普段授業をしていて感じるのですが、書くことをしない子供がいます。
大切なことについて自らメモをとるということは、こちらから働きかけない限り、まず自分からはしません。
また 「この単語わかりません。」というので、意味や発音を教えるのですが、分からないものだったからこそメモを取って欲しいのですが、それすら言われないとやりません。
計算に関しても、「頭で全て計算をすることがすばらしい!」という間違った信念を持つ子供が多く、それゆえ、途中計算を書こうとしません。
中には、書くことそのものを「面倒くさ~い」といって、何とか書かずに済ませようとする生徒も居ます。
面倒くさかろうがなんだろうが、学習面では書くという作業は必須事項です。
しかし、子供たちはその、書くということの大切さに気付いていないようです。
また、言われなくてもメモを取らなければならないことすら、もしかしたら、教えられてないのかもしれません。
指示されれば出来る、でも、言われなければわからない、これが最近の子供の傾向だともいわれますが。
もしあなたもそのような生徒であるならば、次のことはしっかりやってみてください。
まず、学校でも塾でも、分からなかった漢字単語などは、必ず書き留めましょう。
めんどうくさい、と聞き流しても、必ず忘れます。でも、書き留めておくと、次また出てきて、でも忘れていて再び先生に教えてもらったとき、「あれ、これ聞いたことあるかも・・・」と思います。この認識が大切です。この気付きが繰り返されると本当にちゃんと覚えられます。
また、授業でも先生の説明でも、先生がボードに書きながら説明することは、ただボーっと眺めるのではなく、どこかに書き留めましょう。
わざわざ先生が書くのは、それが大切だからです。聞くだけでは忘れます。書くことが大切なのは、人は忘れやすいので、後で見直すためです。だから、書きましょう。
そして、計算は書いて答えを出しましょう。
暗算は途中式も書かずに全ての計算の答えを頭に出すことではありません。書かないで頭で答えを出すことがすごいと思っているなら、大間違いもいいところです。算数と違い数学は、式を変形させながら、計算をして答えが出てくるものです。小学校のように頭で計算するやり方だと、いずれついて行けなくなります。答えだけポンと書くのではなく、どうしてその答えになったか、その途中が大切になります。それで、途中式を書きながら計算を進めていくやり方にはなれなくてはならないもの、ぐらいに思って、きちんと書けるようにしましょう。
とにかく、何でも、書く、書く、書くことです。
メモを取ることは大人になって社会人になっても必ず役立ちます。
というより、むしろ、出来ないと困ります。
今のうち、習慣にしてしまいましょう。