このCDは、ヨーハン・エルンスト公子の依頼でクラヴィーア用に編曲された、BWV972~987(BWV592を含む)の協奏曲を集めたもので、とても便利なCDです。ところで、バッハ以外にも、同じような試みをした音楽家がいたようで、たとえば、BWV975の原曲は、ヴィヴァルディの「ラ・ストラヴァガンツァ」作品4の第6番なのですが、この曲のクラヴィーア用編曲が、「アン・ドーソン手稿譜集」と題された曲集にも収録されています。じっさいの音にもなっているので(SYMPHONIA SY 00175)、このふたつの編曲のききくらべてみるのも、一興です。