岸田さんの支持率がいよいよジリ貧の様相を呈してきましたね。来る日も来る日もしっかりしっかりとか丁寧な説明とか、何とかの一つ覚えのようなゴタクを並べて、それで何か仕事をした気になっているような、そんな雰囲気満載であればこれも致し方ないですね。
教室でも、こういうタイプ、いわばミニ岸田がかつていました(今はほぼいなくなりました、めでたしめでたし)。
口を開けばちゃんとやります嘘つきませんと繰り返しながら、その実ちっとも努力しようとしないタイプ。こちらも仕事ですから、ありとあらゆる策を講じ、押したり引いたり、脅したりすかしたり、叱ったり励ましたりを繰り出しますが、肝心の本人が動こうとしなければ効果は挙げられません。
勉強するというのは、技術的なものを指していうことも勿論ありますが、それより重要なことは、この「本人をいかにして動かすか」の環境整備に多くの労力が必要です。
何度も書きますが、これは一人学習塾の側だけがどうこうできるものではありません。なんといっても、塾で過ごす時間よりも家庭で過ごす時間の方が圧倒的に長いのだし、その長い時間の中、保護者がどう子供に対して指導力を発揮できるか(或いは出来ないか)が、大きく影響してきます。極端な話、家庭では子供に勉強それ自体を教える必要はなく、それは塾と学校に任せてくれればよいのです。
以前、保護者自身がそういう意味で指導力を発揮できず、であるならばということで、週に4回、4時から10時まで子供が教室で過ごすことを三か月間続けたことがありましたが、確かに教室にいる間は厳しい監視下にあったことで、どちらかと言えば怠け癖の抜けないその子も、それ以前よりは机に向き合うことができ、科目の理解度もそれに応じて上がりました。しかし、こんなのは付け焼刃です。その場しのぎです。現に、この子の場合も、この期間が終わるや、あっという間に元の自堕落な時間に埋没していまうことになって、結局は積み上げた効果も半減どころか、ほぼゼロになってしまった観があります。
勿論子供自身、その保護者自身に最大の責任があるのですが、プロの学習塾として、もっと違う何かが出来たのではないかと、こちらも今も反省の日々です。