Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

機龍警察 火宅

2015-11-01 10:18:07 | 読書
月村 了衛「機龍警察 火宅」ハヤカワ・ミステリワールド (2014/12).

2010 年に発表された「機龍警察」がハヤカワ文庫JAに入っている.そちらのアマゾンによる商品説明を抜粋すると..
*****大量破壊兵器の衰退に伴い台頭した近接戦闘兵器体系・機甲兵装.『龍機兵』と呼ばれる新型機を導入した警視庁特捜部は,その搭乗要員として姿俊之ら3人の傭兵と契約した.閉鎖的な警察組織内に大きな軋轢をもたらした彼らは...*****

その後この機龍警察シリーズからは数冊が刊行されている.吉川英治文学新人賞&日本SF大賞受賞だそうだ.
この「火宅」は,これらのシリーズに登場したヒーロー・ヒロインをそれぞれに主人公とした短編集らしい.「らしい」というのは,このシリーズで最初に読んだのがこの「火宅」だったから.なんの予備知識もなく読み始めた結果,かなり戸惑ったが(親切なことに登場人物リストが付いている),読み始めたらすぐに最後まで行ってしまった.

それぞれに,火宅・輪廻・勤行...などの二字のタイトルが付いていて,仏教用語で統一されているのかと思ったが「雪娘」というのもあった.
かって長編に登場した人物のエピソード集という側面があり,やはり短編から読み始めることには無理があると感じた.あまり SF 的ではなく,むしろ警察組織や官僚機構の記述に力が入っている.文体はハードボイルドだが,内容はセンチメンタルという短編もある.

図書館で借用.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

reading

/Users/ogataatsushi/Desktop/d291abed711d558e554bf7af66ee57d7.jpg