アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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今度は市民が利権屋市長に不信任をつきつける番だ

2007年10月29日 07時23分09秒 | 都構想・IRカジノ反対!
 なんだこれ。ふざけんなよ。

・東大阪市長選 選管発表 
 投票率:42.06% (前回比+6.03%)
 開票結果: 
  野田義和 72,820票 当選
  長尾淳三 70,454票
  西野 茂  22,014票
 http://www.city.higashiosaka.osaka.jp/250/250010/kaisoku/shicho/kaisoku.html

・「東大阪市長選挙の最終盤、いよいよ本性をあらわした相手陣営」(宮本たけしHP)から
(引用開始)
 最終盤に入っていよいよ相手陣営はその本性をあらわにしました。相手側の機関紙「改革№9」は市民の間で「ムダ」との声が多く、長尾さんが建設を中止した24億円の「上下水道庁舎」について、「市民にもプラスになる事業でした」と強弁。それならマニフェストでは「上下水道庁舎の建設」としていたものをホームページで「再検討」などと姑息なゴマカシをせず、最初から堂々と「建設します」というビラをまけばよかったのです。まあこれも、そこまで「追い込まれた」ということでしょう。
 そしてもう一つ、はっきりしたのは相手陣営の本丸には自民党ではなく創価学会・公明党が陣取っているということ。今日、市内各駅頭でやられた相手陣営の演説会は自民党府本部の緑の大型宣伝カーに自民党議員ではなく公明党の北側幹事長が立ち、他市他県から動員された創価学会の外人部隊に檄を飛ばす。演説終了後、その外人部隊が「ストップ共産市政!」と大書されたプランターを持ち、市内の辻々に立って長尾さんの悪口を言って回るという実に卑劣な作戦。
 あわせて公営掲示板の相手候補のポスターも「ストップ共産市政!」のスローガンの入ったものに貼り替えられました。そして「ストップ!!共産市政」の大見出しの「改革№10」…とうとう選挙を汚して勝とうという作戦のようです。ビラの色調から語り口まで私の選挙でもまかれた出所不明の謀略ビラとほとんど同じ。そして中に書いてある革新自治体攻撃の言いぶんは、この間東大阪に乗り込んで来た公明党の白浜参議院議員や浜四津代表代行の演説とうり二つ…。
 これですべてが明らかになりました。尻込みする自民党の尻をたたいて道理のない長尾市長不信任をたきつけたのも、前市議会議長陣営の選挙を取り仕切っているのも創価学会・公明党だということ。自民党でさえこの候補者では一本にまとまらず二人の候補が立つ分裂選挙となったものを、「反共」のみの執念で公明党・創価学会がこの陣営の本丸に乗り込み、自民党の首根っこをつかんで振り回している選挙だということです。
 そして、その公明党・創価学会の言いぶんの「AtoZ」は「共産党だからダメ」以外の何の語る言葉も持たないということ。極めつけは、これまで「出所不明」ビラとして出してきたものを、今回は「出所明記ビラ」にしたために、これまでの「出所不明」謀略ビラは、誰が出したかが白日の下にさらされたということです。しかし、選挙に勝つためには市民が選んだ市長に悪罵を投げつけ、自民党と結んで権力を動かし、信者を他府県からまで動員して手段を選ばず市政乗っ取りを図る…このような宗教団体の活動を「宗教」の名において許しておいてよいのでしょうか。
(引用終了)
 http://www.miyamoto-net.net/column/diary/1193497849.html

 なるほど、そういう事か。かつて70年代後半から80年代初頭にかけて、東京・京都・大阪の革新都・府政が、自民党とその補完勢力に相次いで乗っ取られた時にも、選挙戦の最後に表に出てきたのは、勝共連合・原理研の動員部隊だった。勝共連合の謀略的・暴力的体質は、そっくりそのまま公明党に引継がれた。そして、「ムチャクチャな不信任劇に対する民主主義回復の闘い」を、マッカーシズムさながらに、単なる「共産市政、是か非か」という「レッテル張り」の問題に摩り替えてしまう事に、今回は辛うじて成功したという訳だ。前回よりアップしたとは言えど、依然として5割を切る低投票率に、それが如実に現われているのではないだろうか。

 もっと言えば、こういう相手の謀略体質については、既に今までの例からも、とっくに分っていた事。もっと有効な手が打てなかったのか。事の本質をもっと明らかに出来ておれば、もっと市民が結集できていたのでは。とは言え、今更何を言っても仕方が無いが。

