ずいぶん以前に、DAYS JAPANの方より下記のメールを頂いていました。でっ、先日、注文していた「福島菊次郎91歳の写真集『証言と遺言』」が届きました。
最後に赤々と押印、「闘え」「菊」と。
一枚一枚が重い写真ばかりです。お薦めです。ぜひ、ご覧下さい。
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すべての同志に向けて ―――― 福島菊次郎
1 広島の被爆者 中村さんの記録
2 原爆と人間の記録
3 ある女子挺身隊員の死
4 国敗れて
5 日本の軍需産業
6 日本の軍隊
7 東大闘争
8 首都騒乱
9 あさま山荘事件
10 農民たちの三里塚
11 学生たちの三里塚
おわりに ―――― 福島菊次郎
棺桶の行方 ―――― 那須圭子
ジャーナリストの原点から ―――― 広河隆一
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お世話になっております、DAYS JAPAN ・・・・・・です。
このメールはDAYS JAPAN をご購読下さったことのある皆さまにお送り致しております。
福島菊次郎91歳の写真集「証言と遺言」。
先日あがった初校を見て、その素晴らしさに心を打たれました。
東大闘争、あさま山荘事件、三里塚。
日本の戦後史を語る上で欠かせない重要なできごとばかりです。
この真っ只中に、カメラ一つを手に飛び込んだ菊次郎氏。
他の誰にも撮影できなかった鮮烈な写真の数々を、
DAYS JAPANは一冊の写真集にまとめました。
もちろん、菊次郎氏の代表作であり、
映画「ニッポンの嘘」で最も印象に残るエピソードだった
「広島の被爆者 中村さんの記録」も収められています。
この写真集にDAYS JAPAN 定期購読者だけの特典として、
お名前を掲載することができます。
お申込みはいよいよ2月1日まで。
菊次郎氏の「同志=制作協力者」として、
歴史に残る写真集「証言と遺言」に、ぜひあなたの名前を載せて下さい。
・・・・・・
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福島菊次郎90歳の写真集
『証言と遺言』 2013年3月1日(金)発売
「伝説」の報道写真家 福島菊次郎91歳。
未だ現役として活躍する彼の姿を捉えた映画「ニッポンの嘘」。
映画にも登場した菊次郎氏の代表作数々が、
この春DAYS JAPAN から写真集としてついに発売。
A4ワイド判・篆刻あり・上製本
発行・発売 (株)デイズジャパン
〇定価:3,600円(税込)
〇DAYS JAPAN 定期購読者割引価格:3,000円(税込)
【先行予約特典】
2月1日までに代金をお支払いのDAYS JAPAN定期購読者の方は、
お名前を制作協力者として写真集に印刷致します。
*お手数ですが、ご入金の際の郵便振替用紙にお名前記載のご希望の有無を明記して下さい。
【DAYS JAPAN 定期購読(新規または継続注文)と写真集をお申し込みの方】
定期購読料7,700円と写真集特価3,000円を合わせて10,000円(税込)
※上記金額に別途送料が掛かります(1冊 210円/2冊 290円)
お申込みはこちらから
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(担当総務 ・・・まで)
どうぞ宜しくお願いします。
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『週刊金曜日』(2013年3月8日、934号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。注目は、もちろん、特集記事「「3.11」から2年② 原発という犯罪」。犯罪であり、原発を作り続けた上に、何の責任も取らない自民党、それを支持することの「品格」「資質」。
もう一つは陸山会事件の記事。当たり前の主張なのに、「小沢信者」と呼ばれる始末。政権交代の意義が失われ、民主党が壊滅し、今のこの哀しい政治状況を生み出した原因。自民党に乗せられ民主党議員までが悪乗りし、自分で自分の首を。それで自民党が復権したのだから、アホである。
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■『週刊金曜日』(2013年3月8日、934号) / 今開封。「「3.11」から2年② 原発という犯罪」、そう、犯罪です! 三宅勝久さん【自民党「政党交付金」の使徒隠しは許されるのか 一三三億円に領収書なし】、原発推進という犯罪だけでなく、相変わらずの金に対する意地汚さ
■『週刊金曜日』(2013年3月8日、934号) / 野中大樹氏【ジャーナリスト、弁護士らが集結 消費税増税反対の国民集会を】、宇都宮健児さんら。「斎藤貴男氏は、「消費税は国やマスコミが宣伝してきたような公平なものではない。(経済的に)貧しい人間の金を吸い上げて金持ちにまわす、これに尽きる税制」だと喝破」
■『週刊金曜日』(2013年3月8日、934号) / 畠山理仁さん【自死した福島酪農家の妻 東電に賠償申し入れ】、「「原発さえなければ」/・・・堆肥小屋の壁にそう書き残して自ら命を絶った・・・」。【大塚将司の経済私考/成長戦略としてのTPP参加はまやかしだ 日本の未来図を描き、米国の深謀を熟慮せよ】
■『週刊金曜日』(2013年3月8日、934号) / 【元国会事故調査委員会委員田中三彦さんに聞く/「福島第一原発の事故原因はまだ解明されていない」】。【渡辺満久教授に聞く/活断層から見える「原子力ムラ」の重すぎる罪】、「追及されるべき責任者」「懲りない電力会社」
■『週刊金曜日』(2013年3月8日、934号) / 金子勝さん【失敗は実証済みの「三本の矢」 アベノミクスは遊園地のコーヒーカップと同じ】。きんようぶんか案内板、福岡県の筑豊に生まれた坑夫・絵師【世界記憶遺産の炭坑絵師 山本作兵衛展】、四ノ宮浩監督映画【『わすれない ふくしま』】
■『週刊金曜日』(2013年3月8日、934号) / 真野きみえ氏【3月13日に元秘書3人の判決 陸山会事件とは何だったのか】、リードは「小沢一郎氏が事実上、政治的に抹殺される形になった陸山会事件の判決が、3月13日に出される。4年にわたり、日本中を騒がせた陸山会事件とは一体何だったのか」・・・
■『週刊金曜日』(2013年3月8日、934号) / 真野きみえ氏【3月13日に元秘書3人の判決 陸山会事件とは何だったのか】、・・・「虚偽記載と言っても〝期ズレ〟」「検察審査会の闇」「権力が勝利し、国民が負けた」。当たり前の主張なのに、「小沢信者」と呼ばれる始末。今の哀しい政治状況の原因
■『週刊金曜日』(2013年3月8日、934号) / 浅野健一さん【被疑者写真の盗み撮りは妥当か PC遠隔操作事件】。岩本太郎氏【ネット上のみならず街でも外国人排斥派を反対派が批判】、聞くに堪えないシュプレヒコールなどの「う在特会」に対する、プラカード、メッセージによる静かな反対運動
■『週刊金曜日』(2013年3月8日、934号) / 田島泰彦氏【憲法改正案が指し示すマイナンバー法案と秘密保全法の企て】、「自民党の改憲草案が示す情報の統制とコントロールに抗して・・・情報を市民に取り戻す取り組みが求められている」。石坂啓さん【初めて老いった!/第38回 母には通用しない】
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東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013030602000229.html)と社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013030802000150.html)。
福井事件の前川さんの件は、一度、書いた。青木理さんの「前川さんの身になってほしい!」という言葉がこの冤罪事件の全てだ。
『●「前川さんの身になってほしい!」: 「福井事件」という明々白な冤罪』
「この事件でも物証がなく、関係者の証言のみで前川さんは罪に問われている。しかも、前川さんは逮捕から一貫して犯行を否認をしている」。検察(名古屋高検)も酷いけど、裁判所が一体何を考えているのか、理解に苦しむ。
この裁判所(名古屋高裁)の愚挙、批判的な記事があまり出ないのはなぜ??
