【ぎろんの森】:長期政権、交代のススメ
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ぎろんの森】:長期政権、交代のススメ
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、国会で政治倫理審査会が今週開かれる見通しとなりました。
東京新聞は21日の社説「裏金の実態解明 先延ばしは許されない」で「裏金事件の実態解明が遅々として進んでいない。国民の信頼回復は政策推進の前提にもかかわらず、岸田文雄政権は党内調査に時間を費やし、政治倫理審査会の開催も先延ばしにしている」「裏金づくりの実態解明はもちろん、再発防止策の立法化に向けた与野党協議も急務だ。これ以上の時間稼ぎは許されない」と指摘していましたのでようやくといった感じです。
読者からは「(自民党政権が)裏金の実態解明などするわけがない。説明させたところで何も変わらない。政治の仕組みを変え、カネのかからない政治にするしかない」と厳しい意見が届きます。
まったく同感です。政倫審は実態解明の第一歩に過ぎません。企業・団体献金の禁止や、政策活動費の廃止や使途公開などの規制強化に加え、政治にお金をかけないようにしなければ、政治とカネの問題は何度も起きるでしょう。
では、どうすれば? 一案として思い付いたのが政権交代です。衆院選で敗北し、政権から転落すれば政党交付金(助成金)が減らされます。
例えば、2009年の政権交代で下野した自民党が10年に受け取った交付金は前年から36億円以上減りました。12年に政権から去った旧民主党の13年の政党交付金は前年比79億円以上の減額です。
政党交付金を受け取っていない共産党は別にして、多くの政党本部の収入の6~8割は政党交付金が占めます。
選挙に負けて政党交付金が減らされれば、どうすれば政治にお金をかけなくて済むのか考えざるを得ない状況に追い込まれるというわけです。なぜ政権を追われたか、反省する機会にもなります。そして、それを決めるのは私たち有権者自身です。
長期政権は政治腐敗の元凶です。政権交代は政治資金だけでなく、政治の在り方をも変える妙案だと考えますが、いかがでしょうか。(と)
元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【ぎろん森】 2024年02月26日 07:41:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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