昨日に続き今日もきくのは、デュオ・アザールによるフルート・ソナタ。デュオ・アザールは、カール・エマニュエル・フィスバック(サクソフォン)とウェンジャオ・ワン(ピアノ)のデュオで、2018年録音のCD(PARATY PARATY 119249)には、昨日の変ホ長調(BWV1031)と今日これからきくイ長調のソナタ(BWV1032)が収録されています。ききはじめてびっくりさせられたのは、フィスバックのサクソフォンの音色。解説書にも「さながらオーボエかフルートでもあるかのような音色」(雲井雅人訳)とありますが、まさにそのとおりです。音色といえば、ピアノのワン(ユジャのほうではありません)にもちょっとおどろかされました。ひょっとすると、ファツィオーリのピアノを弾いているのかもしれませんが、その音色は明瞭なアーティキュレーションを導きだしています。