路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【筆洗】:戦後大きな反響を呼んだ日本研究の名著『菊と刀』の中で、

2020-01-26 06:10:36 | 【経済・産業・企業・関税・地球資源・IT・ベンチャー・起業・インバウンド】

【筆洗】:戦後大きな反響を呼んだ日本研究の名著『菊と刀』の中で、米国の人類学者ベネディクトがおもしろい指摘をしている。

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:戦後大きな反響を呼んだ日本研究の名著『菊と刀』の中で、米国の人類学者ベネディクトがおもしろい指摘をしている。

 日本人は<容赦なく眠りを犠牲にする>。元来睡眠好きで、眠っていい時には、喜んで眠りにつく半面、必要とあらば、軍人も受験生も夜通しで頑張ると▼批判も寄せられる本ではあるが、寝る間を惜しんで復興を成し遂げた日本の働き手の戦後の足跡などを思えば、ふに落ちる指摘ではないか▼昭和四十年代あたりから味とサービス、価格で競い合ってきた日本のファミリーレストラン業界は二十四時間営業も取り込んだ。その眠らない営業が変化の波の中にあるようだ▼外食大手のすかいらーくホールディングスがファミリーレストランの二十四時間営業を廃止すると明らかにした。同じ取り組みをする大手もあり、深夜の営業の減少が大きな流れになっている。背景に人手不足と若者の生活が変わっていることなどがある。抗しがたい変化の波だろう▼<眠れないのかもしれない。眠りたくないのかもしれない。ファミリー・レストランは、そのような人々にとっての深夜の身の置き所なのだ>。村上春樹さんの『アフターダーク』。深夜の「ファミレス」が重要な舞台の長編だ▼一人客が増え、昼とは別の物語の場を思わせる。ファミレスの深夜の雰囲気も定着していた日本の光景と思えば、寂しくもある。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2020年01月25日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【首相の一日】:1月24日(金)

2020-01-26 06:10:32 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【首相の一日】:1月24日(金)

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【首相の一日】:1月24日(金) 

 【午前】7時31分、官邸。50分、岡田直樹官房副長官。9時14分、閣議。28分、新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する関係閣僚会議。35分、岡田官房副長官。10時3分、国会。13分、麻生太郎副総理兼財務相、茂木敏充外相。16分、参院本会議。11時58分、官邸。

 【午後】0時56分、国会。1時1分、参院本会議。3時50分、衆院予算委員会。4時4分、官邸。9分、日本台湾交流協会の大橋光夫会長、谷崎泰明理事長。滝崎成樹外務省アジア大洋州局長同席。30分、北村滋国家安全保障局長。37分、林肇官房副長官補、外務省の秋葉剛男事務次官、正木靖欧州局長、岡野正敬国際法局長加わる。47分、滝崎外務省アジア大洋州局長加わる。58分、北村国家安全保障局長、林官房副長官補、秋葉外務事務次官。5時11分、滝沢裕昭内閣情報官。6時1分、東京・虎ノ門の虎ノ門ヒルズ森タワー。虎ノ門ヒルズフォーラムで女性リーダーのための経営戦略講座レセプションに出席し、あいさつ。50分、東京・銀座の日本料理店「新ばし松山」。世耕弘成自民党参院幹事長、橋本聖子五輪相、松野博一元文部科学相、西村明宏、岡田両官房副長官、長谷川栄一首相補佐官、荒井広幸内閣官房参与、秋山光人日本経済社特別顧問らと会食。9時21分、東京・富ケ谷の私邸。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・首相の一日】  2020年01月25日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:野党合流見送り 政権交代の気概あるか

2020-01-26 06:10:28 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【社説①】:野党合流見送り 政権交代の気概あるか

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:野党合流見送り 政権交代の気概あるか 

 政権交代への気概が疑われる結末だ。立憲民主党と国民民主党の合流が当面、見送りとなった。政権批判の受け皿づくりに、今こそ非自民勢力が結集せねばならない。早急な仕切り直しを望みたい。

