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れいわ新選組やはた愛・水道橋博士候補の街宣レポート

2022年07月03日 09時02分47秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権
 
前回の共産党たつみコータロー(選挙区候補)の演説に続き、6月30日18時から大阪の難波高島屋前で行われた、れいわ新選組のやはた(八幡)愛(選挙区候補)、水道橋博士(比例区候補、本名は小野正芳)の演説も聞いて来ました。
 
同じ「左派・リベラル野党」の演説でも、その前に聞いた共産党の演説とはまた雰囲気が全然違います。候補者だけでなく聴衆も非常にアクの強い方が多いです。聴衆の質問に候補者がまだ答えている途中なのに、また別の聴衆から横槍が入ったり、聴衆同士で内輪揉めが発生したり、ハラハラドキドキの演説会でした。
 
2人の候補者はどちらも元芸能人で、トークも上手いので、もう演説会というよりも掛け合い漫才みたいな形で話が進みました。会場ではビラも一杯もらいました。全体的に、前回の共産党と比べて、ビラの内容がごちゃごちゃしていて、まとまりがないです。演説の内容も、看板政策の「消費税廃止」以外は二人の掛け合い漫才に終始して、後で思い出すのに苦労しました。前回の共産党はたつみ候補だけだったのに比べ、今回はやはた愛と水道橋博士の二人も紹介しなければならないので、主催者の方でも、まとめにくかったのだろうとは思いますが。
 
演説と集会の詳しい中身については、次の動画を参照して下さい。全部で2時間に渡るノーカット動画なので、全部見るには結構時間がかかります。しかし、その分ノーカットなので、全部見る事が出来ます。https://youtu.be/i1-0IABTo7U
 
まずビラの内容を紹介したいと思います。左上から右下へ順に、政党ビラの表紙、水道橋博士のビラ(私は、元漫才コンビ・浅草キッドの突っ込み役で、25年前から毎日ブログを書いていて、ツイッターで維新を批判したら、大阪市長の松井一郎から、名誉棄損だと訴えられて、口封じの為に、巨額のスラップ=嫌がらせ目的の賠償訴訟を仕掛けられたと主張)、参院選の緊急政策、看板政策の消費税廃止についての解説。
 
れいわ新選組の参院選緊急政策は次の14か条です。
① 消費税廃止 インボイス廃止
② ガソリン税ゼロ
③ 季節ごとの10万円給付
④ 社会保険料の引き下げによる負担軽減
⑤ 大学院まで教育無償・奨学金チャラ
⑥ 児童手当を毎月3万円に
⑦ 住まいは権利・家賃補助
⑧ 介護・保育の月給10万円アップ
⑨ 一次産業従事者への直接支援・食の安全
⑩ コンクリートも人も(災害に強いインフラの充実)
⑪ 脱原発!グリーン・ニューデール政策
⑫ 全国一律!最低賃金1500円「政府が補償」
⑬ コロナを含む感染症対策の徹底
⑭ 専守防衛、徹底した平和外交
 
掲げている公約の内容が、非常に個別で具体的です。これが共産党のビラでは、「物価高騰からくらしを守る」「政治の私物化を止める」「お金の心配なく学べる社会」「財源はあります」の4項目にスッキリまとめられています。その4項目の中に、消費税減税やら、最低賃金1500円実現やら、学費即半額・入学金廃止・給付型奨学金拡大などの具体的な公約が掲げられているのです。
 
共産党のビラは、よく言えば内容がスッキリまとまっているが、大項目が抽象的なのでインパクトには若干欠けます。それに対し、れいわ新選組のビラは、個別の内容がズラズラと14個も並んでいるので、まとまりには欠けますが、1個1個の公約は非常に具体的です。特に家賃補助の公約なぞ、私もずっと感じていた事なので、100パーセント賛同できます。
 
それに、演説の後の質疑応答も非常に充実していました。共産党の演説では、候補者が一方的にしゃべった後は、聴衆の所に行って、一人一人に挨拶を交わして、もうそれで終わりです。しかし、ここでは2時間の持ち時間のうち、1時間半以上も質問コーナーに充てています。演説を聞きに来た人たちも、障がい者の方がケアマネさんに付き添われて車椅子で聞きに来たり、介護関係者や難病認定患者の方からコアな質問が続出したりして、非常に勉強になりました。
 
質問の内容も、「障がい者雇用とは名ばかりで(特にB型就労)、たった1万円の給料で安くこき使おうとしているのが見え見えだ」とか、「難病認定がなかなか降りない。線引きで給付範囲を狭めようとしているのが見え見えだ」「難民認定もほとんどされない。入管施設では外国人収容者に対する虐待が日常化している。そのくせ、ウクライナの難民認定の時だけ、いいかっこしようとしている政府は姑息だ」といった意見が次々と出ます。それに対して候補者も、「その件についてはまだ不勉強でよく知らない」あるいは「党の見解はまだ定まっていない」が、「私はこう思う、こうする」と、精一杯答えようとしているのが感じられました。
 
「消費税廃止の財源は国債発行でまかなう」という党の公約に対しても、さっそく質問が出ました。それは私も疑問に思っていた事なので、候補者がどう答えるか、聴き耳を澄まして待っていたら、「コロナ禍の中で、他の先進国は国債発行してまで国民の生活を支えたが、インフレは起きなかった。他の先進国に出来て、日本に出来ない訳はない。詳しい内容はQRコードで政策集を見てほしい」と答えていました。しかし、QRコードで検索しても、私はいまだに、その政策集のページにたどり着けずにいます。(´;ω;`)
 
