競馬の過去レース回顧録

競馬過去の重賞レースの結果や回顧録をご紹介します。

2020年フェブラリーSの結果、払い戻し、レース振り返り

2020-05-22 11:21:41 | 競馬レース結果
1着:モズアスコット
勝ちタイム:1:35.2
ラップ:12.5 - 10.9 - 11.2 - 11.8 - 12.3 - 12.2 - 11.9 - 12.4
テン:4F 46.4 - 3F 34.6
上がり:4F 48.8 - 3F 36.5
1年で1番最初に開催されるG1レースのフェブラリーS。中央競馬で開催されている数少ないダートG1でもあり、最強のダート王を決めると言っても過言ではないレースとなっています。
2020年2月23日(日)に開催されたフェブラリーSは、1番人気のモズアスコットを筆頭にインティやサンライズノヴァ、アルクトスなど豪華メンバーが16頭集結しました。
この記事では2020年に開催されたフェブラリーSの結果、払戻し、レース振り返りをしていきたいと思います。
結果
2020年フェブラリーSのレース結果は以下のようになりました。
1着:モズアスコット(ルメール)
2着:ケイティブレイブ(長岡禎仁)
3着:サンライズノヴァ(松山弘平)
4着:ワンダーリーデル(横山典弘)
5着:タイムフライヤー(Sフォー)
6着:キングズガード(秋山真一)
7着:(地)モジアナフレイバー(繁田健一)
8着:(地)ノンコノユメ(真島大輔)
9着:アルクトス(田辺裕信)
10着:ヴェンジェンス(幸英明)
11着:(地)ミューチャリー(御神本訓)
12着:ワイドファラオ(福永祐一)
13着:(地)ブルドッグボス(和田竜二)
14着:インティ(武豊)
15着:デルマルーヴル(Mデムーロ)
16着:ミッキーワイルド(北村友一)
単勝オッズ2.8倍で1番人気に推されていたモズアスコットが圧勝でした。直線で抜け出すと他の馬との実力の差を見せつける形になりました。
絶好の位置に付けていましたし、ルメール騎手も非常に上手に乗りましたね。最後は後ろを確認する余裕すらありました。
2番人気で期待されていたインティは残念ながら14着と大敗…。直線に入るまで悪くない位置にいましたが、いつもような脚を見せることが出来ませんでした。
以下では払い戻しについてご紹介していきたいと思います。
払い戻し
1番人気のモズアスコットが1着になり、3着には3番人気だったサンライズノヴァが入りましたが、2着には最も人気が低い16番人気のケイティブレイブが飛び込んだことにより、高額配当が記録されています。
単勝:12(280円)
複勝:12(160円)、15(2,160円)、9(220円)
枠連:6-8(3,100円)
馬連:12-15(36,230円)
馬単:12-15(46,980円)
ワイド:12-15(11,170円)、9-12(520円)、9-15(18,320円)
3連複:9-12-15(95,310円)
3連単:12-15-9(464,920円)
波乱な結果になることも多いフェブラリーSですが、2019年は三連単でも6,620円という堅い決着でした。しかし、2020年では16番人気のケイティブレイブが2着に入り、三連単では46万円を超える高配当が記録されました。
荒れるのか、それとも堅いのか、この予想をするだけでも的中に大きく近づくことが出来るレースとも言えますね。しかし流石に16番人気の好走を見抜くことは簡単ではないですね。
レース振り返り
1番人気のモズアスコットが直線で圧倒的な力を見せつけた2020年のフェブラリーSを振り返ってみましょう。
1600mでダートなので、後方から刺すことは簡単ではない。こう考える方は非常に多いと思います。しかし、それは騎手の方も同じですよね。
その為、毎年のようにハイペースになっており、差しが決まりやすいレースでもあります。結果だけを見れば、前で踏ん張った馬と後方から刺してきた馬の両方が3着以内になっているという感じです。
2020年はどうだったのかというと、予想通りのハイペース。先行馬が多く、集団で固まっていきます。
直線に入っても先行・逃げ組が最初こそ粘るものの、やはり早いペースにスタミナを消費しすぎたのか後方から脚を溜めていた競走馬が一気に追い上げます。
まず最初に抜け出したのが1番人気のモズアスコットでした。明らかに1頭だけスピードが違いましたね。残り100mを残して勝ちを確信するほどでした。
先行組は残り200mを切ると一気に失速。そして外から一気にケイティブレイブとサンライズノヴァが突っ込んできて3着に入賞しました。
ダートは元々差しが決まりにくいとは言われていますが、直線が長い東京競馬場とハイペースの影響もあり、差し・追い込み馬が好走していますね。来年も先行ではなく差し馬に注目して予想を行うべきかもしれませんね。
まとめ
2020年で最初のG1レースでもあるフェブラリーS。いきなり大波乱の幕開けとなりましたね。荒れを予想して下位人気馬を軸にすると上位人気馬が勝ち、堅実だと予想すると下位人気馬が好走する。皆さんも経験したことがあるのではないでしょうか?
フェブラリーSは毎年の様に上記のような感じになっている気がしますね。レースの展開などをしっかりと予測し、馬券を当てることが出来れば思わぬ高配当をゲット出来るかもしれません!

