今までにこの場でも何度も繰り返し申し上げましたが、テストの点をとるためには、とにかく問題練習をすることに限ります。
教室に来ている生徒たちにもその点かなり強調して指導しているのですが、中には「やったのに点が取れなかった・・・。」とテスト後に落ち込んでいる生徒もいます。
せっかくがんばって取り組んだのに、思うように結果が出せなければ本当に残念です。
それだけでなく、なぜ点に結びつかなかったのか原因を探らないでそのままにしてしまうならば、次回のテストに向けてやる気を失ってしまい、やってもだめだからとあきらめてしまう気持ちさえ生まれてくるでしょう。
では、なぜ「やったのに」点にならなかったのでしょうか。
1つの理由としては、本人としてはやったつもりなのですが、実際のところ全く持って不十分だった、ということが多くあります。つまり、どれくらいやるべきかということに関して、講師が思っていることと生徒が思っていることが違っているということです。
講師はプロですので、生徒の能力などを踏まえたうえで、どのような問題を、どれくらいの量とくべきか、また、毎日の学習として何をどのくらいの時間取り組むべきかを良く分かっています。
そのように、宿題とは別に家庭学習の面でも具体的なアドバイスを与えていても、生徒がその通り行なうかはまったく別です。とりあえず素直に取り組んでいけば効果が出るものなのですが、なんだかんだ理由をつけて指示通りに出来ず、結果として講師がイメージしたものの半分にも満たない質と量で生徒はやった気になってしまう、という誤差が出ます。
講師の先生の出す量が多いと感じるからかもしれませんが、講師たちは鬼でもなければ、いじめっ子でもないので、多すぎず少なすぎずの量を出しています。
それで、もし「やったのに点が取れなかった。」と思っているならば、自分はやったと思っていても本当に必要な分を取り組めたか、自分ではやった気になって自己満足してなかったかを良く振り返ってみることは大切です。
講師たちは生徒たちの潜在能力を何とかして引き出し伸ばしてあげたいと思っています。
そのために講師が出来るのは適切な学習指導を与えて、引き出してあげる助けはできますが、実際に伸ばせるかどうかは、本人が指示に従って取り組むことにかかっています。
今回テストで痛い思いをした人は、次回は講師の先生のアドバイスをとりあえず聞いてやってみてください。