 
そうこうするうちに、夜も更けて20時の終了間際に、(先の動画で1時間59分ぐらい経過したあたりで)ようやく私の番が来て、「今回は野党共闘が何故出来ないのか?」質問しました。しかし、その答えは「野党は本気で選挙に勝つ気がないからだ。本当に勝つ気があるなら、やはた愛で一本化出来たはずだ!」というもので、「私が、私が」という我が余りにも前面に出ていて、少しドン引きしました。
 
別に先輩議員だから偉いと言う気はありません。しかし、他の野党候補者の中には、共産党のたつみ議員のように、コンビニ本部の搾取に苦しむ店主の立場に立って、いびつなコンビニ会計の仕組みを告発した人もいます。そんな人が何故、どこの馬の骨かも分からない新人のやはた愛から、「私に候補者一本化しろ」と命令されなければならないのか?
 
本当に、れいわ新選組が今度の選挙で勝つ気があるなら、なおさら、他の立憲野党とも事前に話し合い、公約や候補者のすり合わせを行うはずです。それが何ですか、いきなり「私が出るからアンタは降りろ」とは。そんな非民主的な事をするようでは、れいわ新選組の体質も、自民党や維新と何ら変わらないと思います。
 
ただ、「皆んな生活、苦しくない?それなのに、皆んな貧乏なはずなのに、財政赤字の話になると、すぐにまわりの空気を読んで、変に経営者目線になって、妙に大人しくなってしまう。皆んな、お金が欲しいんでしょう。それをもっと正直に言いましょうよ!」という候補者の言い分も分かるので、やっぱり共産党とれいわ新選組、どっちにしようか迷うなあ〜。
 
 
その中で、一つ疑問に思った事があります。演説会の後、やはた愛と水道橋博士が聴衆とツーショットに興じていたのですが、それについて皆さんはどう思われます?私は羨望と共に、違和感も感じました。
 
やはた愛は、その前のJR環状線京橋駅前の演説会でも、同じような事をやらかしています。実際に私の知人がそれを見ています。聴衆は喜んでツーショットに応じていたらしいですが。
 
難波の演説会場では、水道橋博士もやはた愛と一緒にツーショットに興じていたようですが、主催者サイドでは、やはり売り出したいのは女性のやはた愛でしょう。失礼ながら、還暦芸人の水道橋博士とツーショットしたい人なんて、ほとんどいないでしょうから。
 
確かに、無関心層にも政治に関心を持ってもらう為には、そういう手法も必要かも知れません。でも、聴衆の中には、あのツーショットを見て、逆にバカにされたと気を悪くする人もいるかも知れません。事実、私はそう感じました。
 
れいわ新選組の演説会にわざわざ足を運ぶような人に、お金持ちは余りいないのではと思います。難波の演説会場に来た聴衆の中にも、障がい者や難病患者の人が少なくありませんでした。
 
他方で、党首の山本太郎や候補者のやはた愛、水道橋博士は、必ずしも貧乏人ではありません。学歴はないかも知れませんが、芸能人としての知名度はあります。世襲政治家ほどではないにしても、どちらかと言えば、むしろ「勝ち組」に分類されるような人たちです。
 
その、どちらかと言えば「勝ち組」に近いような人たちが、貧しいオタクみたいな聴衆に対して、「私たちが癒してあげる。その代わりに私たちに投票してね(ウフッ)」と色仕掛けで迫る。そんな嫌らしさを感じました。
 
やはた愛は、「女性だからとバカにするな、セクハラ・パワハラするな」と演説で盛んに言っていますが、その一方で、自分から色仕掛けで迫るような事しているのを見て、何か矛盾を感じました。「女性である事を武器にする」というだけなら、元おニャン子クラブや元スピードの自民党タレント議員と一緒やん、と。

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1 コメント

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それでもれいわ新選組は必要 (ぶた猫ぶーにゃん)
2022-07-03 13:18:17
こんにちは。
前回のたつみコータロー氏と今回のやはた愛氏のレポート、興味深く読ませてもらいました。
確かにれいわ新選組にはスタンドプレーが目立つというきらいがありますよね。
ただ、れいわ新選組は言ってみれば「政党版バリバラ」なんだと思います。
そしてアンチ維新の「有利属性」にもなりうる。

>本当に、れいわ新選組が今度の選挙で勝つ気があるなら、なおさら、他の立憲野党とも事前に話し合い、公約や候補者のすり合わせを行うはずです。それが何ですか、いきなり「私が出るからアンタは降りろ」とは。そんな非民主的な事をするようでは、れいわ新選組の体質も、自民党や維新と何ら変わらないと思います。

代わりに弁解することになりますが、昨秋の衆院選で一番れいわ新選組が「我慢」を強いられたんですよね。「ドタキャン」的に立候補をやめた候補者が多かったことを記憶しています。

あと、「財源は国債の新規発行」というのも、インフレなどの悪影響は無視できないかもしれませんが、むしろこれは「『財源はどうすんのぉ~?』などと言って『下』の声を黙らせようとするな!」という意思表示だと思います。これは以前の私のブログにも綴りました。
https://sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp/entry/2021/02/01/211123

最後に。昨日期日前投票を済ませました。選挙区はたつみ氏、そして比例はれいわに入れました。
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