Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

女系ファンタジー

2007-08-26 06:55:22 | 読書
上橋 菜穂子「精霊の守り人」 新潮文庫 (2007/03)

1996年から始まったシリーズが終わったのを機会に文庫化され,その最初の一冊.
新幹線で読むのにちょうど良いと思って買ったのだが,果たしてちょうど良かった.もともと子供向けだから.ハッピーエンドが予想でき,男女関係も描かれているがさらりとしている.他にもあざとい場面はないから安心して読める.アニメにもなっているらしい.

女系ファンタジーと言うのは,主人公が短槍使いの女だから.シリーズ第一冊ですでに小じわが目立つ30歳.これから中年にさしかかっていくんだな.
もうひとりの女性は呪術師で,物語開始時は約 70 歳.
作者はもちろん,イラストも女性.

ファンタジーの定石通り最初に地図があるのがボクの好み.ただしこの地図はなくてもよいところがご愛敬.
世界は、目に見える人間の世界(サグ)と目に見えない精霊の世界(ナユグ)の二重構造という設定.サグのほうがそのままわれわれの世界と思っても違和感がない.
あと何冊かはおなじヒロインで一話完結で,そのあともっと複雑になるとか.もう一冊くらい読んでも良いかな.
コメント
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reading

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