前回の続きです。
「継続する」ということができない子は、往々にして「継続する努力」をしないという現実があります。
そりゃ、努力もしないで自動的に継続力なんかつく筈はありませんよね。
お父さんお母さんが間違えがちなのは、この点かもしれないと最近よく思います。
塾においでになって「なかなか続かないんです」と仰る方がとても多いのですが、敢えて言えば「続かない」のではなく「続けようとしない」んです。
時には「子供が自分からしないならもう仕方ない。子供自身が気付かないならしょうがない」などと仰る保護者の方。「子供が自分から『気付く』なんて、100例中1例あるかないかですよ。
1パーセント以下の可能性に賭けてみても、そんなもの、はっきり言いますが、なんの慰めにもなりません。
子供はある時期までは、親の強制力でやらせなければいけないんです。
「続けようとしない」なら「させる」んです。「するように追い込む」んです。それしかない。
毎年毎年、必ず「学校の宿題をやらないから成績で1や2をつけられた」という話が舞い込んできます。
1や2をつけられるまでには相当数の宿題放置がそこにはあった筈で、そういう状況であれば、今からは親を含めた(というより、親を筆頭にした)強制力を発動して、時には(いや、しばらくの間は毎日でも)子供と衝突してでも「やらせなければ」、いつまでもずるずると悪い癖のまま時間ばかりがたって、そうなると一度ハマった1や2のぬかるみから二度と脱出できないでしょう。
ことほどさように「継続する」というのには、これに真剣に取り組まなければ、単に言葉の表面上の意味にとどまらない、実は恐ろしい結果が未来に口を大きく開いて待っているのだということを、声を大にして言いたいわけです。
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