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013030602000229.html】
福井中3殺害 再審取り消し 検察の異議認める
2013年3月6日 夕刊
福井市で一九八六年に起きた女子中学生殺害事件の再審請求異議審で、名古屋高裁(志田洋裁判長)は六日、「確定判決の事実認定に合理的な疑いを差し挟む余地はない」として検察側の異議を全面的に認め、前川彰司・元被告(47)の再審開始を認めた高裁金沢支部の決定(二〇一一年)を取り消した。前川さんの弁護団は五日以内に、最高裁に特別抗告する。
特別抗告が棄却された場合、今回の再審請求は終了する。新たな証拠を基に、何度でも再審請求はできる。
前川さんは一貫して無罪を主張。犯人と結び付ける物的証拠はなく、「事件当時、服の胸元に血を付けた前川さんを見た」などとする知り合いの元暴力団組員らの供述が信用できるか否かが、争点だった。
決定は、弁護団が凶器とされた包丁では付かない遺体の傷があると指摘した点を、「解剖時の計測上の誤差」などと退けた。逃走に使ったとされる乗用車に知人供述通りの血液反応が出なかったことも、「弁護側の再現実験は当時の状況と著しく異なり、供述の信用性を揺るがすものではない」と判断した。いずれも検察側の反論を採用した。
前川さんは服役後の二〇〇四年に再審請求した。弁護側は、遺体の傷や乗用車の血液反応に関する鑑定結果を、新証拠として提出。「元組員らの供述とつじつまが合わない」と訴えた。高裁金沢支部は一一年十一月、弁護側の証拠を認め、再審開始を決定。これに対し検察側が異議を申し立てていた。
◆供述頼み揺れる判断
関係者の供述しか証拠がなく、「有罪と無罪のボーダーラインにある事件」(司法関係者)と言われた前川さんの再審請求で、名古屋高裁は再び「前川さんは有罪」と認めた。今回の決定で言い分が認められたとはいえ、検察は供述頼みの立証に警鐘が鳴らされたと考えるべきだろう。
有罪の根拠となる供述をしたのは、被害者や前川さんの仲間たちだ。別件で逮捕されたリーダー格の元暴力団組員が「前川さんから犯行をほのめかされた」などと述べ、複数の仲間が追随した。
供述した一人は本紙の取材に「自分の覚せい剤容疑を見逃してくれると警察に言われ、うその証言をしてしまった」と話している。供述が出てきた背景も含めた慎重な捜査が必要だった。
再審請求では、弁護側が遺体の傷や血痕の鑑定を新証拠に供述の矛盾を投げ掛け、いったんは再審開始の決定が出た。検察内部に「弁護側の指摘は重箱の隅をつつくようなもの」との声もあるが、これらの鑑定は捜査側が逮捕や起訴前にも実施できたはずで、裏付けが不十分だったと指摘されても仕方がない。
今後の裁判でも、関係者の供述だけで立証を迫られるケースは出てくるだろう。供述の信用性をどれだけ高められるか。捜査当局には事件の検証が求められる。 (浅井俊典)
<福井女子中学生殺害事件> 福井市の市営団地で1986年3月、包丁で50カ所前後を刺された中学3年高橋智子さん=当時(15)=の遺体が見つかり、翌年3月、前川彰司さんが逮捕された。90年の一審・福井地裁は無罪、95年の二審・名古屋高裁金沢支部は懲役7年の逆転有罪を言い渡し、確定した。前川さんは出所後の2004年7月に再審請求。11年11月に同高裁金沢支部は「再審開始」を決定し、名古屋高検は異議を申し立てた。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013030802000150.html】
【社説】
再審取り消し 「異議審」に異議あり
2013年3月8日
福井の女子中学生殺害事件で、名古屋高裁が元被告の再審開始を取り消した。検察の「異議」を全面的に認めた結果だ。せっかく出た再審の扉を閉ざす「異議審」の手続きに異議を申し立てたい。
裁判と再審を求める訴えは、複雑な経緯をたどった。事件は福井市で一九八六年に起きた。犯人とされた男性は無実を訴え、一審は「無罪」だった。二審で有罪となり、懲役七年の刑が確定した。
男性は出所後に裁判をやり直す再審を求め、名古屋高裁金沢支部は再審開始を決定した。だが、検察が「異議」を申し立てた結果、再審の扉が閉ざされたわけだ。
同じ証拠に基づいているのに、なぜ裁判官によって、有罪か、無罪か変わるのか。高裁レベルで、いったん再審開始と決めたのに、なぜそれが取り消されるのか。
理由は簡単だ。この男性が犯人だとする決定的な直接証拠が存在しないからだ。犯行そのものを目撃した証言はないし、物証もない。証言を裏付ける客観的な証拠も乏しい状態だった。
だから、有罪とした裁判官も再審を取り消した裁判官も、積み上げられた間接証拠だけで判断している。具体的には男性の知人らの証言だ。「事件当時、服の胸元に血を付けた、この男性を見た」「現場近くまで男性を車で運んだ」という証言もあれば、元暴力団組員は「男性に犯行をほのめかされた」とも述べていた。
だが、供述したある一人は本紙に「自分の覚せい剤容疑を見逃してくれると警察に言われ、うその証言をしてしまった」と語っている。取調官の誘導は明らかだ。他の証言も供述が捜査の過程で、変遷していることがわかっている。それでも裁判官は供述だけに寄り掛かって結論を出した。
最高裁は一〇年に「被告が犯人でないとしたら、説明のつかない事実が間接証拠に含まれる必要がある」と新基準を出した。果たして、今回の場合、この男性しか犯人でありえないと言い切れるだろうか。疑問を覚えはしないか。
再審開始が決定されても、異議審でそれが覆されたのは、名張毒ぶどう酒事件でも同じだった。決定的な証拠がないなら、裁判所は再審を求める人に有利に証拠を読み解くべきではないのか。検察も異議審ではなく、再審過程で有罪を主張すればよい。
確定判決を覆すのは、司法の恥ではない。むしろ無実の人を救う司法の方に信頼を寄せるだろう。
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東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013030102000115.html)。
「東京電力福島第一原発事故に伴う国直轄の除染事業で、福島県田村市で除染作業をしていた作業員らが二十八日、環境省や厚生労働省に対し、国が支給する危険手当が支払われていない実態などを訴え、元請けから下請けまで業者への徹底した調査と指導を求めた」そうで、その額は25人で・・・「元請けの鹿島(東京都港区)など三社に、未払い分の危険手当計約千三百八十万円」だそうだ。
一体何次請負になっているのか分からないが、(除染作業の効果はさておき)危険な作業をやらせるだけやらせておいて、寄ってたかって「中抜き」するなんて、人間性を疑う。
『●原発を稼働させるということ = 誰かの犠牲の上でしか成り立たない社会』
『●ある原発労働者のつぶやき』
『●原発労働者: 労働とは何か?』
『●名著『原発ジプシー』復刻』
『●被爆労働者なくして成り立たない社会の正当性とは?』
『●原発銀座の被爆労働者』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013030102000115.html】
除染作業員 危険手当不払い「調査を」 ゼネコン任せ 国に怒り
2013年3月1日 朝刊
東京電力福島第一原発事故に伴う国直轄の除染事業で、福島県田村市で除染作業をしていた作業員らが二十八日、環境省や厚生労働省に対し、国が支給する危険手当が支払われていない実態などを訴え、元請けから下請けまで業者への徹底した調査と指導を求めた。
訴えに訪れたのは、元請けの鹿島(東京都港区)など三社に、未払い分の危険手当計約千三百八十万円を請求する二十五人のうち八人の作業員ら。
青森県の男性(59)は「除染現場を離れて二カ月たった今も危険手当を受け取っていない」と業者への指導を求め、「国が税金から支払っている危険手当が、どこで中抜きされたのか、ぜひ知りたい」と訴えた。これに対し、環境省の担当者は「誰がどう中抜きしたかではなく、作業員に支払われたかどうかが問題。賃金台帳を確認している」と答えた。
しかし、作業員らは納得せず「賃金台帳は虚偽の内容。現実には雇用契約書すらない」「ゼネコンに丸投げでは調査にならない」と怒りの声を上げた。
厚労省の担当者が「労働局に相談や情報提供してもらえれば、調査する」と発言したことに対し、作業員らは「労働局では門前払いだった」と反論。
富山県から来た男性(43)は「環境省の窓口に危険手当未払いの相談をしたが、『会社ともう少し交渉してくれ』と言われるだけ。何もしてくれなかった」と訴えた。
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東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013022602000118.html)。
「中国が核実験に成功した直後、その対応策として核兵器に転用可能な原子力技術を高めるべきだとする報告書をまとめていた」そうだ。「核=原子力」であった意図が明確に読み取れるわけだ。
ヒロシマ・ナガサキを経験し、原発の「安全神話」に騙され続け、3.11を経験することになる。3.11東京原発人災のなにものも解決していないのに、原発を再稼働し、建設し、原発輸出し、核燃サイクルの幻想を抱き続け、またしても原子力ムラの「安全神話」に騙されようとしているのだから、どうしようもない。
『●映画『放射線を浴びた『X年後』』:
「こんな巨大な事件が、・・・日本人としての資質が問われる」』
伊丹万作監督の言葉。「多くの人が戦争でだまされていたというが、だまされるということ自体がすでに一つの悪である/だますものだけでは戦争は起こらない/だまされていた、といって平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう」」。
『●『だまされることの責任』読了(1/3)』
『●『だまされることの責任』読了(2/3)』
『●騙されることの責任』
『●戦争と原発: 伊丹万作さん「だまされるということ自体がすでに一つの悪である」』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013022602000118.html】
64年の中国核実験対応 核潜在力に原発を
2013年2月26日 朝刊
佐藤栄作首相のブレーンで、沖縄返還交渉の密使を務めた国際政治学者の若泉敬氏(故人)が、一九六四(昭和三十九)年に中国が核実験に成功した直後、その対応策として核兵器に転用可能な原子力技術を高めるべきだとする報告書をまとめていたことが分かった。首相直属の内閣調査室(内調、現・内閣情報調査室)に提出され、佐藤政権下で核保有をめぐる水面下の政策論議につながった。
