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投票 : ミクロとマクロ

2019-07-18 10:38:33 | 科学

以下は私論. 
自分が過去に棄権した理由は,自分1人くらいが棄権しても結果に影響がないから,具体的に言えば1票差で当落が決まるという場面に出会ったことがないからである. 
投票まではミクロな世界だが,そこから先はマクロな世界. 気体の「温度」は,分子の運動エネルギーを平均したものである.個々の分子は無視される. 選挙でも「投票」という行為により,有権者の人権は分子並みとされる.当選は温度表示みたいなもの. 自分を含めたミクロな世界が,物理的に切捨てられ,マクロな世界に写像されることに釈然としないのだ. そう言えば,学生運動が華やかだった時代には「投票することは体制に組み入れられること」といった論旨がまかり通っていた. 

前述の「耕論」で,三春充希氏は投票率が低い原因として,今の学校教育の現場が一人一人の生徒が自ら考える機会を奪っているからだとおっしゃる.しかし自ら考えるからこそ,マクロな世界から1分子として無視されることに抵抗を感じているということも,あるのではないか.

だれも投票しなければ,選挙は成り立たないが.これまでのところそういう例はない. こんどの選挙について「投票に行くな」と主張するつもりはない.自分でも,いち分子の身に甘んじて,投票はするつもり. 

なお,耕論」で,三春氏は「政治家は,今の日本が抱える問題をはっきりと示し,このまま進んだらどのような未来が待っているかという「絶望」を示す必要があります」としめくくっている.じつは『絶望』は日本国民はすでに肌で感じており,それが出生率の低下として現れているというのが,私の持論である.そもそも政治家には,なにも期待していないのだ.
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