・・・この本は、とてもとても苦しかった。
表面上は、すごく幸せでありきたりな「家族」の話。
出だしからいきなり、我が家とちょっぴり似ていて・・・
思わず重ね合わせたところに、それぞれの秘密。
どうしても、マナやコウが子供たちに、
夫婦が自分たちに、母が母に見えてしまう。
夫は浮気し放題だわ、
実家の母とは溝があるわ、
高校生の姉も、中学生の弟も
親が考えてる以上に「ませてる」(この書き方とは
ニュアンス違うんだけど、あえてこう書く)わ、
玄関のドアはカギもかけてないのに
家族それぞれの心はしっかりと
頑丈なオートロックで守られていて、
読み進めるほどに「仮想のしあわせ」が暴かれていく。
章ごとに、家族それぞれが「私」の立場で書かれてる。
心の中を深く覗いてみれば、
第三者には理解できなかったこともみんな
自分なりの言い訳や理由があってのことで・・・・
どれも正しくないなんて言えない。
世の中に悪い人なんていないんだ、
立場が違えば考えも違うし
痛む場所、平気な場所、人それぞれだ、と思えてくる。
「相手を許せる」人でいられたら、
ムカつくこともないし、傷つくこともない。
真の平和がそこにある気がする。
ただ、心の中を、素直に、正直に、
相手に伝えることさえ出来たなら・・・。
ウチの家族ももしかして・・・??と
懐疑心を抱いては、「そんなはずない」と打ち消す。
秘密は、墓まで持っていけるものなんだ。
なにもなければ・・・。
人を信じていたい私には、
後味の悪さが残った。
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るか
かこ
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