【産経抄・12.04】:「信用」の裏打ちを、利用率伸びぬマイナ保険証
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【産経抄・12.04】:「信用」の裏打ちを、利用率伸びぬマイナ保険証
日本銀行が発行する紙幣は、表と裏に精巧な印刷が施されている。数少ない例外もある。昭和2年発行の「乙二百円券」は裏が無地だった。その年に起きた金融恐慌で、預金者の取り付け騒ぎが全国に広がったことが背景にある。
横浜市内の病院に設置された、マイナ保険証のカードリーダー=横浜市金沢区の横浜市立大学附属病院
▼短期間で印刷された500万枚余りは、各地の銀行に搬送された。窓口に積まれた札束は預金者を落ち着かせ、騒ぎを鎮めている。「裏書き」や「裏打ち」は確実さの証明を意味する。すぐに回収された裏白のお札だが、日銀の「信用」が価値を裏打ちしたのは言うまでもない。
▼こちらは信用不安の表れだろうか。国民の個人情報を預かる券面が、利用者の不信感を拭い切れていない。マイナンバーカードに健康保険証の機能を持たせた「マイナ保険証」である。普及が進まないうちに先日、現行保険証の発行が停止された。
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元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【産経抄】 2024年12月04日 05:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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