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2019年スプリンターズSの結果、払い戻し、レース振り返り

2020-05-19 13:56:52 | 競馬レース結果
1着:タワーオブロンドン
勝ちタイム:1:07.1
ラップ:11.9 - 10.1 - 10.8 - 11.3 - 11.2 - 11.8
テン:4F 44.1 - 3F 32.8
上がり:4F 45.1 - 3F 34.3
秋のスプリント王者を決めるレースでもあり、秋のG1開幕としても注目を集めるスプリンターズS。たった1分ちょっとで決着する為、目が離せない展開が多く、スピード勝負なるので見応えもたっぷりのレースともなっています。
過去の結果では、三連単で10万円を連発しており、馬券的にも期待できるレースですが、2019年はかなり固い決着になりました。
この記事では2019年に開催されたスプリンターズSのレース結果、払戻し、レース振り返りをしていきたいと思います。
結果


2019年スプリンターズSのレース結果は以下のようになりました。1番人気は2番のダノンスマッシュで単勝オッズは2.8倍となり、2番人気は8番のタワーオブロンドンで2.9倍でした。この2頭の勝負になるという予想が多かったですが、結果はタワーオブロンドンに軍配が上がりました。
1着:タワーオブロンドン(C.ルメール)
2着:モズスーパーフレア(松若風馬)
3着:ダノンスマッシュ(川田将雅)
4着:ミスターメロディ(福永祐一)
5着:レッツゴードンキ(岩田康誠)
6着:ダイメイプリンセス(秋山真一)
7着:ハッピーアワー(横山典弘)
8着:ノーワン(内田博幸)
9着:リナーテ(三浦皇成)
10着:アレスバローズ(菱田裕二)
11着:イベリス(浜中俊)
12着:セイウンコウセイ(幸英明)
13着:ディアンドル(藤岡佑介)
14着:マルターズアポジ(丸山元気)
15着:ラブカンプー(酒井学)
16着:ファンタジスト(武豊)
ミドルからハイペースになる傾向がありますが、2019年もハイペースでレースが進み、先行で耐えた7番のモズスーパーフレアが2着、後方から一気に加速したタワーオブロンドンが勝利する形となりました。
距離が短いので先行に行きがちですが、ペースが速くなるので後方の競走馬にもチャンスが生まれ、脚を爆発させることが出来れば差し馬が勝つことも珍しくはないですね。タワーオブロンドンはスタートこそ後方でしたが、最終コーナーではグングン順位を上げていき、直線に入るとしっかりと前が開いた状態になっていたのが勝因だったのではないでしょうか。
以下では払い戻しについてご紹介していきたいと思います。
払い戻し


