Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

新聞文章読本

2014-10-18 08:42:00 | エトセト等


中国新聞夕刊のコラム「でるた」に何か書くようにとのお話をいただいた.不偏不党にして人畜無害な話題でなけれぱならぬ,というので,このブログの人気記事ランキングの常連「耄碌ジャズ・恍惚ジャズ」を書き直した.学術論文なら二重投稿っぽいが,この場合は許されるだろう.
内容は綾小路きみまろの漫談や,シルバー川柳の線である.10/14 に掲載された.

ここでは新聞社の文章チェックについて.

- 原文 : 若い人でも酔って演奏すると、くどい・リズムが不安定・独りよがりなどの症状が表れる。これらは老人の演奏にも当てはまる。老人とは慢性アルコール中毒のようなものなのだろうか。

   慢性アルコール中毒は不可とのことで,表現を緩和した.

- 電文で落語家を小三治,志ん生と呼び捨てにしたことに関し,「新聞では、基本的にすべて敬称をつける決まりになっています。小三治さん、古今亭志ん生さんとした方がいいと思います。」

   小学生時代から父親のまねをして,生意気に金馬・文楽などと呼び捨てにしていた.新聞流では「柳家小さんさん」かよ! と思ったが,言われた通りにした.

- 原文のインタープレイという言葉 : プレイはプレーと、長音で表記するのが弊社の決まりになっています。

   インタープレーはいかにもだらしないので,原文のままとしてもらった.プレイボーイはプレーボーイと直されるのだろうか ?

- 最後の肩書き「高エネルギー加速器研究機構」のカギ括弧は,それ自体が一つの組織であり、固有名詞であるということを読者に注意喚起するためである.「この機構が何か,大学関係者以外の方でお分かりになる人は,広島地方では、少ないのではないかと思います.」

   恐れ入りました.
コメント (2)
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