国語国語国語!!!

2022-09-11 18:40:02 | 学習塾・勉強の仕方

昨日、国語の勉強に触れることを書きました。その趣旨は、小学生に英語を教え込むより先に文科省はやるべきことがあるでしょうよ、という観点からの国語充実論です。

実際、教室に来る子どもたちの実に多くが自分の見方や意見を文章でまとめることができず、そういう課題を前にすると決まって固まってしまいます。彼らに起承転結なんていう、文章を作るときの基本を言っても「なにそれ?」という顔ですし、主語述語や修飾語の正しい使い方をしらないのですから、教える方は本当に大変です。

中にはサクサクこれをやってのける子もいまうが、そういう子は稀です。そういう子はおしなべて家でちゃんと本を読んでいますし、それも漫画の類ではなく、色々なジャンルのものを読んでいますので、きっと自然な形で文章のあり方が身についているという面があるのではないでしょうか。

こういう下地があると、国語の知識を構築していくのはとても楽です。故事成語、慣用表現、比喩などのテクニックもスポンジが水を吸うように吸収します。

保護者の中に、「国語なんて日本人なら誰だって勉強なんかしなくても自然にできるようになるでしょ」などと言う人がいますが、きっとそういう人はこうした文法などのアカデミックなものを考えに入れず、ただモノを言うという行為で意思の疎通を図れるでしょ、といっているに(本人が意識していないにせよ)違いありません。

塾人として残念なことに、そういう方の間違った認識を改めてもらう機会がなかなかないことと、そういう間違いや思い込みは結構凝り固まったものがありますので、その子供の国語力を向上させることは容易ではありません。

 

 

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もっと日本語 than English

2022-09-11 01:26:00 | 学習塾・勉強の仕方

先日esportsと小学生から英語授業をカリキュラムに加えることについて、特に後者については藤原正彦さんの本にも書いてある氏の考えを勝手に引用して自分がかねてから思っていることを書きました。

あれらのどちらに対しても、個人の意見としては否定的ではありますが、しかし好きで、あのあるいは信念を持ってこれに取り組む人のことはどうとも思わないですし、そういう人はこれからも好きにし続ければ良いと思います。

小学校で、子どもたちがまだ日本語の正しい読み書きや話の仕方や聞き方ができていない段階で(←一部の保護者の方が勘違いしていますが、これらは自然に、あるいは勝手に身につくものでは絶対にうありません)英語の、それも従来からの「やってもやってもんかなか話すことすらできるようにならない日本式英語授業」を仕込むよりも、先に日本語の勉強の深度を深めて、そこで正しい漢字の読み書きと実生活での使い方を学ばせたり、小説や評論、俳句や短歌や古典に至るまで、その学齢にあったレベルのものに触れさせる、死んだ私の母が生前よく言っていた情操教育にもっと時間と労力とを注ぐことのほうが、ずっと意味も価値もあるのではないかと、これは毎年教室で顔をあわせる「日本語の活用や知識・感性が不自由な」子たちを見ている者として強く思うところです。

 


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