【産経抄・12.12】:「平和」の願いはなお遠く、授賞式に臨んだ被団協
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【産経抄・12.12】:「平和」の願いはなお遠く、授賞式に臨んだ被団協
ダイナマイトを生んだノーベルは、財をなすと同時に「死の商人」の汚名を負った。「私は平和的思想の促進のため、死後に多額の基金を残す」。世の平和に尽くす人々に賞を―と遺書には記したものの、効果には懐疑的だったようだ。
ノーベル平和賞の授賞式で賞状とメダルを授与された日本被団協代表委員の(右から)箕牧智之さん、田中重光さん、田中熙巳さん=10日、オスロ(共同
▼先の言葉に続け、こう述べたという。「戦争は状況がそれを不可能にするまで、これまで通り続くだろう」。その予言をなぞるように、世界は2度の大戦を含め度重なる戦火にさらされてきた。ヒトラーやスターリンら独裁者が、平和賞に推薦される皮肉な過去もあった。
▼人類は地上から戦火を絶てぬまま、今日を迎えている。2009年の平和賞も、いまとなっては苦い味わいしかない。「核兵器なき世界」を掲げて受賞したオバマ米大統領(当時)だが、自国と同盟国の安全を踏まえ、核廃絶には向かわなかった。
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元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【産経抄】 2024年12月12日 05:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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