 自分たちはどれだけ腐敗まみれで逮捕者が出てもリコールを妨害してきたくせに、相手が共産党となった途端に、ただ「気に入らないから」という理由だけで、民主的に選ばれて何も不祥事も起こしていない市長に、リコールをしかけて追い落とす。しかもあらん限りの謀略的な手口を使って。それが今回の東大阪市長選挙の全経過だ。

 しかし、「これで我が世の春」と思ったら大間違いだ。奢る平家は久しからず。既に小泉改革の化けの皮が剥げ、安倍のヤラセ政治もブザマな退陣劇で幕を閉じた。次は攻守変って、市民が野田市政に不信任をつきつける番だ。こちらには、「共産党だからダメ」以外の何の語る言葉も持たない謀略市長とは違い、利権・不正の追及という、ちゃんとした大義がある。どうせ、自民・公明・解同べったりで利権まみれの野田の事だ、叩けばいくらでも埃が出るだろう。

■■追記(少々長いです)■■

 この記事を書いた当初は、怒りに任せて、「もはや政府転覆しかない」(先の都知事選での外山恒一の政見放送のノリで)に近い気分でいましたが、実際には長尾さんの得票は、前回から1万8千余票も伸ばす史上最高のものであり、当選した利権候補とは僅か2千票余りの僅差だった、という事が分りました。

・市長選得票数・率と前回比
 今回(2007年10月28日投票):但し今回の野田票は前回の松見票との比較
 野田義和 72,820 44.06% : +21,978 +7.95ポイント
 長尾淳三 70,454 42.63% : +18,633 +5.83ポイント
 西野 茂  22,014 13.32% : -16,137 -13.77ポイント
 投票総数 165,288 投票率 42.06% : +24,474 +6.03ポイント

 前回(2006年7月2日投票)
 長尾淳三 51,821 36.80%
 松見正宣 50,842 36.11%
 西野 茂  38,151 27.09%
 投票総数 140,814 投票率 36.03%

 そういう事では「これは後に続く成果を残した戦いだった」という事が出来ます。しかし、それでも「負けは負け」。成果と同時に、解明すべき課題も依然として残っている、という様に私は思います。その課題とは、(1) それでも依然として5割を切る低得票率を前にして、更に一回り大きく支持を広げていくにはどうすれば良いか、という問題と、(2) SIMANTOさんのブログで指摘されている様な相手の策動(西野から野田への票の融通疑惑:後述)に対しても、それに打ち破るだけの力量を、如何に作り出していくか、という問題です。
 そういう事も含め、今回の選挙に対する自分なりのまとめなり総括の記事を、また別途改めて書く予定でいます。

(参考記事)
・東大阪市長選、長尾さん惜しくも及ばず(記事追加)(さるのつぶやき)
 http://saru.txt-nifty.com/blog/2007/10/post_0e38.html
・東大阪市長選、論戦で大義を握った長尾候補、市議選の1.7倍、参院選の2.5倍の得票―自民・公明は市議選の0.75倍、参院選の0.78倍(同上)
 http://saru.txt-nifty.com/blog/2007/10/17257578_e156.html
・長尾氏大健闘!…僅差の惜敗(SNMANTO BBS)
 前回比2万4千票の投票増加分のうち、長尾さんが2/3を上回る1万8千票を獲得。残り1/3の6千票が野田に行き、そのままでは長尾さんの勝利が確実となる所を、野田票はそれを1万6千も上回る2万1千余票も増加。そして、なるほど西野票が、野田票とは対照的に1万6千余もの減少となって現われています。若し「西野が野田に票を回した」のが本当なら、野田も西野も、とんだクワセモノという事になる。
 http://simanto114.blog116.fc2.com/blog-entry-92.html
・恥ずかしげもなく、よくこんなチラシがまけるものだ(A PLACE IN THE SUN)
 米軍再編による空母艦載機などの基地移転問題で揺れる山口県岩国市でも、媚「米・政府・財界」派による市長追い落とし策動が本格化しています。かつてヒットラーがワイマール共和国を乗っ取ったのと、全く同じやり口で。或いは、形こそ選挙の仕組みを利用しているものの、韓国の朴正煕やチリのピノチェトとも全く同じやり口で。ではこちらも、ヒットラー・朴正煕・ピノチェトと同じ末路を、こいつらにも辿らせてやる事にしましょう。
 http://pochicoro.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_7ce2.html
コメント (4)
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