今週きいていくのは、フランチェスコ・コルティによる6曲のパルティータです。コルティは1984年生まれのイタリアの鍵盤楽器奏者。ボブ・ファン・アスペレンに学んでおり、第15回ヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクール(2006年)において、チェンバロ部門第1位を受賞しています。パルティータ集の録音は2010年。6曲の収録順は第1番、第3番、第4番、第2番、第5番、第6番となっており、番号順でないのは、おそらく収録時間のつごうとみられます。そこで、ここでは番号順どおりに、変ロ長調の第1番(BWV825)から順に楽しむことにします。使用楽器は、ヨハネス・ルッカース(1624年製)にもとづく、マティアス・グリーヴィシュ製作のチェンバロ。調律はヴェルクマイスターⅢで、ピッチはa1=415Hzです。
CD : 0300039BC(Berlin Classics)