若泉氏は報告書で、日本が非核政策を維持しながら、核武装の潜在能力を持つべきだと主張。核兵器を「持たず、作らず、持ち込ませず」という佐藤首相が唱えた六七年の「非核三原則」にも影響を与えた可能性が高い。
報告書は当時、内調の調査主幹を務めていた志垣民郎さん(90)=東京都世田谷区=が保管していた。
本紙が入手したその報告書は「中共の核実験と日本の安全保障」のタイトル。内調への提出は、中国(中共)の核実験から二カ月後の六四年十二月二日付。
冷戦下、中国が核保有国入りしたことは日本の安全保障の新たな脅威とされたが、報告書はその影響は防衛面よりも「心理的、政治的なものである」と指摘。「わが国はあくまでも自ら核武装はしないという国是を貫くべきだ」とした。
ただ「何時(いつ)でもやれるのだという潜在的な能力」を持つ必要があるとし「原子力の平和利用に大いに力をそそぐと共に、他方では日本が国産のロケットによって日本の人工衛星を打ち上げる計画を優先的に検討するよう提案したい」とし、原発建設や宇宙開発に取り組むよう提言していた。
佐藤政権下の核保有論議では、内調のまとめた二部構成の「日本の核政策に関する基礎的研究」(一九六八、七〇年)や外務省の「わが国の外交政策大綱」(六九年)が極秘報告書として作成されていたことが分かっている。
いずれも憲法九条や日米安全保障条約との関係から、日本の核保有に否定的だが「核兵器製造の経済的・技術的ポテンシャル(潜在能力)を常に保持する」(外交政策大綱)などと指摘していた。
若泉報告は、これら報告書より数年も早く、志垣さんは「大いに影響を受けた」と話している。
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東京新聞のコラム『筆洗』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013030402000101.html)。
「何もなかったかのように、原発回帰に向かう安倍政権の姿勢が鮮明になってきた。地震列島に五十基を超える原発を造ってきたのは自民党政権だ。その自覚のなさに驚くしかない」・・・・・・全く同感。自公に手を貸す人の「自覚のなさ」にも。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013030402000101.html】
【コラム】
筆洗
2013年3月4日
小さな虫を地べたで観察し続けたファーブルは、『昆虫記』にこんな言葉を残している。<人間というものは、進歩に進歩を重ねた揚句(あげく)の果てに、文明と名づけられるものの行きすぎのために自滅して斃(たお)れてしまう日が来るように思われる>▼人類史で初めて投下された広島、長崎への原爆に続き、「レベル7」の福島第一原発の事故を経験した今、ファーブルの警句は原子力時代の到来を予言したのか、と思えるほど示唆的だ▼東日本大震災から来週で二年を迎える。津波で家を失った被災者の大半はまだ仮設住宅で暮らしている。原発事故の避難者の多くは家に戻れるめども立っていない▼「かつてない大災害だったにもかかわらず、東京で暮らしていると、人々の被災者への思いが『少しずつ風化しているのでは』と感じることがある」と本紙の「東京下町日記」でドナルド・キーンさんは危機感をにじませる▼原発を動かしたい人々には、事故の風化は好都合なのだろう。経済産業省の露骨な人事が発表された。エネルギー基本計画を検討する有識者会議から、脱原発派の委員五人が外れ、推進派の学者や原発立地県の知事らに代わった▼何もなかったかのように、原発回帰に向かう安倍政権の姿勢が鮮明になってきた。地震列島に五十基を超える原発を造ってきたのは自民党政権だ。その自覚のなさに驚くしかない。
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この1年、何も変わらないどころか、自民党が復権し、原子力ムラの復活がより一層鮮明になり、事態は最悪の方に進んでいると言わざるを得ない。
1年前のブログを振り返ってみると、事態は深刻。
『●あの3・11原発人災から1年: 松下竜一さん「暗闇の思想」を想う』
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【http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/d/20120311】
あの3・11から1年。あの時、個人的な事情もあり、こと(原発人災)の重大さに全く気付いていなかったし、ブログにも何も書いていない。2日後からようやく、それについて書き始めている。刻一刻と人災の側面が浮き彫りになり、いまに至っても、解決したと言える側面はほとんど無いといって過言ではない。メルトダウンした原子炉についても、冷温停止「状態」という言葉遊びで糊塗している。原発内部の状況はつかめていないし、知ることもできないのに。何が一体事故「収束」宣言なのか。ストレステストという計算ごっこでお茶を濁し、その〝計算された〟結果を易々と受け入れる原子力ムラお抱えの委員会。マスコミやネット、市民が騒ぎ過ぎる、不安を煽りすぎるという大御所〝ジャーナリスト〟子供にとっては20倍のリスクでは収まらないであろう年間20ミリシーベルトどころか、笑っていれば100でもオッケーと嘯く学者。市民、特に、罪なき子供達の側に立とうともしない司法。ジャーナリズムの根本としての批判精神なきマスコミ。その結果として、原子力ムラの望む原発再稼働・原発建設再開・原発輸出に向けて着々と進んでいる。
小出裕章さんの云う「たかが電気のために・・・」をよく考えるべきである。この1年目の節目に再度、松下竜一さんの「暗闇の思想」を想う。
『●いま「暗闇の思想」を: 朝日新聞(地方版?)社界面トップ』
再々度?、しつこく、再掲(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/e1b263002193a77c5f47ca07c54ff5f2)。『松下竜一 未刊行著作集4/環境権の過程』より。
《「電気需要増加は必至ではないかという問いかけ・・・。・・・現在の電力に
頼りきった文化生活そのものへの反省と価値転換であり、
少数の被害者には目をつぶって成り立つ多数の幸福という暗黙裡の
差別的発展への懐疑であり、さらに大きく根本的には、電力をとめどなく
食いつぶしてやまぬ高度経済成長政策の拒否である」(p.107)。
「・・・だれかの健康を害してしか成り立たぬような文化生活であるのならば、
その文化生活をこそ問い直さねばならぬと。/じゃあチョンマゲ時代に帰れ
というのか、と反論が出る。必ず出る短絡的反論である。
・・・今ある電力で成り立つような文化生活をこそ考えようというのである。
・・・/・・・ただひたすらに物、物、物の生産に驀進して行き着く果てを、
私は鋭くおびえているのだ。/「一体、物をそげえ造っちから、
どげえすんのか」という素朴な疑問は、・・・開発を拒否する風成で、
志布志で、佐賀関で漁民や住民の発する声なのだ。・・・/・・・都会思考の
キャッチフレーズで喧伝されるのなら、それとは逆方向の、むしろふるさとへの
回帰、村の暗がりをもなつかしいとする反開発志向の奥底には、
〈暗闇の思想〉があらねばなるまい」(pp.116-117)。
内橋克人さんの〈浪費なき成長〉につながる〈暗闇の思想〉。》
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[付記(140521): ブログ主にとっては意外な結果になりました・・・・・・『●PC遠隔操作”冤罪”事件: 意外な結果に・・・・・・ブログ主自身の無能さを痛感』]
[※ブログ主注(130824): 5月29日に、「・・スミマセンhttps://twitter.com/ActSludge/status/339364755481432065 …こちらのご発言について、「拘留」は刑事罰用語で「勾留」とは全く異なります。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%BE%E7%95%99 …片山クンの名誉にもかかわりますので、ご認識いただけましたら幸いです」というダイレクトメールを〝ぺんてるはインテルに勝るんじゃ〟様より頂いていることに今頃気づきました。お知らせ、有難うございます。勾留(「カギこうりゅう」)と拘留(「テこうりゅう」)(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8B%98%E7%95%99)が全く異なることを、恥ずかしながら知りませんでした。改めて、以下のブログの「拘留(「テこうりゅう」)」を「勾留(「カギこうりゅう」)」に修正しました]
gendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/141096)、神保哲生さんのvideonews.comの記事(http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/002676.php)、そして、asahi.com(http://www.asahi.com/national/update/0302/TKY201303010531.html)。
何でもかんでも冤罪だというつもりはないし、「疑わしきは被告人の利益に」なんて言うのは釈迦に説法だろうが、警察も検察も、裁判所も、マスコミも「公正」とか「真実の解明」とか、配慮しているのか?
隠し撮りか何か知らないがあれだけ浮かれた報道をしたマスコミ、警察との癒着が酷すぎるように見えてしょうがない。「「また誤認逮捕なのか」「処分保留で釈放されるのではないか」……。4人を誤認逮捕して信用失墜した警察が威信回復を懸けて臨んだ「PC遠隔操作事件」に再び暗雲が漂い始めている」・・・・・・、冤罪であれば、大変な人権侵害をマスコミや警察はやっている。「〇〇氏と事件を結びつける決定的な証拠は何一つ示されていないとして誤認逮捕を主張する佐藤氏は、捜査手法の問題点や事件への疑問を語った」そうだ。
今回も「親子の縁を切るとの調書に署名」を求めたなんて、無茶苦茶だ。それとも、これこそでっち上げの記事とでもいうのだろうか?
最後の記事なんて、証拠はあるのかいね? でっち上げて、勾留([※])をいたずらに延ばそうとしているのでは? 裁判所は何で止めないの?
