アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

人民弾圧の軍隊が守るアベジョンイルの「美味しい国」

2007年06月08日 06時49分00秒 | 監視カメラよりも自由な社会に
・自衛隊による違憲・違法の国民監視活動を告発する(しんぶん赤旗)
 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-06-07/2007060703_01_0.html
 http://www.jcp.or.jp/tokusyu-07/19-jieitai/index.html
・情報保全隊監視団体一覧(PDF形式/98.8kB)(同上)
 http://www.jcp.or.jp/seisaku/2007/20070606_shii_ichiran.pdf
・イラク派遣で陸自、反対市民の情報収集 発言など詳細に(朝日新聞)
 http://www.asahi.com/national/update/0606/TKY200706060369.html
・こわいよ~自衛隊の市民運動監視体制(お玉おばさんでもわかる政治の話)
 http://otama.livedoor.biz/archives/50751656.html
・なんで自衛隊が消費税反対署名の活動まで見張ってるんだ?(同上)
 http://otama.livedoor.biz/archives/50751920.html
・なるほど「法令の範囲内」だ!(A PLACE IN THE SUN)
 http://pochicoro.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_2ffa.html
・戦争を実行することがいかに民意に反することか~自衛隊による市民監視活動が示す軍隊の正体(情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士)
 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/70ebea3cbac14b504710344bbdb1704f
・自衛隊が国民を敵視して監視(あつこばのブログ)
 http://atsukoba.seesaa.net/article/44135852.html
・自衛隊の内部文書についての緊急声明(森住卓HP)
 http://www.morizumi-pj.com/#q
 

 上記の新聞記事を見た時は流石にびっくりしました。何と、自衛隊が、情報保全隊という組織を使って、政党や大衆運動の動向を長期に渡って監視していた、というのです。それも、イラク反戦運動や米軍基地撤去運動だけでなく、労組の春闘集会や、民商や土建組合の運動から、「年金改悪・大増税反対」と銘打った集会に至るまで、逐一監視していたのです。
 監視対象も共産党だけではありません。連合労組や社民党、民主党から、キリスト教会・イスラム教会や映画監督の山田洋次さんまで監視していました。それぞれ、共産党はP、社民党はS、市民団体はCV、民主党・連合系はGL、新左翼系はNLという様に、隠語で監視対象を識別しながら。「P系団体の反戦デモ」「S市議の発言」とかいう様に。民主党の増子参院議員の発言も「反自衛隊活動」としてマークされていました。監視されていなかったのは自民党・公明党と日本会議などの極右ファシスト団体だけです。(詳細は上記リンクの情報保全隊監視団体一覧を参照)

 その事実を国会で追及されると、政府側は判で押した様に「合法的な調査活動だ」「自衛隊の機密保全活動の一環だ」と居直りの答弁に終始していました。
 ついこの間もそんな理屈で、自衛隊は、米軍普天間基地の沖縄県内たらい回し・実質増強や辺野古の海の環境破壊に反対している人たちに対して、掃海母艦を差し向けて威嚇しました。大義名分の無いイラク侵略戦争に反対する人たちを「反日・反自衛隊分子」として、デモ参加者の顔写真を至近距離から撮りまくっていました。春闘や増税反対集会の監視に至っては、何をか況やです。そのうちに、年金改悪やホワイトカラー・エグゼンプションに反対する運動も、全部監視・弾圧対象にするつもりでしょう。

 自衛隊法とかには確かに情報の調査・収集・保全について規定した条文もあるようですが、それはあくまでも自衛隊内での隊員相互の情報の取り扱い方や守秘義務について定めた内規でしかない筈です。その内規の範囲を逸脱して、憲法の人権規定やシビリアン・コントロールの原則なども何処吹く風で、国民の正当な権利行使であるデモや集会まで「反日・反自衛隊」の勝手な理屈で以って好き勝手に弾圧されたのでは、堪ったものではありません。「反日・反自衛隊」弾圧なら何でも許されるのなら、クーデターでも何でもし放題です。

 それで当の自分たちはと言うと、パソコンの機密ファイルの中にお気に入りのエロ画像を保存して、イージス艦の中で勤務中にファイル交換していてウィニーに感染された挙句に外部に流出させてしまうという体たらくなのだから、お話になりません。自分たちのデタラメな情報管理で生じたミスを棚に上げて、恰もまるで自分たちが外国から攻撃されているかのような世論操作まで行い、あろうことか民主運動弾圧の口実にするとは、言う事が盗人猛々しいにも程があります。

