通常、エンジンオイルのブローバイガスを溜めおくのに使うことが多いものなんですが、場合によっては、エンジンオイル以外の油脂類にも応答させることがあるんです。
この写真の青いホースが入っている樹脂のボトルがそれなんですけど、これはミッションオイルのキャッチタンクとして利用しています。アドバンス黄色NSXには、ミッションオイルクーラーを装備してありますので、若干多めにミッションオイルが搭載できるのですが、サーキット走行時等に、適性量よりも多いオイルが吹いてしまうことがあるんです。自分で吹いたオイルに乗ってしまって(レースカー等で間々見受けることがありますが・・)スピンしてしまう!という事態に対する、予防策にはこれが効きます。(オイルを撒いちゃったりしたら、自分だけではなく他の走行車両にも危険ですよね!)
エンジンルーム全景
手前の6本のファンネルが、いわゆる6連スロットルのインテークです。6連スロットルに関しましては、その性能・特性的に賛否両論あるようですが、このレスポンスを一度味わっちゃうと、細かい能書きはぶっ飛んじゃいますね!!メチャメチャ気持ち良い反応をしてくれます。よく言われる中低速のトルク感云々というものも、VPro等で万全にセッティングしてやることで、全然問題ないですよん!!
その左側に見えているのは、エンジントルクダンパーです。価格的にはジュラ削り出しのタワーバーとセットでの取り付けになりますので、少々高価ではありますが、その効き具合は絶妙です。これは「マトリックス」さんの製品です。
その奥に見える、丸型のエアークリーナー(上の写真で見えるもの)は、アイドリング用のエアーを吸わせている、バルブに繋がっています。6連スロットルを施工する時には、このバルブをどう処理するかが、一つのポイントになると思います。
更にその奥、四角いアルミのボックスはコレクタータンクです。NSXのノーマルのタンクは、進行方向左右に長く、尚且つストレーナーが右寄りに付いているので、高速右旋回の多い、FISCO等では半分位の時点で、燃料が吸えなくなりそうな状況に陥ります。ガソリンタンクをフルに使い切る為には、外せないアイテムですね。
そして、その右側に見える、丸いアルミ製のタンク。これがいわゆる、エンジンオイルのキャッチタンクです。3.0エンジンは、カムカバーの内部構造の問題で、じつは結構多目の、ブローバイを吐き出してくれやがります。純正のままですと、ブローバイホースはスロットルの前にリターンされており、周辺がオイルでべっとりになっていたりします。サーキット走行を行うNSXには、これも標準装備したいですね。余談ですが、3,2エンジンはカムカバー内部の構造に工夫が施されており、ブローバイの吐出量が非常に減っております。アドバンスでは、エンジンO/H時等にこちらの処置もお勧めしております。
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