【産経抄・12.11】:「連帯」もたらす福音となるか、再建かなったノートルダム大聖堂
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【産経抄・12.11】:「連帯」もたらす福音となるか、再建かなったノートルダム大聖堂
高村光太郎といえば、亡き妻をしのぶ純愛の詩集『智恵子抄』が思い浮かぶ。智恵子と出会ったのは明治44(1911)年の暮れだった。光太郎はしかし、その2年前まで滞在していたパリで、ある〝女性〟に心を奪われていた。
7日、火災後に修復され、再開の記念式典が開かれたパリのノートルダム大聖堂(ロイター=共同)
▼ご執心だったようで、その人のもとへ日参したと打ち明けてもいる。<外套(がいとう)の襟を立てて横しぶきのこの雨にぬれながら、あなたを見上げてゐるのはわたくしです。毎日一度はきつとここへ来るわたくしです。あの日本人です>と詩の一節にある。
▼その女性はいまも、「私たちの貴婦人」の名で人々に愛されている。ノートルダム大聖堂である。光太郎がありせば、思いを寄せた人の悲運と恋敵の多さに色を失ったかもしれない。5年前の火事で尖塔(せんとう)などが焼けた後、悲嘆は世界に広がり1300億円を超す寄付が集まった。
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元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【産経抄】 2024年12月11日 05:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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