2番人気、3番人気、1番人気という決着だった為、かなり固いレースになりましたね。払い戻しも低く、三連単でも6080円と言う結果でした。
単勝:8(290円)
複勝:8(130円)、7(180円)、2(120円)
枠連:4-4(1,250円)
馬連:7-8(1,260円)
馬単:8-7(2,040円)
ワイド:7-8(430円)、2-8(220円)、2-7(280円)
3連複:2-7-8(1,070円)
3連単:8-7-2(6,080円)


1番人気の勝率は高い傾向にあるスプリンターズSですが、下位人気馬が3着に入ることも多く、高い配当が記録されていましたが、2019年では上位人気馬での決着となり、三連単でも60.8倍とかなり低い払い戻しでした。少ない点数で厚く賭けることが必要でしたね。過去のデータから下位人気馬もヒモに入れいたような人は痛い目を見た結果だったのではないでしょうか。
レース振り返り
それでは2019年のスプリンターズSを振り返っていきましょう。
距離が短いですし、先行・逃げを選択する競走馬が集結したこともあり、先頭争いは激しくなっていきました。前の方は集団で固まっていきましたが、逆に後方は悠々と走ることが出来る展開に。例年通りスローにはならず、ミドルからハイペースで進んでいきます。
スタートダッシュを決める競走馬が多かったですが、その中でも7番のモズスーパーフレアが飛び出していきます。8番のタワーオブロンドンは、後ろから6番目につけ直線に向けて足を溜めていきます。
少し縦長になりますが、最終コーナー前には一気に先頭と後方の差が詰まっていき、タワーオブロンドンもグングン順位を上げていき、残り200mの時点ではすでに3番手に上昇!
7番のモズスーパーフレアと13番のミスターメロディが逃げて行きますが、タワーオブロンドンとの差はわずかに。
ゴールの手前50mで一気にモズスーパーフレアをかわし見事な1着となりました。モズスーパーフレアも粘りましたが、ギリギリで捲られてしまいましたね。
3着になったダノンスマッシュも良い脚を見せてくれましたが、スイッチが入るのが少し遅かったですね。早めに仕掛けたタワーオブロンドンが上手かったと思います。
先行・逃げの馬はどこまで粘ることが出来るのか、差し・追い込みはどこまでスピードを発揮することが出来るのかが鍵となりますね。スピード指数なども参考になると思います。
まとめ
2019年スプリンターズSでは、先行争いに体力を使わず、さらに直線に向けて上手くスピードを上げることが出来たタワーオブロンドンが強かったですね。
スプリンターズSは、好走した競走馬が次の年も活躍することが多いので、タワーオブロンドンが2020年にも出走することがあれば、軸に入れても良いかもしれませんね。




2019年宝塚記念の結果、払い戻し、レース振り返り

2020-05-19 13:47:07 | 競馬レース結果
1着:リスグラシュー
勝ちタイム:2:10.8
ラップ:12.6 - 11.4 - 11.5 - 12.4 - 12.1 - 11.9 - 12.0 - 11.6 - 11.5 - 11.4 - 12.4
テン:4F 47.9 - 3F 35.5
上がり:4F 46.9 - 3F 35.3
国際的な評価も高く、有馬記念と同じようにファン投票で出走馬が決められるため、トップクラスの競走馬が集まるのが宝塚記念です。有馬記念は1年の締めくくるビックレースとなっていますが、宝塚記念は上半期を締めくくるレースとして、かなりの盛り上がりを見せるレースでもあります。
その名に相応しく、キセキ、レイデオロ、リスグラシュー、エタリオウ、スワーヴリチャードなど実力馬が投票で選ばれ熱戦を繰り広げました。
この記事では2019年に開催された宝塚記念のレース結果、払戻し、レース振り返りをしていきたいと思います。