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【http://gendai.net/articles/view/syakai/141096】
PC遠隔操作事件 敏腕弁護士が語った「無罪」
2013年2月22日掲
可視化を拒否する警察・検察
「また誤認逮捕なのか」「処分保留で釈放されるのではないか」……。4人を誤認逮捕して信用失墜した警察が威信回復を懸けて臨んだ「PC遠隔操作事件」に再び暗雲が漂い始めている。
警視庁などの合同捜査本部が威力業務妨害容疑で〇〇〇〇容疑者(30)を逮捕してから10日が過ぎた。ところが捜査は、何ら進展が見られない。〇〇が遠隔操作事件に直接関わったことを示す具体的な証拠は見つかっておらず、本人も全面否認のままだ。
「これは劇場型捜査だ。警察は決定的な証拠を持っていない。犯人であり得ないと断言できる」
〇〇の弁護人を務める佐藤博史弁護士(64)は自信タップリにこう言う。
足利事件で冤罪を勝ち取った敏腕弁護士が「無実」を確信するのは、警察・検察が、取り調べの際に要望した録音・録画(可視化)に一切応じていないことがある。
「決定的な証拠を持っているなら、可視化された取り調べの場で
示せばいいのです。しかし、なぜかそうしない。それでいて、
マスコミには捜査情報が流れているのだからおかしい。
何を根拠に〇〇さんを犯人呼ばわりするのでしょうか」
警察は逮捕前から新聞テレビに捜査情報をどんどんリークし、事件を煽(あお)りまくった。ならば真犯人と断定した「確証」を握っているとみるのが当然だ。可視化の可否に関係なく、「動かぬ証拠」を示して淡々と取り調べを進めればいいだけ。それを拒むのは、いつもの脅しスカシで自白を導きたいから。「証拠ナシの裏返し」と映るわけだ。
佐藤弁護士の指摘に対して警察・検察は防戦一方らしい。結局、〇〇はロクな取り調べを受けないまま、10日間の留置場生活を送った。佐藤弁護士にも「何もやることがないのでマンガを差し入れてください」とお願いしたという。
<すでに次の一手も準備>
〇〇は、事件のウイルスに使われたプログラミング言語「C#」も「使えない」という。「無実の確信は深まるばかり」という強気の佐藤弁護士は、次の一手も準備している。裁判所への「勾留理由開示請求」だ。容疑者の勾留理由について説明を求めるもので、刑訴法では請求日から5日以内に開示期日が指定され、容疑者本人が出廷して公判が開かれる。法廷で〇〇本人の姿を見てもらい、テレビなどで繰り返し流れた「マイナス」のイメージを覆す狙いもある。
「マスコミでは〇〇さんの誤った人間像が報じられているが、
法廷で肉声を聞き、目で見て判断してほしいと思います」
果たして警察・検察に「隠し玉」はあるのか、それとも再び「冤罪」なのか。捜査当局とメディアが固唾(かたず)をのんで事件の行方を見守っている。
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【http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/002676.php】
ニュース・コメンタリー (2013年02月23日)
遠隔操作ウィルス事件続報
報道されない容疑者側の言い分から見えてくること
遠隔操作ウィルス事件で逮捕された〇〇〇〇容疑者を弁護人を務める佐藤博史弁護士が、2月21日、〇〇氏との接見後に記者会見に応じた。〇〇氏と事件を結びつける決定的な証拠は何一つ示されていないとして誤認逮捕を主張する佐藤氏は、捜査手法の問題点や事件への疑問を語った。
佐藤氏によると、警察は〇〇氏の自宅の鍵をあずかり、家に自由に出入りできる状態にあるという。また、片山氏の母親から聞いた話として、自宅前にメディアが押しかけ自由に動けない氏の母親のために、警察は日用品の買い出しなどの手助けをする一方で、母親に対して〇〇氏と親子の縁を切ると書かれた調書への署名を求めてきたという。佐藤氏によると母親はこの要求を断ったという。
4人が誤認逮捕され、うち2人に嘘の自白が強要された遠隔操作ウィルス事件では、警察が容疑者の一人の父親に対して、親子の縁を切るとの調書に署名させるなどして、容疑者を嘘の自白に追い込んだことが批判されている。
また佐藤弁護士は、ウィルスのデータが保存されたメディアが埋め込まれた首輪を片山氏が猫に着けたことが疑われている点について、片山氏が江ノ島を去った1月3日の午後3:30以降にその猫が首輪をつけていない写真が見つかれば、片山氏無実の決定的な証明になるとして、写真の提供を呼びかけた。1月3日の午後に片山氏が猫と接触した江ノ島の山頂付近では、大道芸が行われており、多くの観衆が写真撮影をしていたという。
佐藤博史弁護士は、冤罪となった足利事件で菅家利和さんの弁護人としてDNAの再鑑定を求め、再審で無罪を勝ち取ったことで知られる。
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【http://www.asahi.com/national/update/0302/TKY201303010531.html】
2013年3月2日7時34分
遠隔操作事件、ハイジャック防止法違反容疑で再逮捕へ
パソコン(PC)遠隔操作事件で、警視庁などの合同捜査本部は、IT会社員〇〇〇〇容疑者(30)=威力業務妨害容疑で逮捕=を、勾留期限を迎える3日にも、大阪府の男性のPCを遠隔操作して日航機爆破予告メールを送ったとする「航空機の強取等の処罰に関する法律(ハイジャック防止法)」違反(航空機の運航阻害)の疑いで再逮捕する方針を固めた。
同法は国内初のハイジャック「よど号事件」を機に1970年に制定された。偽りの犯行声明で運航を妨げたとして適用されるのは異例だ。
・・・・・・・・・。
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東京新聞の三つの記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013030102000132.html、http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013022801002005.html、http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013030101001172.html)。
原発関連の憂鬱な記事3つ。だから言わんこっちゃない!!
『●だから言わんこっちゃない ~自民党復権と原子力ムラの復活~ 』
自公に投票した人や支持者の人達に気持ちを聞いてみたいよ、全く。「品格」「資質」を疑う、というのは言い過ぎだろうか?
『●田中優子さん「誰の名前を書くのか、その人の品格が問われている」』
『●映画『放射線を浴びた『X年後』』:
「こんな巨大な事件が、・・・日本人としての資質が問われる」』
ヤケクソになってはいけないし、絶望してはいけないのだけれども、衆院選以来虚しくてしょうがない。3.11東京電力原発人災から2年、原発推進することのための原子力ムラとそれを支える有権者・・・恥ずかしくないのだろうか? もう一度、被災者の叫びを聞いてほしい。
『●哀しい遺書: 「原子力さえなければ」』
『●福島県双葉町「原子力明るい未来のエネルギー」・・・・・・いま、その〝少年〟は?』
さんざん安全神話を垂れ流し、何の責任も取っていない自民党議員に、「安全が確認・・・科学的安全基準のもと・・・最終的な判断は政府で責任を持つ・・・(原発の地元の)住民への説明責任は政府が負う・・・安全性を高める新たな安全文化・・・」・・・なんていう発言をさせておいて、平気でいられる神経を疑う。「電力システムの抜本的な改革にも着手」なんて、泥縄である。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013030102000132.html】
原発再稼働を首相明言 施政方針演説「安全確認後に」
2013年3月1日 朝刊
安倍晋三首相は二十八日午後、衆参両院の本会議で行った施政方針演説で、エネルギー政策に関し、原子力規制委員会で安全が確認された原発は再稼働する方針を国会で初めて明言。原発維持の基本方針をあらためて示した。
首相はこれまで、再稼働については「科学的安全基準のもとで判断していく」などと国会で答弁。NHK番組では「最終的な判断は政府で責任を持つ。原子力規制委が安全と決定したら、(原発の地元の)住民への説明責任は政府が負う」と述べていた。
施政方針演説では「原子力規制委のもとで安全性を高める新たな安全文化をつくり上げる。その上で、安全が確認された原発は再稼働する」と強調した。
同時に、省エネルギーや再生可能エネルギーを最大限に進めることで「できる限り原発依存度を低減させていく」と約束。発送電分離などを念頭に「電力システムの抜本的な改革にも着手する」と述べた。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013022801002005.html】
上関原発の漁業補償金受領へ 漁協祝島支店、山口
2013年3月1日 00時17分
山口県上関町の上関原発建設計画をめぐり、反対派が多数を占め、中国電力からの漁業補償金の受け取りを拒否していた県漁協祝島支店が28日、受け取りを決めた。地元関係者への取材で分かった。
中国電力がこれまでに支出した補償金は約10億8千万円。祝島支店が受け取りを拒んだため法務局に供託されたものを、県漁協本店が代理で受領していた。
地元関係者によると、祝島支店はこの日、県漁協本店の理事会による招集で会合を開催。出席した組合員約50人による投票の結果、約3分の2が補償金の受領に賛成したという。
(共同)
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【http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013030101001172.html】
MOX燃料、4月に輸送か 仏から日本の原発へ
2013年3月1日 07時53分
【ロンドン共同】 環境保護団体グリーンピース・フランスは2月28日までに、同国の原子力大手アレバがプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を4月上旬に日本へ輸送する準備を進めている、と発表した。東京電力福島第1原発事故後初の日本へのMOX燃料輸送となるとしている。
関西電力はMOX燃料を使って運転していた高浜原発3号機(福井県高浜町)を今年7月から再稼働することを想定しており、グリーンピースは輸送されるMOX燃料は高浜3号機向けの可能性が高いと指摘した。
関西電力は2011年春に高浜3号機用のMOX燃料をフランスから輸送する予定だったが、延期していた。
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東京新聞の社説『企業と賃上げ 格差縮める任を果たせ』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013012802000150.html)と記事『私説・論説室から/110%のやさしさ』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2013012802000148.html)。神保哲生さんのvideonews.comの二つの映像記事『アベノミクスは浦島太郎の経済学だ』(http://www.videonews.com/interviews/001999/002647.php)・『インフレ目標2%は達成不可能』(http://www.videonews.com/interviews/001999/002648.php)。最後に東京新聞の社説『企業と賃上げ 中間層復活の役割担え』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013021802000138.html)。
企業の貯金は250兆だそうだ。働くことが、馬鹿らしくないか? いったい、「働くとは何か?」
『●働くとは何か? 死ぬために働く・・・・・・』
『●働くとは何か? 生業とは?』
『●「利益率の向上」だけのために働かされる・・・・・・』
