これは全くの私見で、根拠となるデータその他の類はないのですが、学習塾における勉強に懸かる費用とそれに費やす時間の量との間には、相関関係があるのだと思います。
例えば、ある一定の学力の生徒がある一定期間、ある一定のレベルの学校の受験に成功することを目的として勉強をする場合には、その期間が短くなるほど費用は高くなります。
仮に中学3年の4月から受験勉強を本格的に始めた生徒のケースと10月からこれを始めた生徒とでは、後者のほうが明らかに費用面ではきつくなります。私はこれを経験で知っています。
これをご存知であったかどうかはわかりませんが、先日新規にご入会されたある受験生のお母さんは、こうおっしゃいました。
「今から初めて受験までの期間、どれだけの量の勉強とそれに懸かる費用が必要になるのかを今の時点で計算して教えてください。そしてその中で何とか最後までお願いします。
今からやれば一月あたりの費用が安いんじゃないでしょうか。遅くなるほど多分それが高くなりますよね?」
これは一つの考え方だと思います。それも極めて合理的な。
お母さん、よくわかっていらっしゃる。
学習塾はどこもそうだと思いますが、ACSでも、過去在籍して頂いた受験生の対応については、とにかく最終的に合格を果たすことを最大の目的としていました。
その流れの中で、しかし肝心の受験生自身の学力や生活習慣、学習に臨む態度など、様々な要素が違えば、当然途中の段階(定期テストの時など)での勉強の成果にそれらが現れてきます。
それでも最後に結果を出す(合格を勝ち取る)には、終わりのほうに近付けば近付くほどやるべき量が増え、したがってそのコストも多くなる、そういうことですね。
何を言いたいのでしょうか?
そうです。
やるなら早く。
これに尽きます。やるなら早く。
昨年、「いつやるの?いまでしょ」というのが流行りましたが、それにも似ています。
でも、そのこと自体は決して新しいものでも何でもありません。
私たちも含め、これまで多くの塾人たちが繰り返し繰り返し言ってきたことでもあるのです。