アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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小・中学生の作文

2007年05月10日 08時51分23秒 | お笑い安倍政権
・教育再生会議:親向けに「親学」提言 母乳、芸術鑑賞など(毎日新聞)
 http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070426k0000m010157000c.html

>「親学」は、親も子育て学習をする必要がある、との認識から一部の保守系有識者が提唱している考え方。子育ての知恵や文化を伝えることが主眼で、再生会議では17日の同会議第2分科会(規範意識)で提言を行う運びとなった。山谷えり子首相補佐官や池田守男座長代理らが概要をまとめた。<(同上新聞記事より)

 下記が、その「親学のススメ」の内容なのだそうです。

(1)子守歌を聞かせ、母乳で育児
(2)授乳中はテレビをつけない。5歳から子どもにテレビ、ビデオを長時間見せない
(3)早寝早起き朝ごはんの励行
(4)PTAに父親も参加。子どもと対話し教科書にも目を通す
(5)インターネットや携帯電話で有害サイトへの接続を制限する「フィルタリング」の実施
(6)企業は授乳休憩で母親を守る
(7)親子でテレビではなく演劇などの芸術を鑑賞
(8)乳幼児健診などに合わせて自治体が「親学」講座を実施
(9)遊び場確保に道路を一時開放
(10)幼児段階であいさつなど基本の徳目、思春期前までに社会性を持つ徳目を習得させる
(11)思春期からは自尊心が低下しないよう努める

 何ですか、これは。まるで「エエトコのボンボン」(上流階級のお坊ちゃま)の小・中学生が書いた作文みたい。いや、小・中学生でも、今日び、もう少しまともな事が書けるのではないか。
 5番目の「親の責任で有害サイトにフィルタリングをかける」にしてからが、パソコンも持てず、仮に持ててもダブルワークで親自身がインターネットをする時間もないのに、一体どうしろと言うのでしょうか。9番目の「遊び場確保に道路を一時開放」にしても、では具体的にどうしろと。あの石原に向かって、「首都高速道路を遊び場に一時開放しろ」とか「三宅島の公道をバイクレースに使うな」とか言ってくれるのなら、その度胸だけは多少評価してあげても良いのですが。
 今の北欧諸国みたいに、父親や母親の仕事が定時きっかりに終わって、夕方には帰宅できて、有休も育児休暇もいつでも好きなだけ取れるようにならない限り、こんな事は到底実現不可能です。

 実際に教育学者で、このウチの幾つかについては主張している人はいます。しかし、そういう人たちは、未だ大なり小なり、今の家庭の置かれた現状も知った上で、「それでも、何とかそのウチのいくつかでも実行出来るようにするにはどうしたら良いか、一緒に考えて見ませんか」という主張のされ方をしています。少なくとも、こんな教育再生ナンチャラみたいに、今のワーキング・プアの搾取の上に胡坐をかいたままで、「提言」とは名ばかりの、まるで国が国民に命令するかの如くのような物言いはしていません。こいつら、「君が代」の次は、「子守歌」や「母乳子育て」の強制に踏み出すんじゃないか。

 一事が万事こんな調子だから、安倍マルコス夫人ブログの、「私たちセレブなの~、貴方たちド貧民とは違う世界に生きてるの~」的な記事の内容が、世間の顰蹙を買っている事にも、一向に気が付かないのです。
 「親学」か何か知りませんが、余計なお世話です。こんな下らない提言をしている暇があるなら、ホワイトカラー・エグゼンプションや偽装請負合法化なんて止めて、普通に暮らしていけるような経済政策を、トットと実行しろよ。
コメント (2)
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鉄砲玉、株主資本主義、カンバン方式

2007年05月10日 00時02分33秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
 この間忙しくて、ブログの更新がなかなか出来ません。記事にしようと思っている題材は既に幾つかあるのですが、文章化する所まではなかなか。根を詰めれば立て続けにアップするのも可能なのですが、そこまで気力が続きません。そうこうしているうちに徒に時間だけが経ち、とうとう「もういいや」となってしまう(苦笑)。本当は、フランス大統領選挙の事も、教育再生ナンチャラが出した「親学のススメ」とかいう提言についても、言いたい事は一杯あるのですが(特に後者に対しては)。とりあえずそういう事で、今回はまた身辺雑記絡みの記事でご勘弁を。