インフレだけが起こり、給料が上がらなければ、経済の活性化など起こりえないと素人ながらに思うのだけれども。この未来の日本に待っているのは、大企業やお金持ちだけが栄える社会になるのでは。「経団連の企業行動憲章は「従業員のゆとりと豊かさを実現する」「企業は雇用の維持・拡大を実現し、国民生活を豊かにする役割を果たしている」とうたっている」そうだが、実際に経団連ふぁやっていることを考えると、聞いて呆れる。
一方、インフレそのものが本当に起こせるのか、と言う議論もあるようだ。野口氏によれば、「2%インフレ達成」どころか「1%」インフレが起きたのは2008年の原油価格上昇時のみ」! 同様に、この記事(http://www.videonews.com/on-demand/611620/002644.php)では「しかし、慶應大学大学院の小幡績准教授は「今回の市場の動きはアベノミクスとはあまり関係ない。安倍発言が取引を後押しした側面はあるが、あくまでも市場が上昇局面だったことが主な要因」としたうえで、日銀の無理な金融緩和によって「今後、物価は上がらず、資産インフレだけ起きる可能性がある」と警鐘を鳴らす。/金融緩和によって本当に日本の物価は上昇するのか。そうすることで日本経済は本当に復活するのか・・・・・・」。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013012802000150.html】
【社説】
企業と賃上げ 格差縮める任を果たせ
2013年1月28日
安倍政権も企業の潤沢な資金の存在に気づいたのだろう。賃上げした企業の法人税負担を和らげる税制の導入を決めた。企業が貯蓄に励み、設備投資も賃上げも躊躇(ちゅうちょ)していてはデフレ脱却は危うい。
人件費を増やした企業は、その最大一割を法人税から差し引く。与党の自民、公明両党がまとめた二〇一三年度税制改正大綱に、企業の税負担を緩和する新たな制度が盛り込まれた。企業の手元に積み上がっている巨額の内部留保を眠らせることなく、勤労者に移し替えて内需を盛り上げる。デフレ脱却に対する安倍政権の意図が込められている。
だが、経団連の春闘方針「経営労働政策委員会報告」は、賃上げを「実施の余地はない」と一蹴、年齢などに応じて給与を引き上げる定期昇給も延期や凍結があり得るとほのめかしている。法人税軽減というニンジンを見せられても、減税が時限措置ゆえに、やすやすとは応じられないと冷淡だ。
日本の経営者は一九九〇年代からの「失われた二十年」にうろたえ、すっかり内向きになってしまったようだ。分厚い手元資金に安心を求め、賃上げはおろか、設備投資さえためらっている。日銀統計によると、企業が抱える現預金は二百十五兆円にも膨らんだ。
経済界は「アジアの成長を取り込む」と勇んではいるが、海外子会社からの年三兆円に上る受取配当なども有効に活用しているか疑わしい。日本経済をむしばんでいる原因の一つは、十五~六十四歳の生産年齢人口減少に伴う内需縮小であり、企業はとりわけ消費性向が高い子育て世代にお金を回し、内需拡大に転じることが求められていると言うべきだ。
経団連の企業行動憲章は「従業員のゆとりと豊かさを実現する」とうたっている。円高などの六重苦を嘆いてばかりいないで、日本再生への自助努力を受け入れる度量をしっかりと示すべきだ。
オバマ米大統領は二期目の就任演説で、米国の成功は復興しつつある中間層に支えられるべきだ-と訴えた。「なぜ1%が金持ちで、99%が貧乏なのか」を合言葉とした金融の中枢、ウォール街占拠への回答でもある。
購買力のある中間層の復活は日本も重い課題だ。格差拡大の原因にもなった製造業への派遣就労拡大を法制化したのは、かつての自民党政権ではなかったか。税制で賃上げを促そうとする安倍政権には、中間層復活に向け、経済界に協力を強く求める責務がある。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2013012802000148.html】
【私説・論説室から】
110%のやさしさ
2013年1月28日
「お願いします、あの子たちをこれっきりにしないでください。
正社員として雇ってください。私たちが何でも手伝いますから」
知的障害者らの雇用を半世紀以上も前から少しずつ増やしてきた川崎市のチョークメーカー、日本理化学工業。その第一歩は、短期の就業体験をした少女二人の働きぶりに胸を打たれた社員の総意が、会社を動かしたことだったという。
休憩時間も持ち場を離れず、一心不乱にラベルを箱に貼る作業を続けた。集中力と根気。働ける喜びがひしひし伝わってきた。周りの社員が刺激を受けないはずはなく、会社の姿勢に賛同する取引先も増え、業績は伸びた。今ではよく知られた会社だ。
社員七十四人のうち五十五人が知的障害者。重度も二十六人いる。法定雇用率は重度の人数を二倍に換算するため、同社は110%という驚異的数字になる。
企業に課せられる法定雇用率は1・8%だが、半数以上の企業が守っていない。雇用率を向上させるのは喫緊の課題だが、重要なのは数字を達成することではなく、いかに生き生きと働ける場にするかだ。
施設面から細かなサポート体制まで生易しくはないが、障害者は手帳所持者だけで人口の6%。発達障害やうつの人を合わせれば、十人に一人と身近な存在だ。積極的に受け入れて、職場や仕事の方を彼らに合わせていく。そんな発想が企業にほしい。 (久原穏)
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【http://www.videonews.com/interviews/001999/002647.php】
インタビューズ (2013年01月26日)
アベノミクスは浦島太郎の経済学だ
インタビュー:浜矩子氏(同志社大学大学院ビジネス研究科教授)
「浦島太郎の経済学」。同志社大学大学院の浜矩子教授はアベノミクスをそう評する。
アベノミクスではインフレターゲットなどの金融政策が前面に出てきているが、その実態はばらまき型公共事業や円安による輸出企業の救済であり、これは50~60年前の「浦島太郎」の経済戦略だと浜氏は言う。
その上で浜氏は、既に成熟している日本経済に今必要なのは、インフレターゲットでも成長戦略でもなく成熟戦略であるとして、今日本は既に積み上げた国富を国民全体でどう分かち合っていくのか考えなければならない段階にあるとの考えを示す。
ジャーナリストの神保哲生が浜氏にアベノミクスの評価と懸念点を訊いた。
・・・・・・・・・。
プロフィール
浜 矩子 はま のりこ
(同志社大学大学院ビジネス研究科教授)
1952年生まれ。75年一橋大学経済学部卒業。同年三菱総合研究所入社。ロンドン駐在員事務所長、主席研究員などを経て2002年退職。同年より現職。著書に『新・国富論グローバル経済の教科書』、『ユニクロ型デフレと国家破産』、『グローバル恐慌 金融暴走時代の果てに』など。
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【http://www.videonews.com/interviews/001999/002648.php】
インタビューズ (2013年01月26日)
インフレ目標2%は達成不可能
インタビュー:野口悠紀雄氏(早稲田大学大学院ファイナンス研究科顧問)
インフレターゲットに対して批判的なことで知られる早稲田大学大学院顧問の野口悠紀雄氏は、先に安倍政権と日銀が合意した年率2%のインフレ目標について「達成は不可能」と語り、あらためて金融政策では経済の活性化はできないとの考え方を強調する。
野口氏は過去10年の日本の金融緩和策がインフレにはつながらなかったことを指摘した上で、日銀が2%のインフレが達成されるまで国債を買い続けることになれば、日銀による財政ファイナンスによって公共事業などのばらまきが横行する危険性があるとの懸念を表明する。
アベノミクスがはらむリスクについてジャーナリストの神保哲生が野口氏に訊いた。
プロフィール
野口 悠紀雄 のぐち ゆきお
(早稲田大学大学院ファイナンス研究科顧問)
1940年東京都生まれ。63年東京大学工学部卒業。72年エール大学経済学博士号取得。64年大蔵省(現財務省)入省。主計局、一橋大学教授、東京大学先端工学研究センター長などを経て2001年退官。スタンフォード大学客員教授などを経て05年より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授、10年より現職。著書に『世界経済が回復するなか、なぜ日本だけが取り残されるのか』、『消費増税では財政再建できない』、『製造業が日本を滅ぼす』など。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013021802000138.html】
【社説】
企業と賃上げ 中間層復活の役割担え
2013年2月18日
安倍晋三首相が経団連などに賃金を引き上げるよう求めた。労働者の懐を温めてデフレから脱却することが狙いだ。企業には所得増→内需拡大→企業業績好転の好循環を引き寄せる重い役割がある。
ボーナスなど、すべての給与を合わせた二〇一二年の給与総額(月平均)は前年比0・6%減の三十一万四千二百三十六円で、一九九〇年以降の最低水準。ピーク時の九七年に比べ約五万七千円も減っている。
厚生労働省の調査結果であり、懐の寂しさを象徴する数字といえる。十年以上にもわたって名目賃金が下がり続けているのは、先進国の中では日本だけだ。消費が縮んでデフレ・低成長が常態化するのも当然と言わざるを得ない。
家計の年収の分布は六百五十万円台以上が減って、六百万円台以下が増える低層化が著しい。消費性向の高い中間層がすっかり傷んでしまった。中間層とは「自ら働いて、人間らしい生活を営める所得層」を指すが、深刻なのはその中間層だけにとどまらない。
生活保護世帯の中で大幅に増えたのは母子世帯などではなく、就労可能層を含む「その他世帯」だ。三人に一人に膨らんだ非正規労働者を中心に、賃金を抑え込まれて食べていけなくなっている。これではデフレ脱却は望めない。
安倍首相は経団連などに、業績が改善した企業から賃金を引き上げるよう要請した。賃上げは個別企業ごとに決めるべきものだが、デフレから抜け出すにはやむを得ないというべきだろう。
その根っこにあるのが、現預金二百兆円をゆうに超える企業の内部留保だ。麻生太郎財務相も「企業は給料に配分せず、ため込んできた」と経済界に賃上げを迫っているが、経団連の米倉弘昌会長らは「景気がよくなれば」などと腰を引いている。今春闘も退職金などに反映される定期昇給やベースアップを拒み、一時金や賞与の増額で収拾を図りたいようだ。
オバマ米大統領は一般教書演説で経済再生に向け中間層の底上げを最優先課題に掲げた。安倍首相も中間層復活を日本再生の原動力として明確に位置づけるべきだ。
経団連は基本方針に「企業は雇用の維持・拡大を実現し、国民生活を豊かにする役割を果たしている」と明確に記している。ならば手元資金をため込む内向きの経営を排し、稼いだ富のうち労働者の取り分を示す労働分配率を引き上げる度量を示してほしい。
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東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2013022102000135.html)と朝日新聞の社説(http://www.asahi.com/paper/editorial.html、2013年2月25日)、そして、西日本新聞の記事(http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/347528)。
[※ブログ主: すいません、勝手に画像を貼らせていただきます。東京新聞の同記事より]
日本原電が一部のウラン燃料を売却したそうだ。「原発停止の長期化で経営が追い詰められている実態が浮き彫りになった」。一体どこに売却したのかも気になるところ。また、「「原発の後始末」に早く着手しなければならない」のに、原発再稼働・原発建設再開・原発輸出なんて考えているのだから、どうしようもない。
一方、日本原燃は、「使用済み核燃料再処理工場(試運転中)で、2013年度からの3年間にプルトニウムとウランを混ぜた酸化物(MOX)の粉末を約16・3トン製造する計画を立て、9日までに原子力規制委員会に提出」した。まだ、核燃サイクルに幻想を抱き、市民に「安全神話」を押し付けようとしている。抽出されたプルトニウムの一部は核兵器にも転用され得るわけで、「原子力=核(兵器)」を理解する必要が。未だに核燃サイクルに幻想を抱いていることにウンザリ。ホントにこんなに危険な工場を動かすつもりか、正気か??
