はじまりはあの時だ。
ガストンさんのあの一言。
「あのさ、白板スラブってのがあんだよね。」
話はこう続いた。
「ちょ----っと興味あんだよね。」
すでにその時、今日という日は約束されていたわけだ。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
2013/9/27 毛渡沢大滑沢白板スラブ
土樽PAで車中泊。
翌朝、ゆっくり起きて大滑沢まで車で移動。
アプロ-チゼロ。
身支度を整えたら、即入渓。
メンバ-はガストンさん、sak、hagくんの3名。
なんとhagくんはバリエ-ションデヴュ-。
薮の気になる平凡な沢を遡ること約1時間。
右岸に広がるそれが、白板スラブ。
前日の雨の影響で、幾分濡れてはいるが概ね状態は悪くはない。
白板スラブは真中に薮の尾根状があり、右スラブ、左スラブを分ける。
登攀するなら断然、すっきりとした右スラブだろう。
右スラブへ上がる沢には滝がかかる。
1段目はsak、hagは左岸ルンゼ、ガストンさんは右岸草付を巻く。
1段目を越えるとすぐに2段目の滝。
ココも左岸を巻く。
その上からがスラブの始まり。
ロ-プを出して水流右目を行く。
しっとりと濡れたところでもアクアステルスはフリクション抜群。
フラットソ-ルを出すまでもなく、快適に登れる。
支点はないので、右の薮に求めて薮とのコンタクトラインをいく。
4ピッチ目でスラブ中央へ左上するところがとても快適。
この登攀で唯一見つけた残置支点、リングボルトが打たれていた。
大バンドに出て休憩。
そこから、ほぼ直上。
クラックに草が生えているのでつないで行く。
それが途絶えてからが、核心。
あそこまで行けば・・・
という数歩で逡巡したが、わずかな草とフリクションを頼りに・・・。
なんとかカチに届いた。
支点をとれていないので、しばらくは緊張感漂うものがあったが、ハ-ケンを打てる場所を見出し一安心。
あとは快適なフリクションクライミング。
って、思ったらロ-プが足りない!!
上段バンドの薮まで届かず、途中ハ-ケンとカムで支点構築。
sakの苦労した場所もhagくんは淀みなく上がってくる。
なかなか、やるじゃないの。
上部バンドからは、
①左岸尾根に上がる
②左スラブ-右岸尾根へトラバ-ス
③直上してスラブ上部の滝を巻登る
という選択肢。
見回してみると①が距離もなく容易そう。
②は距離もあり、なにより幾分立って見える左スラブのトラバ-スはちょっと避けたい。
そこで、ここまで来たならと③を行く。
1ピッチ伸ばして滝下。
そこから滝を左から回り込んで、薮を手掛かりに強引に尾根に上がる。
ここでロ-プを解いて登攀終了。
一休みしてから、薮尾根を直上。
ちょっとくらい踏み跡あるんじゃない?
という淡い期待は裏切られ、なかなか手強い。
空中戦を交えた、薮漕ぎは久方ぶりだ。
次第に視界も開けて来て、谷川の山々を見通せる。
そこが下降路に想定していた右岸尾根とのジャンクションピ-ク。
やれやれ、これでヤブコギも幾分、楽になろうかいのぉ・・・。
という淡い期待も裏切られ、なかなか手強い。
空中戦に次ぐ、空中戦。
これでもかと、言わんばかりの輪舞曲。
薮に気をとられ、細い尾根を踏み外すような場面も。
ガストンさんの判定、薮グレ-ドⅣ+。
それでも淡々と薮をこなしていくが、すでに陽も傾き加減。
薮の尾根を放棄し、進行方向左の沢筋へ下降。
ロ-プを出すことなく降りるが、草付を灌木頼り、時にシリセ-ドのようにして高度を下げる。
傾斜もゆるくなると、沢床が出てきてしばらく沢沿い、薮の薄い樹林を拾って下る。
最後に10mほどの滝を巻き下って林道に至る。
大滑沢の入渓点から、わずか5分位の場所だ。
アプロ-チもなしに、容易な沢登、快適な登攀も楽しめる。
薮は、この際忘れるとして(!)この満載感。
白板スラブ、おすすめです。
