路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【社説①・11.06】:冬のコロナ対策 情報発信し警戒怠らずに

2024-11-06 04:00:50 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【社説①・11.06】:冬のコロナ対策 情報発信し警戒怠らずに

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①・11.06】:冬のコロナ対策 情報発信し警戒怠らずに 

 高齢者らを対象とした新型コロナウイルスワクチンの定期接種が行われている。
 
 新型コロナの医療提供体制に関する公費支援は昨年度で終了した。全世代で無料接種だったワクチンも、今回の定期接種では費用の一部が自己負担になる。対象外の人は任意で接種を受け全額自己負担が発生する。
 
 コロナは近年、夏と冬に流行している。現在は落ち着いているが、高齢者や基礎疾患のある人には命に関わる危険な病気であることに変わりはない。
 
 公費支援の終了で対策がおろそかになってはならない。行政は流行状況や予防策の情報発信に努め、流行時は必要に応じて支援を再開してもらいたい。
 
 使用されるワクチンは5種類で、免疫反応を起こす遺伝物質メッセンジャーRNA(mRNA)が体内で複製される「レプリコンワクチン」が加わった。
 
 このタイプの実用化は世界初となる。「Meiji Seika ファルマ」(東京)が製造し、少量でも長い効果が期待できるという。
 
 日本感染症学会などは5種類とも安全性が確認されたとして高齢者に接種を推奨する。ただレプリコンタイプには健康被害を不安視する声も上がる。行政や医療機関は科学的知見や客観的事実を踏まえ、安全性や有効性を丁寧に説明してほしい。
 
 定期接種は65歳以上と基礎疾患のある60~64歳の人が対象となる。接種費用は約1万5千円で、自己負担が最大7千円に収まるよう国が助成する。独自の補助をする自治体もある。
 
 だが物価高騰が続く中では重い負担だ。公費支援の終了で治療費の負担も増した。出費を避けるため受診控えが広がれば、感染が拡大しかねない。
 
 厚生労働省の人口動態統計によると、新型コロナが感染症法上の5類となった昨年5月から今年4月までのコロナの死者数は高齢者を中心に3万2千人に達した。同時期の季節性インフルエンザの約15倍である。
 
 今夏の流行でも入院患者の多くが60代以上だった。主流の変異株は「KP・3」で、従来以上にワクチンなどによる免疫から逃れる力が強いとされる。
 
 今冬も感染拡大が予想され、警戒は怠れない。一人一人が高齢者らへの配慮を忘れず、手洗いやマスク着用などの対策を取り、発熱などの症状があれば静養を心掛けてほしい。
 
 若年層も含め、感染後にせきや倦怠(けんたい)感が長引くなどの後遺症に苦しむ恐れもある。医療機関や勤務先、学校などが連携して支援していくことが重要だ。

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年11月06日  04:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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