『●「疑わしきは活断層に」: 断層の上に核燃料サイクル施設?』
『●破綻した核燃サイクル: なぜ核分裂性プルトニウムをため込むのか?』
『●「原子力」と「核」、言葉は違えど「原発=原爆」である』
『●小出裕章さん、核=原子力は「違憲」という視点』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2013022102000135.html】
日本原電、一部ウラン売却 東電も検討 借金返済で異例対応
2013年2月21日 朝刊
大手電力会社が出資する日本原子力発電(東京)が、原発の燃料であるウランの一部を売却していたことが二十日分かった。保有する原発三基が再稼働する見通しが立たず、四月に支払期限を迎える銀行からの借金の返済資金を確保するため、当面使う予定がないウランの一部を手放す方向となったとみられる。
資金繰りに苦しむ東京電力も保有するウランの売却が可能かどうか検討している。ウランは原発の運転に不可欠で調達先も限られており、電力会社が売却するのは異例。原発停止の長期化で経営が追い詰められている実態が浮き彫りになった。
日本原電は「(ウランなどの)具体的な調達関係についてはお答えできない」(広報)として売却先などを明らかにしていない。
関係者によると、軍事転用の恐れもあるウランは、売り主との長期契約が基本。日本の電力各社は主にカナダなど海外の資源会社から輸入している。手放す場合、売り主の事業者に引き取ってもらう形があり、日本原電もこの方法を取った可能性が強い。ただ購入価格より安く売ることになるので「よほどの事態でないと売却しない」(大手電力幹部)という。
原子力専門の発電会社である日本原電は、敦賀原発2号機(福井県)の建屋直下に活断層がある疑いが原子力規制委員会に指摘され、廃炉の可能性が浮上。残る二基も停止中で、経営の先行きが不透明になっている。
関係者によると、四月に期限を迎える借金のうち約四百億円は、ウラン売却に加え、給与引き下げといった経営合理化などで返済資金のめどが立った。これとは別に、大手電力が支払いを保証している約一千億円の借金は、大手が四月以降も保証を続ける方向。取引銀行も融資を継続する構えだが、原発の再稼働は依然難しく、大手電力などと生き残り策を協議している。
東電もウラン売却は「選択肢の一つ」(幹部)としている。福島第一原発(福島県)の廃炉や賠償などで巨額の資金が必要になっているためだ。
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【http://www.asahi.com/paper/editorial.html、2013年2月25日】
社説
2013年2月25日(月)付
日本原電―原発の後始末に着手を
原発を専業とする日本原子力発電(日本原電)の行き詰まりが表面化した。
敦賀原発(福井県)など、保有している原発を動かすめどが立たないなかで、4月に返済期日を迎える借入金の借り換えがむずかしくなった。
とりあえず、原電の株主で電気も買っている大手電力4社を中心に、債務保証や資金支援でしのぐ方向だという。
だが、当事者たちも認めるとおり、「一時的な救済策」にすぎない。
日本原電がもつ休止中の原発3基は、敷地内で活断層の存在が指摘されたり、運転期間の寿命とされる40年をすぎていたり、地元自治体が再稼働に反対していたりする。今後も稼働は困難だと考えるべきだろう。
事実上の清算処理を視野に入れざるをえない。
やっかいなのは、ふつうの企業のように債権債務を整理して終わり、とはいかない点だ。
使用済み核燃料の保管という問題がある。廃炉では、放射性物質に汚染された施設を、長い年月をかけて安全に処理しなければならない。すでに廃炉作業に入っている原発も1基ある。
原電を整理する際、こうした負の資産を、責任をもって引き受ける受け皿が必要だ。
貸手である金融機関の責任を問うにしても、新たな資金が必要になる。
本来は事業者が廃炉に必要な費用を積み立てておくのがルールだが、予定より早く止まることもあり、原電は十分な積立金を確保できていない。
電力業界全体も原発に代わる火力発電の燃料費増大などから経営環境が厳しくなっている。
地域独占に安住し、もたれ合いのなかで原発依存を進めてきたツケがまわった形だが、一つのほころびが連鎖反応を呼びかねない。
原発推進は国策でもあった。電力の安定供給に支障が出るようなシステム危機を避けるためにも、政治がきちんと関与していくべきだ。
むろん、電力会社の経営への波及を恐れて、原発維持に動くのは本末転倒である。
民主党政権下では、国内の原発を特定の事業体に集約し、安全管理や廃炉作業を担うといった考えも浮上していた。
今後の原発政策全体をにらんで、原電の抜本処理を進めることが不可欠だ。
だれが、どのように負担していくべきか。廃炉の技術や人材の確保を含めて、「原発の後始末」に早く着手しなければならない。
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【http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/347528】
核分裂プルトニウムは5トン 日本原燃の再処理計画
日本原燃は青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場(試運転中)で、2013年度からの3年間にプルトニウムとウランを混ぜた酸化物(MOX)の粉末を約16・3トン製造する計画を立て、9日までに原子力規制委員会に提出した。粉末には核兵器の材料にもなる核分裂性プルトニウム約5トンも含まれる。
余剰プルトニウムに対する国際社会の批判は厳しい。日本は既に約29・6トン保有している上、消費が進まず増える可能性が高いため、批判がさらに強まりそうだ。
再処理工場の完成は今年10月を目指しているが、運転開始はずれ込む可能性がある。
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『自然と人間』(2013年3月号、Vol.201)の最新号について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。
最も注目の記事は高知白バイ事件、すなわち、片岡晴彦さんの冤罪事件。
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■『自然と人間』(2013年3月号、Vol.201) / 昨日到着。表紙は「NO OSPREY東京集会」後にパレードする沖縄からの上京団。森達也さん【第84回 つぶやく日本の街角 誰が誰に何を言ってんの?】、煌々とライトアップされた大阪御堂筋の街路樹と大飯原発の再稼働
■『自然と人間』(2013年3月号、Vol.201) / 前田哲男さん【「美しい国、日本」を標榜する安倍晋三内閣の矛盾と危険な本質】、「「企業戦士」を守るために自衛隊を海外に」「護衛艦へのレーダー照射は〝思う壺〟か」「「美しい国、日本」は「美しい属国」」
■『自然と人間』(2013年3月号、Vol.201) / 宇都宮健児さん【生活保護基準引き下げは低所得者のいのちと生活を奪うものだ】、「生活保護を断られた姉妹が孤独死」「受給者以外の低所得者層を打撃」「貧困と格差が拡大している」「所得が低いほど重い消費増税」
■『自然と人間』(2013年3月号、Vol.201) / 五十嵐仁氏【労働規制緩和の攻勢をかける経済者団体 日本経団連】、「さらに解雇しやすい制度を求める経団連」「最低賃金の引き下げを提言」「なぜ「ブラック企業」を問題にしないのか」。原発推進を叫びまくることもそうだし、本当に腹立たしい経団連
■『自然と人間』(2013年3月号、Vol.201) / 粟野仁雄さん【高知白バイ事件、「スリップ痕跡は偽造」の鑑定】、「「内部告発者を割れと」躍起の県警」「なかった取調べ、突然出された写真」「乾いたスリップ痕」「決定的な鑑定書 再審は必然」。多数の中学生の〝目撃者〟の目前で起こされた冤罪
■『自然と人間』(2013年3月号、Vol.201) / 【第24回 Hキョージュの環境ゼミ 原発の新安全基準骨子案と中国の環境汚染をめぐって】、「日本の常識は世界の非常識 ――教員退職金問題」「フクシマは津波以前に地震でやられた!? ――東電の調査委妨害発覚」
■『自然と人間』(2013年3月号、Vol.201) / 大谷昭宏氏【「空飛ぶ棺桶」オスプレイ配備撤回沖縄全市町村が安倍首相に建白書 理想・理念でなく現実的な対処法を】、「沖縄県民への「差別」と訴える建白書」「迷惑料は払う」との姿勢に終始」「中国への牽制とオスプレイの常駐化」
■『自然と人間』(2013年3月号、Vol.201) / books【原田和明著「日本の枯葉剤」、五月書房】、「現憲法の下で日本がベトナム枯葉作戦に協力・加担したカラクリを暴き、「沖縄返還交渉・・・日米同盟の強化がアジア地域の平和と安定に資する」との安倍内閣の認識にはそぐわない歴史を明らかにする本書」
■『自然と人間』(2013年3月号、Vol.201) / books【二宮厚美著「橋下主義解体新書」、高文研】、「弁護士、タレントだった橋下氏が、・・・大阪府知事・・・大阪市長…就任するまでの言動・政策を克明に分析、橋下主義の正体・本質に迫った本書」
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asahi.comの記事(http://www.asahi.com/obituaries/update/0304/TKY201303040145.html)。ウィキペディアの記事の一部も(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A0%88%E8%97%A4%E8%96%AB)。
須藤薫さんが亡くなったそうだ。すごいショック。あまりに若すぎますし、全く思いもしませんでした。ネット上では病気で療養されていたという情報もあるようです。ご冥福をお祈りします。
大滝詠一(大瀧詠一)さんの作詞・作曲した「あなただけI love you」がベストかな。ファーストLP『Chef's Special』を駅地下のレコード屋さんで買ったな~。懐かしい。「FOOLISH (渚のポストマン)」「LOVE AGAIN」「さよならはエスカレーターで」「セカンド・ラブ」「涙のステップ」なども好んでよく聞きました。