結果




2019年宝塚記念のレース結果は以下のようになりました。1番人気のキセキは2着となり、3番人気のリスグラシューが見事勝利を収めました。リスグラシューはこの宝塚記念で、2018年のエリザベス女王杯以来のG1レース2勝目となっています。
1着:リスグラシュー(Dレーン)
2着:キセキ(川田将雅)
3着:スワーヴリチャード(Mデムーロ)
4着:アルアイン(北村友一)
5着:レイデオロ(Cルメール)
6着:ノーブルマーズ(高倉稜)
7着:スティッフェリオ(丸山元気)
8着:クリンチャー(三浦皇成)
9着:エタリオウ(横山典弘)
10着:ショウナンバッハ(吉田豊)
11着:マカヒキ(岩田康誠)
12着:タツゴウゲキ(秋山真一)
スタート直後は様子を見ていたリスグラシューに鞍上したレーン騎手ですが、他の馬が前に行かないと見るや否や、スルスルと前に出ていき、直線でも見事な脚を使い見事な勝利でした。
そこまで、馬場は良い状態ではなかったですが、スローペースになったこともあり、前残りの結果となりましたね。直線に入る前に決着していたといっても過言でないレースだったのではないでしょうか。
以下では払い戻しについてご紹介していきたいと思います。

払い戻し




3番人気のリスグラシューの勝利、1番人気のキセキの2着、6番人気のスワーヴリチャードの3着と言うこともあり、全体的に低い払い戻しとなっています。
単勝:12(540円)
複勝:12(180円)、1(140円)、11(260円)
枠連:1-8(620円)
馬連:1-12(970円)
馬単:12-1(2,210円)
ワイド:1-12(340円)、11-12(760円)、1-11(630円)
3連複:1-11-12(2,720円)
3連単:12-1-11(14,560円)
過去の傾向を見ると荒れて三連単で50万円近い払い戻しになるか、固い決着で三連単で1万円前後の払い戻しになるかの両極端になっていますね。2019年では固い方に寄りましたが、2020年ではどうなるのか…。
オルフェーブルやゴールドシップ、ドリームジャーニーなど名馬と呼ばれる馬たちも勝っている宝塚記念。リスグラシューは2019年の有馬記念で引退してしまいましたが、今年もトップクラスの戦いを見せて欲しいですね。

レース振り返り



それでは2019年の宝塚記念を振り返っていきましょう。
スタートこそばらけましたが、全体的にまとまってレースが展開していきます。
1番のキセキが先頭になりますが、これはかなり予想通りですね。しかし、そこまでの逃げではなくとりあえず先頭に立つという形。
これを見て、リスグラシューが前方に位置付けます。リスグラシューは過去のレースを見ても先行をすることはかなり珍しく、中団に待機して直線で勝負することが多かったので、意外な展開となっていきます。
先頭争いは激しくならなかったこともあり、ペースはスローに。益々前に付けたリスグラシューが有利な展開となっていきますね。他の馬も順当な位置取りとなります。2番人気のレイデオロを内の良い位置につけ、ロスなく道中を走っていきます。
最終コーナーを回っている時にもキセキ先頭で、2番手リスグラシューは変わらず。直線に入るとこの2頭の叩き合いになります。後方の馬も追っていきますが、なかなか捉えることは出来ません。
残り200m過ぎるとリスグラシューがさらに加速しキセキをかわし、そのまま付き放しての勝利となりました。
スローペースの完全に前残りでしたね。リスグラシューの先行策が完璧にハマったのではないでしょうか。キセキも負けていなかったですが、リスグラシューの方が上手でした。
他の競走馬を見ても追い込み馬は届かず、どれだけ直線に入るまでにロスなく前に付けれていれたのかがポイントっていたと思います。リスグラシューの鞍上をしたレーン騎手が上手かったですね。

まとめ


2019年宝塚記念は、作戦が見事にハマった3番人気のリスグラシューが勝利しましたが、過去の結果を見ても追い込み馬は苦戦しているレースでもあります。
人気が低くても先行・逃げの競走馬の軽視は厳禁かもしれませんね。2019年のように奇策で先行になるケースはなかなか予想できないですが、追い込み馬ではなく先行馬を軸にすると予想がハマりやすいのではないでしょうか?
ファン投票で出走馬が決まるので、2020年はどの馬が出走するのかは分からないですが、2020年も先行馬に注目していきたいと思います。
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