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Et in unum Dominum Jesum Christum (ogawa_j)
2009-01-24 12:16:11
ロ短調ミサのミンコフスキーによる演奏のCDについて、興味深く読みました。
 この™Et in unum...™の異版についてですが、新バッハ全集第II部門第1巻のフリートリヒ・スメント編纂の版では、™Et incarnatus est™を含んだ、アルトニコルによる写譜の版を採用しています。これは、この写譜の成立時期、事情に対する判断から行われたことで、その後の資料研究で、この判断は誤りであると一般的には考えられています。ミンコフスキーの選択は、この新バッハ全集の譜面に従った可能性がありますね。
 実はこの新バッハ全集の「ロ短調ミサ」は、今年か来年改訂版が刊行される予定になっています。誤りが訂正され差し替えられたものは1巻ありましたが、原典の評価から全て洗い直した改訂版は、初めてのことです。
 
 
 
コメントありがとうございます (aeternitas)
2009-01-24 21:23:59
いつも補足いただきありがとうございます。
ogawa_jさんのおっしゃるように、演奏にさいしては、新バッハ全集版を底本としたのかもしれませんね。わたしは、いわゆる古楽系といわれる指揮者ミンコフスキが、スメントの論証の運命を知らないことはないだろうと考え、ミンコフスキは「あえて」はじめのわりつけの歌詞を採用したのだと推測しました。
もちろん、知らなかったのかもしれないのですが、解説書に収録されたインタビューでも、そのへんにはなにもふれてなく、ちょっとざんねんでした。
 
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