【シリア】:反体制派が暫定政府「樹立」 来年3月までの首相にバシル氏
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【シリア】:反体制派が暫定政府「樹立」 来年3月までの首相にバシル氏
【カイロ=佐藤貴生】シリアのアサド政権を崩壊させた反体制派は10日、暫定政府を樹立すると発表した。来年3月1日まで統治するとしている。発表に先だって、アサド政権のジャラリ首相は9日、反体制派を主導するイスラム過激派「シリア解放機構(HTS)」のジャウラニ指導者と協議、権力の移譲で合意していた。
中東メディアによると、反体制派が設立した行政機構「シリア救国政府」に権力が移譲され、暫定政府の首相には救国政府トップのムハンマド・バシル氏が任命された。円滑な政権移行が課題だが、シリア国内は混乱は続いており先行きは見通せない。
反体制派は交流サイト(SNS)で、アサド政権軍に徴募された兵士を免責するとし、安全を保証すると発表した。国民和解をアピールする狙いとみられる。
◆イスラエル軍、空爆で残存兵器破壊
一方、イスラエルは8日、首都ダマスカスなどシリア各地を空爆。サール外相は9日、残存する化学兵器や長距離ミサイルが過激派の手に渡るのを防ぐためだとし、シリア内政に介入する気はないと説明した。
イスラエル軍は8日、占領するゴラン高原の非武装地帯(DMZ)を越えてシリア側に進入したが、サール氏はイスラエルの安全確保が目的で限定的な動きだと述べた。
シリア北部ではトルコが支援する民兵組織と、米国と連携する少数民族クルド人主体の民兵組織が衝突した。アサド政権は崩壊したが民兵同士で対立する火種は残っている。
元稿:産経新聞社 主要ニュース 国際 【中東・アフリカ・シリア】 2024年12月11日 00:07:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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