 両党の合流協議は、昨年十二月初旬に立民の枝野幸男代表が国民側に呼び掛けて以来、一カ月半にわたり続けられた。立民は通常国会前の結論を目指していたが、国民が決断に至らず、立民は事実上協議を打ち切った。

 国民側では、党勢低迷のままでは衆院選が戦えないと、衆院議員の多くが合流に積極的だった一方、昨夏の参院選で一部立民との競合を強いられた参院側が慎重論を唱えていた。国民が解党して立民に吸収される合流方式や立民の脱原発政策を巡っても参院を中心に不満が根強く、玉木雄一郎代表としてもまとめきれなかった。

 野党第一党が存続して拡大する方式は一九九八年、旧民主党に民政党、新党友愛などが合流して拡大民主党が誕生した際などにも採用されたが、今回は、両党の勢力に大差がない状況での吸収合併提案だった。国民側の不満は分からないわけではない。党名存続などにこだわりを通した枝野氏に見通しの甘さがあったのではないか。

 脱原発政策などは長期的視点に立てば、決して間違っているとは言えない。玉木氏にはもう一段の決断力がほしかった。両代表は、責任を深刻に受け止めるべきだ。

 立民、国民、社民各党などは昨秋の臨時国会に当たり、衆参両院で共同会派を結成。共産党とも連携して「桜を見る会」疑惑の追及などに一定の成果を上げてきた。IR事業に絡む汚職事件、国会での審議や議決を経ない自衛隊中東派遣なども加わり、安倍政権の運営はひどくなるばかりだ。

 野党には、国政の調査や行政監視機能の一層の発揮が求められる局面である。

 衆院議員の任期が二年を切り、次期衆院選の共闘も急務だ。両党は国会での共闘を通じて信頼関係を築くとともに政策協議と選挙協力を急ぎ、安倍政権に代わる選択肢を早急に示してほしい。

 枝野氏は二十二日の衆院本会議代表質問で、政権交代への意欲を強く訴えたが、足元の野党合流さえおぼつかないのであれば、国民の共感は得られないことをまず認識すべきだろう。決して、不協和音を引きずるようなことがあってはならない。互いの違いを言い募るよりも、違いを認め合う懐の深さを野党結集の鍵にすべきだ。

  元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年01月24日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【社説②】:横田騒音判決 深刻な被害を直視して

2020-01-26 06:10:24 | 【日米安保・地位協定・在日米軍・沖縄防衛局・普天間移設・オスプレー・米兵犯罪】

【社説②】:横田騒音判決 深刻な被害を直視して

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:横田騒音判決 深刻な被害を直視して 

 米軍機の飛行差し止めは認めないが、住民が受けた騒音被害の賠償金は日本政府が払う。こんな図式の判決が定着している。公害は延々と続く。司法はもっと住民の被害の深刻さを考えてほしい。

 米軍横田基地(東京)ばかりではない。米軍機や自衛隊機の騒音被害をめぐっては、厚木(神奈川)や普天間・嘉手納(沖縄)など全国計七つの基地で訴訟が起きている。

 横田基地の場合は今回で「第九次」の公害訴訟である。周辺住民らが一九七六年から起こしている裁判だ。今回は基地の周りに住む六市一町の人々ら約百四十人が原告である。夜間から早朝にかけての飛行差し止めと騒音被害などの損害賠償を求めていた。

 一審では被害の賠償は命じたが、飛行差し止めの求めは退けた。東京高裁もこれを踏襲し、約一億一千万円の賠償を国に命じた。実はどの基地の訴訟でも、最高裁判例に基づき、このパターンの判決が続いている。

 過去に自衛隊機の夜間飛行を差し止めたケースはあったが、そもそも自衛隊機は夜間の離着陸はほとんどしていなかった。ましてや米軍機に対しては「支配の及ばない第三者の行為の差し止めを求めるものだから、理由がない」との論法ではねつけている。