 この5月連休は、世間の休みとは裏腹に、私の職場は非常に忙しかった。GWは夏・年末と並ぶ業務繁忙期のヤマの一つで、連続9日出勤と毎日30分の昼休みで、少ない人数の中で何とか乗り切ってきた。それでやっとGWが終わったと思ったのもつかの間、ある朝出勤したら、それまで現場で一緒に作業していたいつもの社員がいない。聞けば、前日の私の定休日に、その社員が出勤したら、いきなり本社部長の直々の命令で、東京の方に単身赴任で出向応援を命じられたのだと。お陰で、その日はただでさえ少ない人数なのに、さらに一人欠員状態の中で、てんてこ舞いさせられてしまった。

 出勤したらいきなりアカの他人の会社に出向応援、それも大阪から東京ですよ。命令する方も命令する方なら、その命令をそのまま伝える方も伝える方だし、それに何も言わずに従う本人もすごいものがあると思うのは、私だけなのだろうか。

 よくよく話を聞くと、その出向先というのが、なんとあの、某国経団連のトップの、ベンジョガミみたいな名前の人が会長をしている、あの会社ですよ。カメラやコピー機を作っている、そして偽装請負が発覚して新聞ダネになった事でも名を売った、あの超有名企業。その有名企業が、このたび東京近郊の某所に(実際の場所は既にネットで突き止めている)、某倉庫会社に業務を委託して新しい物流センターを立ち上げた。それで「急遽50人からの人を集めろ!」という事で、それで回りまわって、二次か三次か知りませんが、下請アウトソーシングのウチの会社にも出向応援の要請が来た、という事だそうです。

 その新物流センターですが、とりあえず人だけは集めてみたものの、受け入れ体制が全然出来ていなかったらしくて、「船頭多くして船山に登る」の如くシッチャカメッチャカの状態になっているそうです。当初は一週間の予定だった出向予定が、もう一週間延びる可能性が濃厚です。その関係もあって、私の今週のシフト休日も、本当は明日だったのに土曜日に伸ばされてしまいました。

 それで同僚のバイトとその話をしていたのですが、「日頃から、人にはやれ日本の名目賃金は高いとかなんだとか言っておきながら、自分の出身企業でのこの体たらくは一体何」「コストダウンしたつもりが、全然コストダウンになっていないじゃん」と私が言ったのに対して、「外注化で既に人件費がコストダウンされているので、現場作業でどんなにロスが出ようと、そんな事は知ったこっちゃ無い」「ダメな経営者の本音を言えば、作業効率や信用失墜のロスを無くす事よりも、目に見える金額のロスを無くす事の方が大切なのだ」という趣旨の事を、そのバイト君が言っていました。なるほど、これが「株主資本主義」というものか。まあ、立ち上げ当初という事で、天下の某国経団連会長企業としては、こんな現場サイドのロスなど最初から織り込み済みという事なのでしょうが。

 しかしこれでも、「トヨタのカンバン方式でないだけ未だマシ」と思わなければならないのだろうか。横にトヨタの社員がぴったり付いて、ストップウォッチ片手に一挙手一投足まで秒単位に監視される、チャップリンのモダンタイムスさながらの、トヨタのカンバン方式でないだけ。
 最近は物流の現場にも成果主義が浸透してきていて、アルプス方式とか、色々あるようですが。進んだ現場では、スキャナーでバーコード読み取りに自動倉庫と、殆どの作業が自動化されているのですが、ピッキング(集品・出荷)に何秒、検品に何秒、棚入れに何秒と、ノルマがあって、それもピッキング作業だけでなく周辺作業まで含めて、逐一パソコンで個人別にデータ管理されて、脱落すればペナルティが課される所もあるそうで。

 そういう事なので、忙しい日はまだ当分続きそうです。 
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