Prime Minister Jacinda Ardern statement to the nation on Covid-19, March 21
英米メディアが絶賛、ニュージーランドが新型コロナウイルスを抑え込んでいる理由とは 引用元
2020年4月13日(月)15時30分 松丸さとみ
<コルナウイルス抑え込みの成功例としてニュージーランドが注目されている。首相の対応は「危機時におけるコミュニケーションのお手本」だと評価されている......>
入国規制、経済対策など迅速な対応 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大を抑えようと各国が苦労する中、ニュージーランドの取り組みに注目が集まっている。
ニュージーランドは4月13日午後1時(現地時間)現在、感染者数1349人(未確定を含む)、入院者数15人、死者数5人となっている。同国の人口は500万人弱。
英米のメディアは、ニュージーランドで新型コロナウイルスの感染拡大が抑えられている理由は、その「独特な取り組み」にあるとして、
ジェシンダ・アーダーン首相の指導力を絶賛している。米ワシントン・ポスト紙は、他国が感染症を「抑制」しようとしている中、
ニュージーランドは「排除」しようとしている、と描写した。 ニュージーランドの取り組みで特徴的なのはまず、対応が早かったことだ。
2月3日の時点で、外国籍の人全員を対象に、中国からのフライト(トランジットを含む)での入国を禁止した。ニュージーランド国籍を持つ人や永住権を持つ人、
その家族は入国が許されたが、14日間の自主隔離が求められた。 2月28日に同国初の感染者が確認されると、すぐに入国禁止対象国を拡大。
さらに3月19日には、自国民や永住権保有者以外は、全世界どの国からも入国を禁止とした。ニュージーランドは、海外からの観光客数が年間で
390万人に達する観光大国ではあるが、決断は早かった。 また、全面的な入国禁止に先立ち3月17日、感染予防策による経済的打撃への対抗策として、
ニュージーランドGDPの4%に相当する121億NZドル(8000億円弱)規模の経済対策を打ち出した。 ニュージーランド屈指の伝染病学者である、
オタゴ大学のマイケル・ベイカー教授はワシントン・ポスト紙に対し、「毅然とした態度で脅威に対峙した」とアーダーン首相を評価。
同教授はさらに、他国が段階的に手を打つ中、ニュージーランドの対応はその真逆だったと指摘した。 指導力の高さで高支持率 もう一つ特徴的なのは、
アーダーン首相のコミュニケーション力と指導力の高さだ。ニュージーランドが「鎖国状態」に入った翌日の3月20日、
アーダーン首相は官邸からテレビ・メッセージで、国民に語りかけた。ニュージーランドで首相が官邸からテレビで国民に呼びかけるのは、1982年以来初めてだったという。
国が段階的に手を打つ中、ニュージーランドの対応はその真逆だったと指摘した。
指導力の高さで高支持率
もう一つ特徴的なのは、アーダーン首相のコミュニケーション力と指導力の高さだ。ニュージーランドが「鎖国状態」に入った翌日の3月20日、
アーダーン首相は官邸からテレビ・メッセージで、国民に語りかけた。ニュージーランドで首相が官邸からテレビで国民に呼びかけるのは、1982年以来初めてだったという。
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