 つまり基地の騒音という公害については進歩が望めない状況である。大勢の住民は今後もがまんを強いられるだけである。

 今回の訴訟では二〇一八年に配備された垂直離着陸輸送機オスプレイによる健康被害が訴えに加わっていた。特有の低周波音が新たな被害を生んでいる。もともと墜落などの懸念が持たれ、基地周辺の住民が余計に不安に思うのは当然である。だが、裁判所では「原告の症状が低周波音によるものとは認定できない」と、こちらの点も退けてきた。

 米軍というだけで司法が思考停止に陥ってはいないか。いわゆる「うるささ指数」に基づいて、賠償金支払いを命ずれば足る、とでも考えているなら誤りだ。

 不要な夜間・早朝の離着陸があろう。住民被害を考えれば、飛行を最小限まで控える措置もありうる。

 司法が日本政府を促し、米国側と交渉してもよいのだ。無為無策のままではいけない。

 防音工事では防ぎきれない低周波音が心拍数や頭痛などに影響していると住民はいう。その声にもっと耳を傾けるべきだ。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年01月24日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【筆洗】:遺伝子の視点からみることで生物の進化の世界は

2020-01-26 06:10:20 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【筆洗】:遺伝子の視点からみることで生物の進化の世界はより理解できる。

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:遺伝子の視点からみることで生物の進化の世界はより理解できる。

 英国のドーキンス博士が提唱して、反響を呼んだ「利己的遺伝子説」である。人を含む生物はそこで、遺伝子が自己を複製して、残していくために利用する「乗り物」であるらしい▼中国で発生したコロナウイルスによる新型肺炎の感染者数が、ここ数日で跳ね上がっている。感染者がいる地域も国境の内外で拡大した▼このコロナウイルスについては懸念されていた人から人への感染が、中国政府の専門家グループによって確認されている。人を「乗り物」として利用し、増えていくだけでなく、乗り継いで広がっていく性質があるということであろう。さらに遺伝子が変異する可能性もあり、拡散の懸念は一段と強まっているようだ▼中国ではきょうから億単位の人が移動するという春節(旧正月)の連休が始まる。大移動の中で、旅行者がウイルスの「乗り物」になるおそれが否定できない▼重症急性呼吸器症候群(SARS)の際、中国政府は情報を隠している。利己的なふるまいの間に感染者は増えた。今回は発生地の武漢市の交通を遮断するといった大胆な策に打って出るという。ウイルスの移動を止められるかは、未知数だろう▼わが国をはじめ各国の水際での対策も重要になってきた。ウイルスの大移動を止めるために、足並みをそろえる時であろう。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2020年01月24日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【首相の一日】:1月23日(木)

2020-01-26 06:10:16 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【首相の一日】:1月23日(木)

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【首相の一日】:1月23日(木) 

 【午前】8時5分、公邸から官邸。15分、岡田直樹官房副長官。9時6分、西村明宏官房副長官。53分、国会。10時1分、参院本会議。

 【午後】0時6分、官邸。8分、西村官房副長官。1時53分、国会。2時2分、衆院本会議。4時55分、官邸。5時17分、総合科学技術・イノベーション会議。6時59分、東京・虎ノ門のホテル「The Okura Tokyo」。飲食店「鉄板焼 さざんか」で自民党の二階俊博幹事長、稲田朋美幹事長代行、林幹雄、金田勝年両幹事長代理、森山裕国対委員長、松本純国対委員長代理、岸信夫国対副委員長と会食。9時35分、東京・富ケ谷の私邸。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・首相の一日】  2020年01月24日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:中国の肺炎拡大 「人から人」で新局面

2020-01-26 06:10:12 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【社説①】:中国の肺炎拡大 「人から人」で新局面

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:中国の肺炎拡大 「人から人」で新局面 

 中国での新型コロナウイルスによる肺炎で死者が十七人となり、同国の専門家チームはヒトからヒトへ感染すると明らかにした。海外でも感染例が増えており、国境を越えた防疫対策が重要である。

 中国衛生当局の二十二日の発表によると、新型コロナウイルスによる感染者は発生地の武漢市以外に、北京市、上海市、深セン市などに拡大。中国国内での感染者は四百四十人になった。

