Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

奇妙な果実殺人事件

2008-04-27 21:28:21 | 読書
藤田宣永 新潮文庫(1990)

現在は双葉文庫から出ている.その双葉版のコマーシャルは...
「密室殺人が起こった。首にロープを巻かれた死体は天井から吊され、その頭には巨大なパパイヤが被せられていた。その横に同じく吊り下げられたダイコンが二本。床にばらまかれたエン麦の種とサツマイモ……。これは偶然か、それともなんらかのメッセージか!? 直木賞作家が挑んだ唯一の本格ミステリー! 」

読むものはないかと書棚をあさって,20年近く前に買ったこの本を発掘.新潮文庫書き下ろしとある.読み返してみると,覚えていたのはドライブ中に暴走族に取り囲まれるシーンくらいのものだった.
「奇妙な果実」はビリーホリディのあの歌で,タイトルに惹かれてこの本を買ったらしい.小説中でもこの歌が歌われるが,ストーリーはジャズとは無関係.ここでは奇妙な果実は人工的につくられた巨大パパイヤのこと.これが深いところで小説のテーマとつながっている.
本格推理小説はこの作家に取っては余技らしいが,十分楽しめます.
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