「あなただけI love you」(http://www.youtube.com/watch?v=PNu3wL0hrIU)
「FOOLISH (渚のポストマン)」(http://www.youtube.com/watch?v=h83Dfxv4swo)
[杉真理さんとのライブ: http://www.youtube.com/watch?v=ohMg6P5IFOA]
「LOVE AGAIN」(http://www.youtube.com/watch?v=h0RUE0Wn3gw)
「さよならはエスカレーターで」(http://www.youtube.com/watch?v=dy5Z1A1K5IE)
「セカンド・ラブ」(http://www.youtube.com/watch?v=ZneSDvL6e7g)
「涙のステップ」(http://www.youtube.com/watch?v=iqjnOc7LcO0)
[杉真理さんとのライブ: http://www.youtube.com/watch?v=I-2i_QukYoc]
このライブ映像をみたら・・・・・・涙、流れちゃいます・・・。
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【http://www.asahi.com/obituaries/update/0304/TKY201303040145.html】
2013年3月4日15時20分
歌手の須藤薫さん死去 「涙のステップ」など
須藤薫さん(すどう・かおる=歌手)が3日死去、58歳。葬儀の日程は未定。
1979年、「やさしい都会」でデビュー。アメリカンポップスを基調にした作品で人気を集めた。代表曲に「あなただけ I LOVE YOU」「涙のステップ」など。杉真理さんとのユニットでも活動していた。
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【http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A0%88%E8%97%A4%E8%96%A】
須藤薫(すどう かおる、1954年5月1日 - 2013年3月3日 )は、東京出身の女性歌手である。ポップスシンガーとして活動した後、杉真理とのユニット「須藤薫&杉真理」を結成し、ライブ活動を中心に活動していた。
獨協大学経済学部経営学科(岡田ゼミ)卒業。大学在学中から歌手活動をはじめ、1979年、CBSソニーから「やさしい都会」(作詞:荒井由実、作曲:筒美京平)でデビュー[1]。松任谷由実の1980年発表のアルバム「SURF&SNOW」にコーラスで参加し注目される。1980年代はアメリカンポップスを中心に、大瀧詠一や杉真理などからの楽曲提供やプロデュースを受け、ポップスシンガーとして活動する。特に1981年の「あなただけI LOVE YOU」(大瀧詠一作)、1982年「涙のステップ」は代表曲である。1982年から1983年にかけて松任谷由実、杉真理とのジョイントコンサート「Wondeful Moon」を開催。結婚や出産などの影響もあり1993年に音楽活動を停止するが、Sony Recordsの関係者や杉真理らの働き掛けにより、1998年に杉真理とのユニット【須藤薫&杉真理】という形で音楽活動を再開する。2013年3月3日、死没。58歳没[2]。
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『田中龍作ジャーナル』(http://tanakaryusaku.jp/)の記事(http://tanakaryusaku.jp/2013/02/0006697)と東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2013022702000161.html)。
「・・・500万円の借金をして堆肥小屋を建てた。2011年1月のことだ。/2ヵ月後の2011年3月11日、原発事故が起きる。放射能を浴びた生乳は出荷停止となり、堆肥も売れなくなる。一家は収入の道を閉ざされた」・・・。「原子力郷土の発展豊かな未来」・「原子力明るい未来のエネルギー」・「原子力正しい理解で豊かなくらし」・・・果たして「豊かな未来」「豊かなくらし」をもたらし、人々が生きる「未来のエネルギー」足り得ただろうか? 日本は、「原子力を正しく理解」し、「安全神話」に再び騙されることなく正しい選択をしようとしているだろうか?
『●哀しい遺書: 「原子力さえなければ」』
2番目の記事の末尾、「都内で記者会見した酪農家の妻は「気持ちが苦しいです」と心境を述べた。作品は、酪農家の男性が堆肥小屋の壁に書き残した遺言をクローズアップし、震災の傷痕の深さを伝えている」のだろうか? 「原発さえなければ・・・」という遺言は「震災の傷痕の深さ」を伝えているのではなく、想定不適当事故であるとして「安全神話」で騙くらかし原発の暴走になにも対処できなかった「原発人災の傷痕の深さ」を伝えているのではないだろうか。「震災さえなければ・・・」ではないのだから。
『●想定不適当事故: 1000万年に1回発生する事故どころか、発生確率は「ゼロ」』
『●原発人災の犯罪者デタラメ委員長が評価・審査するなどデタラメ過ぎる』
『●「想定不適当事故」と割り切ってきたくせに、いまさら遅いよっ!!』
『●FUKUSIMAでも変わらないNIPPON』
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【http://tanakaryusaku.jp/2013/02/0006697】
原発事故苦に自死 酪農家の妻が東電に乗り込む
2013年2月20日 17:13
(2人の息子の将来を思い東電に誠実な対応を求めるバネッサさん。
=20日、東電本店 写真:田中撮影=)
「原発さえなければ…」の遺書を残して自死した福島の酪農家の妻が、東電を相手取り1億円余りの損害賠償を求める裁判を起こす。提訴を来月に控えた妻の菅野バネッサさん(34歳)がきょう午前、東電本店を訪れ「誠実な対応」を求める申し入れ書を手渡した。
~ ~ ~
2000年に相馬市の酪農家、菅野重清さん(享年54歳)と国際結婚したフィリピン人のバネッサさんは、牛と自然に囲まれ何ひとつ不自由のない生活を送っていた。重清さんとの間に2人の男の子(現在8歳と6歳)も授かった。
生乳、育牛と堆肥で生計を立てていた菅野さんは、500万円の借金をして堆肥小屋を建てた。2011年1月のことだ。
2ヵ月後の2011年3月11日、原発事故が起きる。放射能を浴びた生乳は出荷停止となり、堆肥も売れなくなる。一家は収入の道を閉ざされた。
4月17日、バネッサさんは2人の息子を連れてフィリピンに帰国する。28日、重清さんもフィリピンに。牛38頭の世話は知人、友人に頼んだ。
5月4日、重清さん単身で日本に帰国する。
6月10日、フィリピン時間の午前5時、日本の重清さんからバネッサさんに電話、「戻って来なくていいからね」。
「借金を抱えているし、ストレスがたまっているのかなあ?と思いながらも悪い胸騒ぎがした」。バネッサさんは当時を振り返る。
この日、重清さんは堆肥小屋で首を吊り自らの命を絶った。
訃報を聞きすぐに日本に戻ったバネッサさんと2人の息子は、現在、伊達市の借り上げ住宅で暮らす。貯金を取り崩しながらの生活だが、蓄えは間もなく底を突く。途方に暮れる日々だ。
(菅野さんが堆肥小屋の壁に残した遺書。=四ノ宮浩監督提供:
映画「わすれないふくしま」画面より(c)2012 Office Four Production.Ltd.=)
東電を訪れたバネッサさんと2人の息子は、本店1階の応接室に通された。東電側は補償相談室の向山稔浩副室長ら4人が対応した。
「どうやって子供を育ててよいのか分からない。私の夢も子供の夢も全部原発(事故)で奪われた…」。バネッサさんはハンカチで涙を拭いながら、申し入れ書を向山副室長に手渡した。
「亡くなられた菅野重清様に心からお悔やみを申しあげます。福島原発事故によりご迷惑、ご負担、ご心労をおかけしまして申しわけございません。申し入れを受けて真摯に対応させてもらいます」。向山副室長は判で押したようなセリフで答えた。
メディアはここで退出となった。バネッサさんは東電に「子どもたちのために助けてほしい、と伝えた」という。「東電に対する憎しみは?」筆者が問うと「(東電には)怒っていますが、子どものことが重要です」と答えた。
日本に住み続けたいというバネッサさんだが、「原発が危ないから福島には住みたくない。子どもたちの健康のために西の方に住みたい」。
菅野さんのケースは氷山の一角に過ぎない。おびただしい数の人々が原発事故により人生を暗転させられている。損害賠償は遅々として進まない。にもかかわらず政府もマスコミも福島の惨劇などなかったかのように新しい話題作りに余念がない。
(申し入れを終え東電本店を出るバネッサさん。身長150センチ
そこそこの小柄な彼女が巨大企業に挑む。=写真:諏訪撮影=)
《文・田中龍作 / 諏訪都》
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2013022702000161.html】
【放送芸能】
<3・11あの日を伝える> 変わるドキュメンタリー映画
2013年2月27日 朝刊
東日本大震災を題材とするドキュメンタリー映画が三月十一日に合わせ、今年も相次いで劇場公開される。震災直後の被災地の状況を撮影して直ちに伝える速報性や記録性に重きが置かれた段階から一歩進んで、作り手の視点を掘り下げたドキュメンタリーへと、求められる作品像も変わりつつあるようだ。 (小田克也)
「ドキュメンタリーでは今年上半期のナンバーワンだ」。ドキュメンタリーに詳しい映画評論家の村山匡一郎さんがこう評価するのは、東京・渋谷のイメージフォーラムで公開中の「先祖になる」(池谷薫監督)だ。
津波で長男を亡くした岩手県陸前高田市の男性(78)が先祖の土地に根差して生きる姿を追い、ベルリン国際映画祭で十六日、コンペ部門以外の審査員が選ぶエキュメニカル賞の特別表彰を受けた。
