『だまされることの責任』、10月に読了。佐高信×魚住昭著。角川文庫。2008年5月刊。
「業」(p.10) (※1)。
伊丹万作の「戦争責任の問題」(『映画春秋』一九四六年八月号)(p.23) を基調に対談がスタート。まずは、「中坊公平体験」から。安田好弘弁護士 (※2、※3) の不当逮捕、冤罪。その不当性に暫くして気づいた魚住さん、不当逮捕後に「私が目が眩んでいた」中坊さんと決別した佐高さん (p.25)。(佐高さん)「・・・福島瑞穂・・・や海渡雄一・・・なんかからは、「弁護士として中坊はちょっとおかしいんだよ。あんなにほめちゃだめなんだよ」とかなり早くから言われていた」(p.31)。(魚住さん)「・・・中坊さんは日本の弁護士会の「在野性」を決定的に損なった人・・・反権力的な姿勢が一気になくなっていった。・・・裁判員制度 (※4) ・・・「人質司法」の実態・・・ベルトコンベア式に有罪にして、刑務所に放り込んでしまえというシステム・・・ロースクールだってひどい・・・カネのない人は道を閉ざされてしまう」(pp.35-36)。