gendai.net(http://gendai.net/articles/view/syakai/141535)の記事。
米韓FTAという悪しき先達があるわけで、なぜそこから学ばないのだろう。不思議でしょうがない。
『●TPP、日本も同じ道を歩もうとしている』
『●TPP、呆れた一側面』
『●IMFと世界銀行: ワシントンコンセンサス、ブレトンウッズ体制を支えるもの達』
『●消費税増税についての「国際」機関のお告げを悪用されそうだ』
『●TPPまっしぐらと詐欺的東日本大震災復興策』
あの経団連などの言うがまま? それとも、3月24日付天声人語氏曰く「お金持ちを大切にし、より儲(もう)けられるよう取りはからえば、持たざる者にまで恩恵が滴り落ちてくるという理屈」、つまり、小泉純一郎氏や竹中平蔵氏らの「トリクルダウン」理論を再び持ち出すのか?
『●内橋克人さんインタビュー: 〝貧困マジョリティー〟の形成
と『FEC自給圏』への志向』
『●日本維新の会は、小泉路線だってさ!』
『●ダブル党首選の街頭演説ネタ二題』
『●『新版 悪夢のサイクル/ネオリベラリズム循環』読了(2/4)』
ちなみに、ご紹介。「高度なレベルでの協定締結」が何をもたらすのか?
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【とあるメモ】から
北米自由貿易協定(NAFTA)の問題点
・内国民待遇 → 水資源の商業利用に対して国内企業優遇の禁止
・将来見込まれる利益の損失 → 進出企業が現地政府を訴える権利
・輸出決定 → 輸出量削減の制限・禁止のルール (人的・環境的実害が生じたら??)
↓
米州自由貿易圏(FTAA)に拡大予定
先進国が高い水準の自由化交渉実施・協定作成
→ どこの国も加盟自由、誰でも署名可、途上国も加盟可
→ 投資が欲しい途上国は嫌でも加盟せざるを得ない
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【http://gendai.net/articles/view/syakai/141535】
【TPPの真実】
【TPP参加悲観論】2ページに1つは間違える 超難解なTPP英語
2013年3月19日 掲載
韓国外交通商部エリート官僚は296カ所でミス
「米韓FTA」の締結から1年が経った韓国国内は、しっちゃかめっちゃかだ。日本の「エコカー減税」にあたる低炭素自動車優遇措置が米国の介入によって延期になるなど、いくつもの法律、条例の変更を余儀なくされている。
米韓FTAは「TPPのひな型」だ。悪名高きISD条項も盛り込まれている。「投資家が自由な経済活動を侵害された場合、国家を訴えることができる」というやつだ。もっとも、適用されるのは韓国内に限られる。韓国企業が米国内で活動する場合は、「米国の国内法が優先される」と序文にある。つまり、自由な経済活動をできるのは米国企業だけなのだ。韓国はなぜこんな喜劇的な不平等協定を締結したのか。途上国の開発経済が専門の立教大教授・郭洋春氏(経済学)が言う。
「FTAの交渉にあたっていた韓国外交通商部の担当者が内容を
理解しきれずに協定を結んでしまった可能性が否めません。
韓米FTAは序文と24章から構成されていますが、韓国語の翻訳版からは
296カ所の誤訳が確認された。英語の原文はA4サイズで700ページ。
2ページに1つの割合で間違えていることになります」
日本の外務省にあたる外交通商部で働く役人は高学歴のエリート揃いだ。しかし、FTAに書かれた英語は、秀才が繰り返し読み込んでも理解できないほど難解だという。
「私も韓米FTAの英語の原文にあたりましたが、米国独特の法律用語が
多用され、二重三重の言い回しが使われていた。何回も目を通して
ようやく『米国の国内法が優先する』と書かれていることが理解できました。
何人かの学者に確認しても同じような反応です。つまり、英語が
堪能なだけじゃ理解できない内容なんです。よほど自由貿易協定に
精通していて、高度な法律知識を兼ね備えていないと太刀打ちできない。
恐らく、頭でっかちの外務省の担当者は“自分たちは大丈夫。
韓国のようにヘマはしない”とタカをくくっているでしょう。
そこが決定的に危うい。私は同じ轍を踏むとみています」(郭洋春氏)
どこに地雷が埋まっているか分からない超難問英文を読解しなくてはいけないのがFTA。大学入試じゃあるまいし、「解けませんでした」では済まされない。
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