【産経抄・12.03】:安全を世界に誇る日本の水道に新たな脅威
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【産経抄・12.03】:安全を世界に誇る日本の水道に新たな脅威
日本の水道の歴史は江戸の上水道に始まる。問題は水質である。枡(ます)に溜(た)まる泥をさらい、水死人が出ると吐口(はきぐち)から水を捨てた。明治時代に入ると大流行したコレラが近代水道の普及を急がせた。
使用済み活性炭周辺の地下水から暫定目標値を超える数値が測定された(円城浄水場PFAS問題有志の会提供)
▼現在の日本は蛇口からそのまま水が飲める世界でも数少ない国である。その安全性を世界に誇る水道が新たな脅威にさらされている。発がん性が懸念される有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」である。
▼水や油をはじき熱に強い特性が重宝されて、食品容器から半導体製造まで幅広く使われてきた。自然界でほぼ分解せず、生物の体内に蓄積されやすく「永遠の化学物質」とも呼ばれる。米軍基地や工場の周辺から検出の報告が相次ぎ、昨年から国が対策強化に乗り出していた。
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元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【産経抄】 2024年12月03日 05:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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