バッハを離れ、秋の夜長にしばし楽しむのは、ジルヴィウス・レーオポルト・ヴァイスの「組曲 ニ短調」(解説書表記は「組曲:レ短調」)です。同組曲は、佐藤豊彦、佐藤美紀父娘共演で2008年に録音された、CD「AYUMI」(CARPE DIEM CD-16275)に収録されたもので、リュート二重奏での演奏。いまきいている「フランス組曲」の楽器、チェンバロも弦を弾いて発音される楽器ですが、指で弾くリュートやハープはチェンバロとはちがった味があります。この時期には虫の音との共演も楽しめ、どちらもじゃまをしません。