今週ここまできいてきたのは、マティアス・ヘフスとドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンによる「Bach Trumpet Concertos」(Berlin Classics 0301305BC)。2019年に録音されたCDには、6曲のトランペット協奏曲が収録されており、第1楽章のみの「イタリア協奏曲」をのぞいて、収録順にきいてきています。今日これからきくのはニ短調の協奏曲で、原曲はクラヴィーア独奏のための協奏曲(BWV974)。この協奏曲も昨日と同じように、編曲はアレッサンドロ・マルチェッロのオーボエ協奏曲にさかのぼります。ヘフスの編曲もバッハからでなく、ヴィヴァルディやマルチェッロからでもよかったのでしょうが、CD表題のように「バッハ」でまとめたかったもかもしれません。ヘフスのトランペットはさすがにうまく、楽器の魅力をじゅうぶん味わえます。ただし、ドイツ・カンマーフィルの演奏スタイルとヘフスではややことなる感じで、ちぐはぐな印象もあります。