あべちゃんの写楽生活

撮ることが楽しいのか、楽しいから撮るのか

うれし恥ずかし、ヌード撮影会の巻 8

2015年04月05日 02時00分00秒 | 写真

 

つづき

 

このままの勢いで閉会式まで突入したらどうなる?

これだけの人だ、駐車場から出られるのはいつになるか

見当がつかない。これは帰ったほうがいいかも。

私は友人を探し、このことを話した。

友人も同じ考えだった。

 

我々は会場を去る準備をした。

いざ帰るとなると、

「車の屋根に乗っている子もいいな」

「パラソルの子もいい感じ」

と思いがいろいろ駆け巡った。

裸の女を目の前にして立ち去るのがこんなに勇気が

いることだとは気が付かなかった。

後ろ髪がひかれる想い、とはこんな感じなのか。

 

会場を後にした我々は駐車場へ向かった。

やはり同じ考えをもった人間は必ずいるもので、すでに

少し渋滞していた。

 

駐車場を出てから家につくまで正直いって記憶がない。

疲れて助手席で爆睡してしまったのだ。

友人には悪いことをしてしまったが、彼のチケット代は私が

払ったのだ、ゆるしてもらおう。

 

家に着いた私は近くのスーパーの中にある45分仕上げ

というカメラ屋さんに現像をだした。

とりあえず仕上がりを見るためだから、どこでもいいのだ。

あとで気に入ったものがあれば、引き伸ばすなり何なりすればよい。

コ〇カの撮影会だからコ〇カに現像をだせばいいのだろうけれど、

無料の撮影会ではないのだ、そこまで義理立てする必要もなかろう。

 

現像というのは、現像所の「うまい」「へた」はあるが、

メーカーごとの差はほとんどない、と言っていい。

現像の仕方は厳密に決められており、どのメーカーのフィルム

をどの現像所にだしても同じである。

メーカー特有の発色がある、という人がいるが、プロが見て

わかるレベルで、逆を言えば、いくらでも補正できるレベルである。

 

さて、仕上がりを待つとするか。

 

                -- つづく --

 

*2015年 追記

 

       私の使っていたコダックのエクタクロームはE6という現像方式でした。

       同じE6の現像方式はフジのフジクロームも採用してました。

       昔は、メーカーのシンボルカラーが強く発色する、と都市伝説のように語られていました。

       コダックなら黄色、フジなら緑、コニカなら青、とね。

       しかしはっきりした根拠はなく、当然フィルムメーカーも

       「そんなことは、ありません。忠実に再現します」

       と、雑誌で語っていました。

       写真雑誌でネタに困ると、フィルム発色テストなるものをやっていました。

       雑誌の定番特集でしたね。

       どのメーカーのどのフィルムが風景や人物を撮影するのに適しているか、

       特集しているのですが、悪い事書くわけないよね。

       だって大きく雑誌に広告出してるんだもん。

       でも当時写真青年だった私は、その提灯記事をまじめに読んでましたよ。

       今だったら、フォトショップでワンクリックですな。

       その写真雑誌に1度だけ記事を投稿したことがあります。

       そしたらなんと、採用。

       次の月、雑誌に掲載されました。

       自分の文章が本に載る、というのは気持ちがいいですな。

       で、お礼として送られてきたのが・・・ステッカー。

       ステッカーだよ!ええーっ!!。

       まあ、いいか、記念ということで。