【長野立てこもり事件】:「殺したいから殺した」警官ら3人殺害…男は市議会議長の息子、男の母親ら保護
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【長野立てこもり事件】:「殺したいから殺した」警官ら3人殺害…男は市議会議長の息子、男の母親ら保護
長野県中野市江部で25日午後4時25分ごろ、女性が男に刃物で刺されたと110番通報があり、駆けつけた警察官2人が猟銃で撃たれた。消防によると女性は40代で、警察官2人とともに病院へ搬送されたが、3人とも死亡が確認された。他に男性1人の負傷が確認されているが、救助できていない状況で容体は不明。長野県警は、男が立てこもっているのは、同県中野市議会の青木正道議長宅だと発表。男は議長の息子で、議長は無事という。午後8時35分ごろには、この家から男の母親が逃げ出し、保護された。さらに、その後も女性1人が住宅から脱出し、警察に保護された。
近くに住む男性(78)が事件の一部を目撃した。男性によると、午後4時ごろ、男から逃げる女性が「おじさん助けて」と男性の3メートル程の距離まで近づいてきた。男は女性の左腕をつかみ、刃物で女性の背中を刺した。さらに、あおむけに倒れた女性の胸をひと突きした。男性が「なんでそんなことをするんだ」と叫ぶと、男は「殺したいから殺した」と答えた。その約10分後、到着したパトカーに近づいて、手にした銃を車の横から運転席に撃ち込んだ。強烈な破裂音が響き、男性は恐怖を感じて逃げたという。
事件現場から道路挟んで約100メートル離れた事業所に勤める男性(57)は午後5時ごろの地域の防災無線で事件を知った。「発砲事件が発生しました。しっかり戸締まりをして外に出ないようにしてください」と放送が流れた。しばらくしてから赤色灯を回した警察車両が男性の事業所前に止まり、警察官から「事件発生のため車両を駐車させてください」と語りかけられ応じたという。警察車両はパトカーと一般車両も含めて6台。その際に畑から歩いてきた男性から「午後4時半ごろ男が女性を刃物で刺して、さらに発砲したのを目撃した」と聞いたという。事業所の男性は建物の中にいたため「銃声は聞こえなかった。とても恐ろしい」と話した。
市では近隣住民の安全を確保するため、中学校体育館に避難所を開設した。25日午後10時の時点で約60人が避難した。
事件現場は長野電鉄信州中野駅から南西に約1・5キロ離れた畑に囲まれた住宅地。
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【事件・犯罪・長野県中野市で25日に起きた立てこもり事件】 2023年05月25日 22:23:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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