 感染は、タイ、日本、韓国、米国など海外にも拡大している。世界保健機関(WHO)は二十三日にも、今回の新型肺炎が国際的に懸念される公衆衛生上の「緊急事態」と認定する見通し。

 中国国家衛生健康委員会の専門家チーム長は二十日、テレビ出演し、武漢の夫婦間感染など三例の感染について「ウイルスの遺伝子検査でヒトからヒトへの感染が確認された」と述べたほか、医療関係者十五人への感染が確認されたことも明らかにした。

 中国政府はこれまで、ヒトからヒトへの感染について「可能性は排除できない」と言うにとどめてきた。大規模な感染拡大もあり得る局面に突入したとの認識から、習近平国家主席は「新型ウイルスは徹底的に封じ込めないといけない」と、初めて対策を厳命した。

 中国政府は法定伝染病に指定し厳戒態勢に入った。検査強化や情報公開に全力を挙げてほしい。

 春節(旧正月)を前に二十四日から長期休暇に入る中国では、帰省や旅行などで、延べ三十億人が国内を移動するという。海外旅行先では日本が最多と見込まれ、感染予防の強化が急務である。

 いたずらに不安をあおる行為を慎むべきだが、中国政府は移動にはリスクがあることを周知し、マスク着用や手洗いなど感染症対策の励行を呼び掛けてほしい。

 二〇〇三年の重症急性呼吸器症候群(SARS)発生の際には、中国の情報隠しが批判された。今回は早い段階で報告するなど、苦い教訓が生かされたといえる。

 だが、感染者の情報や公表時期などが地域によってまちまちであり、国民の間には情報の透明性に疑問の声も出始めた。習氏の指示にもかかわらず、地方政府幹部が保身に走り、情報隠しをすることなど万が一にもあってはならない。

 現時点では感染力は強くないとされるが、突然変異による感染力強化の可能性も指摘される。中国と国際社会は、早急な封じ込めに向け、協力を強めるべきである。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年01月23日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説②】:米国の弾劾裁判 裁かれる外交の私物化

2020-01-26 06:10:08 | 【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・ICC・サミット(G20、】

【社説②】:米国の弾劾裁判 裁かれる外交の私物化

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:米国の弾劾裁判 裁かれる外交の私物化 

 大統領による外交の私物化が裁かれる法廷である。トランプ米大統領のウクライナ疑惑をめぐる弾劾裁判の審理が上院で始まった。上院は審理を尽くして慎重に判決を下してほしい。

 大統領選を十一月に控えて党派色の濃い弾劾裁判だ。訴追に持ち込んだ民主党は疑惑の経緯を知るボルトン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を証人に呼ぶよう主張している。

 対する政権と与党の共和党は早期幕引きを図る。ボルトン氏の証人招致を渋り、民主党がホワイトハウスなどに求めた関連資料の提出も数の力でつぶした。

 共和党にもトランプ氏の行動を不審に思う議員はいるが、党支持層の中の高いトランプ人気の前に口を閉ざす。共和党が多数を占める上院がトランプ氏に有罪を下し罷免に追い込むことはまずない。

 それでも訴追前に下院公聴会で現・元政府高官たちが行った証言からは、トランプ外交の乱脈ぶりがあらわになった。

 これを放置すれば国益を損ねるというのが訴追の趣旨だ。法廷で疑惑の真相が解明されることを期待する。

 共和党良識派の故マケイン上院議員が「われわれはトランプ氏の部下ではない。仕える相手は大統領ではなく国民。大統領を監視する役割を果たすべきだ」と同僚議員に訴えたことがある。

 共和党議員はトランプ氏の罷免に反対するにしても、大統領のブレーキ役を果たす責任を持っているはずだ。

 米社会は南北戦争以来とさえ言われる深い分断状態にある。近年よく耳にするのが「トライバリズム(部族主義)」という言葉だ。人種、民族、政治信条などの違いに応じてつくられた集団に閉じこもり、異なる集団を許容しない。

 それに自分の集団の利益を第一に置く。トランプ氏がうそを重ねたり、立場の弱い人への偏見をあおっても、「トランプ族」はさほど問題視しない。ウクライナ疑惑もトランプ氏の支持率にほとんど影響していない。

