路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【社説②】:大谷が本塁打王 器の大きさ示した1年

2023-10-04 07:47:40 | 【スポーツ全般・屋内外の競技種目・オリ、パラ、デフリンピック・国民スポーツ大会】

【社説②】:大谷が本塁打王 器の大きさ示した1年

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:大谷が本塁打王 器の大きさ示した1年

 この器にはどれほどの快挙が入るのか。米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手がアメリカン・リーグ本塁打王に決まった。大リーグで同タイトルを日本選手が獲得するのは初めて。投打の「二刀流」として本場の野球に挑戦して6年目、2年ぶりのMVP受賞も有力視される。もはや称賛の言葉が見つからない。

 44本塁打は2位選手に5本差をつける完勝だった。しかも右肘、右脇腹痛で9月に戦列を離れざるを得なかった上での成績と考えれば潜在能力の高さがうかがえる。6月に日本選手最多の月間15本塁打をマークするなど、一時は60本超のペースでひた走っていた。
 
 日本勢で打撃部門の主要タイトルを獲得するのは2度の首位打者に輝いたイチロー選手以来。野球に限らず多くの競技で日本選手が劣ると考えられてきた「パワー」が欠かせない本塁打部門での戴冠は、強いインパクトを残す。
 
 限界という見えざる壁や枠を軽やかに飛び越える大谷選手の姿は野球あるいはスポーツという分野を超え、特に次代を担う若者たちを強く勇気づけているはずだ。
 
 大谷選手は離脱前まで先発投手としても2年連続で2桁勝利をマークした。この二刀流を、見る側が普通に受け入れてしまっていること自体、大谷選手が限界という先入観を次々と打破してきた証左であろう。
 
 今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも大谷選手は二刀流で日本代表の先頭に立ち、3大会ぶりの優勝に貢献した。WBCは、各リーグの開幕前に開催されるため調整が難しく、過去にはシーズン本番で不振に苦しむ選手も多かった。そんなリスクを恐れるそぶりも見せず、全力で仲間を鼓舞した姿はファンに感動をもたらした。
 
 まさにフル回転の1年だった。その影響からか肘を痛めて手術を受け、二刀流の復帰は2025年になる見通しと聞く。残念な状況にはなったが、一方で打者に専念した大谷選手が来季、どれほどの活躍を見せてくれるのか、心が躍るのも事実である。まずは体を休め、シーズンの疲れを癒やして、一日も早いけがの治癒を祈る。夢を与え続けてくれる「野球小僧」に心からのエールを送りたい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2023年10月04日  07:46:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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