Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●『だまされることの責任』読了(1/3)

2008年11月14日 07時57分51秒 | Weblog

『だまされることの責任』、10月に読了。佐高信×魚住昭著。角川文庫。20085月刊。

「業」(p.10) (1)

伊丹万作の「戦争責任の問題」(『映画春秋』一九四六年八月号)(p.23) を基調に対談がスタート。まずは、「中坊公平体験」から。安田好弘弁護士 (23) 不当逮捕冤罪。その不当性に暫くして気づいた魚住さん、不当逮捕後に「私が目が眩んでいた」中坊さんと決別した佐高さん (p.25)(佐高さん)「・・・福島瑞穂・・・や海渡雄一・・・なんかからは、「弁護士として中坊はちょっとおかしいんだよ。あんなにほめちゃだめなんだよ」とかなり早くから言われていた」(p.31)(魚住さん)「・・・中坊さんは日本の弁護士会の「在野性」を決定的に損なった人・・・反権力的な姿勢が一気になくなっていった。・・・裁判員制度 (4) ・・・「人質司法」の実態・・・ベルトコンベア式に有罪にして、刑務所に放り込んでしまえというシステム・・・ロースクールだってひどい・・・カネのない人は道を閉ざされてしまう」(pp.35-36)
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●『だまされることの責任』読了(2/3)

2008年11月14日 07時54分18秒 | Weblog

佐高信×魚住昭著、『だまされることの責任』
「伊丹の「だまされることの責任」にからめて言えば、公明党に票を入れる人は「だまされたと思わない人たち」、つまり「信ずる人たち」」(p.72) (5)(魚住さん)「小泉さんというのはものすごく空疎な人・・・頭の中は空っぽ、中身は何もない・・・。野中さんとか・・・たたき上げの議員たち、・・・彼らは彼らなりの実質というものがあった」(p.79)(佐高さん)「「自己責任」とイラクで人質になった人たちに向かって言った政治家って、きれいに二世・三世・・・小泉をはじめ・・・福田康夫・・・中川昭一・・・麻生太郎・・・安倍晋三・・・つまり、本当は「自己」というものがない人たち。・・・田中秀征・・・かなり鋭い二世論を書いている・・・「この人たちは存在は許されても、行動は許されていない」・・・保守の中のリベラル、数少ない自民党の民権派の系譜、松村謙三、石橋湛山、宇都宮徳馬、鯨岡兵輔、これがきれいに世襲させてないんですよ。この四人はいずれも文章家です。いわば〝ペンだこをもった政治家〟」(pp.80-81)(魚住さん)「・・・日中国交回復、老人医療の無料化、公害規制の強化など・・・より平等な社会を作ろうという意識が見られます。たしかに、田中政治は金権を生んだけれども、一方で、きわめて大事な平等志向を持っていた・・・この平等志向がきれいさっぱりなくなっちゃったのが今の小泉政権。惨憺たる世の中になっている」(p.85)

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●『だまされることの責任』読了(3/3)

2008年11月14日 07時45分54秒 | Weblog
佐高信×魚住昭著、『だまされることの責任』
内橋克人さん (p.132)、斎藤貴男さん (p.146)、本田靖春さんと「黒田軍団」の黒田清さん (p.176)、久野収さん (p.189)

解説は森達也さん。「・・・実際には、少年事件は凶悪化もしていないし増加もしていなかった。・・・戦争の大義が捏造されたものであることがわかった・・・侵攻を支持せよと主張した多くの人たちは今も何食わぬ顔をして、テレビのコメンテーター席に座っている。・・・NHKETV番組改変問題・・・圧力をかけた・・・すなわち現状は公正ではないとのバイアスをかけた」(pp.198-200)
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