個別指導教室は、生徒一人ひとりの状況に合わせた授業をするところに最大の特徴があります。
ですが、誰に何をどう教えようと、その中身に違いがあるわけではありません。
1+1は誰にどうおしえても答えは2です。
今日は気分がよいから3にしよう、なんてことにはならない。
英語でも理科でも国語でも社会でもすべて同じです。
なのに、なぜ点数や成績には差が出てしまうのでしょう。
よくそんなことを考えます。
考え過ぎると空しくなってくることさえあります。
最近、こう思うようになりました。
すなわち「差があって当たり前」。
人間はその数だけ、いやそれ以上かもしれませんが、個性があります。
様々な個性の中、点数や成績もそのひとつです。
そう思うと、私たちは金太郎あめのような、どこを切っても同じ顔が出てくるような、そんな人間を製造しているのではなく、個々人の美しい個性を尊重しながら「単に」勉強をしているだけだということに行き着きます。
勿論点数や成績の面では常に良い結果を目指しますが、大切なのは、その過程においてベストを尽くすことであって、結果は単なる結果に過ぎません。
私たちは、時に「これでもか」と言わんばかりに知識量を子供に注ぎ込もうとしますが、それと結果とは似て非なるものです。