御嶽山の噴火のニュースを見て思い出すことがあります。
もう何年も前ですが、当時私立中受験を目指して毎日4時間以上も教室で頑張っていた小学生の集団の中の何人かが
「山登りしたい」と言い出したことがありました。
講師の中に登山の趣味がある者が一人いて、同じく登山の趣味のある私と休憩時間にそんな話をしていたのを興味深そうに聞いていた彼ら。
ハイキング程度ならちょっと頑張ればできそうですが、3000メートル級の山になると、そう簡単な話ではありません。
私とその講師とは、そんな山の話をしていたのですが、八ヶ岳の赤岳の話になって、岩稜がどうの、隣の硫黄岳の爆裂口がどうのといった話に
「行ってみたい!」
という空気になったのでしょう。
講師は半分その気になっていたようですが、しかし残念ながら学習塾でそのようなリスクをおして課外活動をすることはできません。
保険をかけていこうが、十分な経験者がついていこうが、できないことというのはあります。
生徒たちは至極がっかりしていましたが、私は彼らがもっと大きくなったら、自分の考えと責任でいくらでも行かれるから、という括りでその話を切り上げました。
彼らの中からは、将来本当にそんな山に登るようになる人も現れるでしょう。
山は魅力に満ちた世界です。
平地では味わえないことを、ここでは様々経験することができます。
しかし、噴火のニュースを見るにつけ、山には今この瞬間も目に見えない危険が潜んでいることを改めて痛感しています。
彼らが生涯無事に山の世界を堪能してくれることを祈るばかりです。
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