昨年の三月十一日の前後は、被災地の被害状況を片っ端から撮ったり、住民の悲しみや怒りの声をとにかく集めたドキュメンタリーの上映が目立った。「質より量」の感があったが、「先祖になる」は、男性の言動に焦点が絞り込まれている。カメラは彼の生活に入り込み、話を聞くため枕元まで接近する。中国の元残留日本兵の姿に迫った「蟻(あり)の兵隊」の池谷監督らしい作品だ。
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個人の生き方をクローズアップするのは、一九六〇年代以降、水俣病の問題を追い続けた土本典昭監督や、三里塚闘争をフィルムに収めた小川紳介監督ら先達が取ってきた手法、と村山さんは解説しており、こうした手法が東日本大震災を扱うドキュメンタリーでも今後は求められるのだろう。
震災により廃虚と化した街並みの様子などはテレビでも繰り返し放送されており「その先を描かなければならない」と村山さんは指摘する。
昨年の三月十一日前後に公開されたドキュメンタリーは十本程度。今年は、ほぼ半減している。震災発生時に比べると事態が落ち着いてきたこともあるが、ドキュメンタリーの作り手たちが、自らの視点について熟考を迫られていることが要因の一つとみられる。
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このほか今年は、阪神大震災を扱った作品で知られる青池憲司監督の「津波のあとの時間割~石巻・門脇小・1年の記録」が東京・中野のポレポレ東中野で、中田秀夫監督の「3・11後を生きる」がオーディトリウム渋谷で公開中。
また「原発さえなければ」などと書き残して自殺した酪農家(福島県相馬市)の妻らを取材した「わすれない ふくしま」(四ノ宮浩監督)が三月二日から、東京・目黒の東京都写真美術館ホールで公開される。
四ノ宮監督とともに二十日、都内で記者会見した酪農家の妻は「気持ちが苦しいです」と心境を述べた。作品は、酪農家の男性が堆肥小屋の壁に書き残した遺言をクローズアップし、震災の傷痕の深さを伝えている。
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『週刊金曜日』(2013年3月3月1日、933号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。
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■『週刊金曜日』(2013年3月3月1日、933号) / 今到着。【「「3.11」から2年 封じ込められる福島」】。半田滋氏【ダッカ事件、拉致問題など引き合いに事実を歪曲 安倍首相の憲法認識は誤りだ】。村上恭介氏【極右「在特会」の「被害届」に便乗して市民団体を強制捜査 大阪の公安が相次ぎ運動弾圧】
■『週刊金曜日』(2013年3月3月1日、933号) / 小石勝朗氏【株主代表訴訟で原発を「国策」と主張 いまだに責任回避する東電】。永井迅氏【谷垣法相による3人の死刑執行 「内政問題」ではない】。浦島悦子氏【辺野古違法アセス確認訴訟 環境への〝死の判決〟】
■『週刊金曜日』(2013年3月3月1日、933号) / 佐高信さん【風速計/「連合さん、ありがとう」】、「宇都宮健児を応援せず、〝自主投票〟という名の無責任な形で、結果的に猪瀬直樹を勝たせてしまった。猪瀬にすれば、連合さまさま、だろう」「連合が宇都宮を支持しなかった理由・・・もう一つは、脱原発である」
■『週刊金曜日』(2013年3月3月1日、933号) / 高嶋伸欣氏【レーダー照射事件の原因は安倍首相の挑発だった!? 中国軍部を怒らせた安倍「ダイヤモンド安保」】。まさのあつこ氏【13.1兆円の気になる財源と使い途 参議院選挙対策と化した補正予算】
■『週刊金曜日』(2013年3月3月1日、933号) / 森住卓さん【甲状腺がん、通常の250倍の発生率 内部被ばくを気にかける日常】。山下祐介氏【不理解がもたらす暴力性 沈黙させられる原発避難者】、「・・・「帰還」政策が着々と・・・だが、当事者である避難者たちの声は聞こえてこず、・・・
■『週刊金曜日』(2013年3月3月1日、933号) / ・・・この避難という状況を断ち切ろうとする動きさえ見え始めている」「まだ「帰れない」場所へ」「国民が加害者になる可能性」。除本理史氏【訴訟に立ちあがる原発事故被害者たち 加害者主導の賠償は変わるか】、「ふるさとを取り戻したい」
■『週刊金曜日』(2013年3月3月1日、933号) / 前屋毅氏【高い放射線量から目をそむける教育現場 福島を去る教員たちの苦悩】、「本当のことが言えない」、「・・・砂遊びをしている子供・・・付近の放射線量は毎時0.46マイクロシーベルト・・・」、これは年間4ミリシーベルト、子供にとって安全と言えるのだろうか・・・
■『週刊金曜日』(2013年3月3月1日、933号) / “本箱”、北村肇氏【佐高信著『自分を売る男、猪瀬直樹』、七つ森書館】、「400万票知事とは何度か話をしたことがある。印象は「いつでもどこでも上から目線」。佐高節にここまでぶった切られ、さてどんな逆襲」
■『週刊金曜日』(2013年3月3月1日、933号) / 【会田誠展 森美術館問題を考える】、前田朗さんのシンポでひと悶着あり、週金にも関連(CMLの記事:http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-February/022437.html)。宮本有紀【人権侵害の表現を「芸術とするのか」】、渋井哲也氏【解釈や鑑賞のける感受性は多様だ】
■『週刊金曜日』(2013年3月3月1日、933号) / 山口正紀さん【警察に「操作」された逮捕前取材 PC遠隔操作事件】。岩本太郎氏【アワプラに寄付増加。変わったか、市民とメディアの関係性】、「OurPlanet-TV・・・マスメディアが報じない様々な話題に果敢に取り組むNPOインターネット放送局・・・」
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asahi.comの記事(http://www.asahi.com/national/update/0222/TKY201302210508.html、http://apital.asahi.com/article/story/2013022200005.html?ref=comtop_btm)。
津波と地震による自然災害だとでも? 「原発事故によって亡くなった人はいない」「放射能で亡くなった人は1人もいない」とでも??
『●なんだ、結局、やらせ「将来原発比率意見聴取会」じゃないのか? まさに茶番劇』
『●哀しい遺書: 「原子力さえなければ」』
「東京電力福島第一原発に近い双葉病院(福島県大熊町)の入院患者が原発事故後、取り残されて避難が遅れ、多くが死亡」とは・・・・・・痛ましい。原発再稼働・原発建設再開・原発輸出できる神経を疑う。それを許せる政党への投票者・支持者の神経・「品格」・「資質」も。色んな争点があるのは分かる、でも許してはいけない、譲れない争点であったはずだ。
『●田中優子さん「誰の名前を書くのか、その人の品格が問われている」』
『●映画『放射線を浴びた『X年後』』:
「こんな巨大な事件が、・・・日本人としての資質が問われる」』
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【http://www.asahi.com/national/update/0222/TKY201302210508.html】
2013年2月22日8時2分
双葉病院の患者遺族、東電を提訴へ 原発事故で過酷避難
【藤原慎一、大月規義】東京電力福島第一原発に近い双葉病院(福島県大熊町)の入院患者が原発事故後、取り残されて避難が遅れ、多くが死亡した問題で、亡くなった患者のうち7人の遺族が東電に対し、患者1人あたり3千万円の損害賠償を求める訴訟を近く東京地裁に起こす。
政府の事故調査・検証委員会は昨年7月の最終報告で、避難の遅れについて、県や自衛隊、警察などの連携不足が原因と指摘。一方、病院の対応については、鈴木市郎院長が患者の救出に立ち会ったことなどから、問題視していない。
遺族側は「すべては事故に起因している。責任の所在を明確にし、裁判の長期化を避けるため」として、訴える相手を東電に絞る。
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【http://apital.asahi.com/article/story/2013022200005.html?ref=comtop_btm】
東電の責任、白日の下に じいちゃんなぜ…事故なければ
2013年2月22日
【大月規義】 東京電力福島第一原発の事故から間もなく2年。避難、救出が遅れ、多数の入院患者の死亡につながった双葉病院(福島県大熊町)の患者の遺族が東電を相手取り、損害賠償を求める訴訟を起こす。賠償制度の枠のなかで東電に請求する方法もあるが、遺族は訴訟の道を選ぶことにした。「裁判にしないと東電の責任がうやむやにされる」との思いからだ。
原発から約8キロ。安倍ノリ子さん(71)と夫の正義さん(76)は同県浪江町の自宅を津波で流され、同県相馬市に避難している。避難先の家の居間の仏壇には、99歳で亡くなった正義さんの父、正さんの遺影が飾られている。
正さんは2004年、双葉病院系列の老健施設に入所したあと、脳梗塞(こうそく)や肺炎を患い、同病院へ入退院を繰り返していた。3歳で父を亡くしているノリ子さんは結婚後、正さんを実の父のように慕ってきた。ほぼ毎日、正さんの顔を見に病院に通っていた。
震災の前日も訪れた。正さんは耳が遠いので、いつも大きめの声で話しかける。「じいちゃん、変わりはない? 11月には100歳のお祝いをしようね」。正さんが答えた。「大丈夫だ。120まで生きるんだから」。それが、交わした最後の会話となった。
震災の日、ノリ子さんは津波と放射能から逃げながら、病院に何度も電話した。しかし、通じない。数日後、双葉病院の患者が搬送先の体育館などで大勢死亡しているとのニュースを見た。不安にかられた。
3月20日。義父と10日ぶりに再会した。いわき市の体育館に敷かれたブルーシートの上に並んだ棺の中にいた。
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