sak
ガストンさんのあの一言。
「あのさ、白板スラブってのがあんだよね。」
話はこう続いた。
「ちょ----っと興味あんだよね。」
すでにその時、今日という日は約束されていたわけだ。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
2013/9/27 毛渡沢大滑沢白板スラブ
土樽PAで車中泊。
翌朝、ゆっくり起きて大滑沢まで車で移動。
アプロ-チゼロ。
身支度を整えたら、即入渓。
メンバ-はガストンさん、sak、hagくんの3名。
なんとhagくんはバリエ-ションデヴュ-。
薮の気になる平凡な沢を遡ること約1時間。
右岸に広がるそれが、白板スラブ。
前日の雨の影響で、幾分濡れてはいるが概ね状態は悪くはない。
白板スラブは真中に薮の尾根状があり、右スラブ、左スラブを分ける。
登攀するなら断然、すっきりとした右スラブだろう。
右スラブへ上がる沢には滝がかかる。
1段目はsak、hagは左岸ルンゼ、ガストンさんは右岸草付を巻く。
1段目を越えるとすぐに2段目の滝。
ココも左岸を巻く。
その上からがスラブの始まり。
ロ-プを出して水流右目を行く。
しっとりと濡れたところでもアクアステルスはフリクション抜群。
フラットソ-ルを出すまでもなく、快適に登れる。
支点はないので、右の薮に求めて薮とのコンタクトラインをいく。
4ピッチ目でスラブ中央へ左上するところがとても快適。
この登攀で唯一見つけた残置支点、リングボルトが打たれていた。
大バンドに出て休憩。
そこから、ほぼ直上。
クラックに草が生えているのでつないで行く。
それが途絶えてからが、核心。
あそこまで行けば・・・
という数歩で逡巡したが、わずかな草とフリクションを頼りに・・・。
なんとかカチに届いた。
支点をとれていないので、しばらくは緊張感漂うものがあったが、ハ-ケンを打てる場所を見出し一安心。
あとは快適なフリクションクライミング。
って、思ったらロ-プが足りない!!
上段バンドの薮まで届かず、途中ハ-ケンとカムで支点構築。
sakの苦労した場所もhagくんは淀みなく上がってくる。
なかなか、やるじゃないの。
上部バンドからは、
①左岸尾根に上がる
②左スラブ-右岸尾根へトラバ-ス
③直上してスラブ上部の滝を巻登る
という選択肢。
見回してみると①が距離もなく容易そう。
②は距離もあり、なにより幾分立って見える左スラブのトラバ-スはちょっと避けたい。
そこで、ここまで来たならと③を行く。
1ピッチ伸ばして滝下。
そこから滝を左から回り込んで、薮を手掛かりに強引に尾根に上がる。
ここでロ-プを解いて登攀終了。
一休みしてから、薮尾根を直上。
ちょっとくらい踏み跡あるんじゃない?
という淡い期待は裏切られ、なかなか手強い。
空中戦を交えた、薮漕ぎは久方ぶりだ。
次第に視界も開けて来て、谷川の山々を見通せる。
そこが下降路に想定していた右岸尾根とのジャンクションピ-ク。
やれやれ、これでヤブコギも幾分、楽になろうかいのぉ・・・。
という淡い期待も裏切られ、なかなか手強い。
空中戦に次ぐ、空中戦。
これでもかと、言わんばかりの輪舞曲。
薮に気をとられ、細い尾根を踏み外すような場面も。
ガストンさんの判定、薮グレ-ドⅣ+。
それでも淡々と薮をこなしていくが、すでに陽も傾き加減。
薮の尾根を放棄し、進行方向左の沢筋へ下降。
ロ-プを出すことなく降りるが、草付を灌木頼り、時にシリセ-ドのようにして高度を下げる。
傾斜もゆるくなると、沢床が出てきてしばらく沢沿い、薮の薄い樹林を拾って下る。
最後に10mほどの滝を巻き下って林道に至る。
大滑沢の入渓点から、わずか5分位の場所だ。
アプロ-チもなしに、容易な沢登、快適な登攀も楽しめる。
薮は、この際忘れるとして(!)この満載感。
白板スラブ、おすすめです。
sak