biology とか geology とか,-ology は「…学」「…論」の意の名詞語尾だから,bluesology は「ブルース学」.ミルト・ジャクソン作曲のブルースである.モダン・ジャズ・カルテットで何度も録音しているが,例えばこの European Concet 版のように,スタジオ録音よりライブの方が生き生きとしている.何度も演奏しているうちに次第にテンポがあがり,イントロが加わり,あとテーマの前にリフが加わり,そのうち飽きたのか演奏しなくなる,というのがパターンらしい.
ここではバックでピアノがうるさく弾いていて,ヴァイブがそれに反応したりする.ベースもよく録れていて,MJQ らしいインタープレイが楽しめる.
Bag's Groove でマイルスがモンクに,バックでのピアノをやめさせたのについて,ミルト・ジャクソンが「マイルスは未熟だから」と言ったとか.バックに対する考え方がマイルスとミルトでちがうのは確かだ.
カットはこの曲を冠したジョージ・ケイブルズのアルバムのジャケ.白状すると,申し訳ないけど聴いてない.
むかし,日本のテレビ番組でハンク・ジョーンズの右にミルト・ジャクソンが座って,人差し指でこの曲を弾いたことがあった.ピアノ連弾である.そのときタイトルとして出た字幕が「ブルース・アレルギー」だった !
エルトン・ジョンが入った Bluesology というバンドがあったそうだが,ぼく知らないよ.