 トランプ氏が全米国民の大統領としてではなく、専ら支持層に顔を向けて国政に当たる背景には、こんな風潮が広がる。だが、政治とは本来、人々の異なる利害を調整する技術である。

 部族主義は米国の持ち味である多様性ばかりか民主主義制度をもむしばむ。弾劾裁判は米社会が直面している危機を浮き彫りにしているようだ。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年01月23日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【筆洗】:<二千年終(おわ)る閂(かんぬき)真一文字>は

2020-01-26 06:10:04 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【筆洗】:<二千年終(おわ)る閂(かんぬき)真一文字>は俳人桂信子さんの句で二〇〇〇(平成十二)年末の作である。

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:<二千年終(おわ)る閂(かんぬき)真一文字>は俳人桂信子さんの句で二〇〇〇(平成十二)年末の作である。

 一九一四(大正三)年生まれで当時八十五歳。若くして夫を失い、戦争中も一人で生き抜いてこられた方である。阪神淡路大震災も経験した▼「二千年」とは桂さんにとって、そうした苦しさもあった過去そのものなのだろう。そこに区切りのかんぬきをかけ、前を向いていく。そんな決意が句にこもる▼強さやすがすがしさを感じるが、この区切りの付け方はどうなのか。政府はこれまで主催してきた東日本大震災追悼式を発生から十年となる来年二一年までとする方針を発表した▼国が財源を保証している復興・創生期間が二一年三月で終了することを受けての判断だろう。政府にとって震災後十年というのはなるほど、「キリ」の良い数字なのかもしれぬ。されど、その判断が被災地にはどう映るかが心配である。見放され、もはやあの震災は過去のものだと通告されているような気にさせられぬか▼復興や再生が終わったとは決して言えまい。原発の問題も残る。なによりも、十年が経過しようが、被災地には癒えることのない悲しみがある。キリ、区切り、節目。そんなものは政府や被災地以外の言い分であって区切りの付けられぬ心の痛みが今なお続いている▼<震災十年終る閂真一文字>か。そのかんぬきをかける音は冷たい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2020年01月23日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【首相の一日】:1月22日(水)

2020-01-26 06:10:00 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【首相の一日】:1月22日(水)

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【首相の一日】:1月22日(水)  

 【午前】9時43分、公邸から官邸。44分、報道各社のインタビュー。52分、西村明宏官房副長官。

 【午後】0時53分、国会。1時2分、衆院本会議。4時1分、官邸。33分、教育再生首長会議の野田義和大阪府東大阪市長らの表敬。5時3分、月例経済報告関係閣僚会議。6時7分、薗浦健太郎自民党総裁外交特別補佐。32分、公邸。茂木敏充外相、山上信吾外務省経済局長、環太平洋連携協定(TPP)等政府対策本部の渋谷和久政策調整統括官、梅本和義前首席交渉官らと会食。8時15分、全員出る。宿泊。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・首相の一日】  2020年01月23日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2020年01月24日 今日は?】:元日本兵の横井庄一さんが発見される

2020-01-26 00:02:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【2020年01月24日 今日は?】:元日本兵の横井庄一さんが発見される

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2020年01月24日 今日は?】:元日本兵の横井庄一さんが発見される

 ◆1月24日=今日はどんな日

  元日本兵の横井庄一さんがグアム島で発見される(1972)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆出来事

  ▼衆院本会議中、松永東議長が突然、鳩山一郎首相の解散詔書を朗読した「天の声解散」(1955)▼2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会発足(2014)

 ◆誕生日

  ▼五輪真弓(51年=シンガー・ソングライター)▼渡辺正行(56年=タレント)▼段田安則(57年=俳優)▼木下ほうか(64年=俳優)▼渡辺めぐみ(64年=女優)▼久保純子(72年=フリーアナウンサー)▼神志那結衣(98年=HKT48)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2020年01月24日  00:01:00  これは参考資料です。転載等は各自で判断下さい。

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