 90年代のオウム事件からこの方、とりわけ911テロや917の拉致問題表面化以降は特に、「外国の反日工作員から国を守る」といったキャンペーンが、国家権力の側からマスコミを使って意図的・系統的に垂れ流されてきましたが、その行き着く先がこれです。自衛隊が守ろうとしているのは、実は国民の生命・財産などではなくて、米軍基地や大企業の利権や、偽装請負やネットカフェ難民を生み出す国民総搾取の「美味しい国」の仕組みなのです。御用学者やネットウヨクが擁護して止まない「国柄」とか「国体」とかいうものの正体も、この「美味しい国」の仕組みなのです。

 ただ安倍の特異な所は、その「美味しい国」の搾取の仕組みを守るのに、過去の遺物でしかない時代錯誤な靖国神社や万世一系の天皇神話などをわざわざ引っ張り出してきて後生大事に奉り、世界で物笑いの種になっている点です。この性癖は岸信介以来の親譲りなので一生直らないでしょう。しかし、安倍が過去の世襲君主を引っ張り出してきてまで崇め奉るこの「美しい国」(政府・財界にとっての美味しい国、国民にとっては年金ぼったくり詐欺と格差社会の散々な国)ですが、世襲制の北朝鮮の言う自称「強盛大国」と、その本質においては全く同じではないか。如何にバカマルコスの所業と言えども、前号記事の年金言い訳パンフみたいに笑って済ませられる話では、断じてありません。

 何度も言いますが、軍隊は国民を守るために存在するのではありません。国民を弾圧する為にあるのです。これは絶対王政時代からの普遍的真理です。そんな事ぐらい、軍隊が関東大震災や米騒動の時にどう動いたのか、沖縄戦で何をしたのかを考えれば、直ぐに分るものを。本当の意味で「人民の軍隊」と言えるのは、かつての南ベトナム解放戦線やメキシコのサパティスタの様な民族解放ゲリラだけですが、これも民主主義が機能しなくなれば容易に「人民弾圧の軍隊」に変貌してしまう事も、旧ソ連や中国やアルジェリアの例で証明済です。

 「北朝鮮が侵略してきたらどうする?」って。一体何処に、今の日本を侵略してくる(そういう能力と意志の在る)国が在るのですか。中国にしても、今や米・日と経済的には持ちつ持たれつの関係であるのに。北朝鮮その他の国(これには東側だけでなく西側諸国も含まれる)の工作員や麻薬密売人が時々不法入国を試みたりしますが、そんなモノは税関や海上保安庁が犯罪行為として取り締まれば、それで済む話です。そんな得体の知れない不安の為に、米国のやる事に何でもかんでも追従して、侵略の片棒を担がされてテロの標的にされたり、軍隊をのさばりかえらせて政治的自由や生存権を侵害され「美味しい国」を永遠に続けさせる事の方が、よっぽど愚かです。

 「私たちは過激派や政府転覆を試みるような輩ではないから弾圧されない」と思っている人がいたら、これもとんでもない誤解です。今回の例でも、監視・弾圧対象にされたのは共産党や左翼だけではありません。お上に逆らうものは全てその対象にされるのです。それでも良いというならば、どうぞ勝手にすれば良い。たとえ消費税が10%・20%に引き上げられてセーフティラインが切り縮められても、ずっと政府・財界のイヌとして「北朝鮮が中国が攻めて来る」と喚き続けて、餓死でも何でもすれば良い。私は嫌です。そんな奴らの巻き添えになどされて堪るか。

※以上、昨夜仕上げた第1稿にいくつか書き足しています。
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10 コメント

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自衛隊、いや「軍隊」は飽くまで国家体制の護持のために存在する (まこと@出張)
2007-06-08 02:56:58
「超法規的措置」発言で知られる来栖という元統幕議長は

自衛隊が国民の生命と財産を守るために存在すると言う人がいるが、それは飽くまで警察の第一任務だ
自衛隊の最大の任務は国家の独立と体制、国柄を守ることにある。

という趣旨の発言をしています。
この自衛隊の元最高幹部の発言は、皮肉なことに軍事組織の本質を端的に言い表していると私は思いますね。

国家の独立・体制・「国柄」を守るというミッションと「国民」の生命・財産を守ることが相反しない時には、自衛隊は「国民」の生命・財産の擁護のために活動することもある。災害時の自衛隊の行動はその例でしょう。

しかし、個々の「国民」の行動が国家体制の護持と相反すると国家のエスタブリッシュメント層が判断した時、自衛隊いや「軍隊」は「国民」自身に向けられる。日本共産党が今回暴露した陸上自衛隊の市民運動・政治家等へのスパイ活動の実態、辺野古沖で「調査」の名の下で展開されている海上自衛隊によるオジイ・オバアへの「威嚇」行為は、軍事組織の本質の一端を表出させたものと言えるでしょうね。
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すでにまことさんが補間しているが (修正資本主義者)
2007-06-08 10:41:40
>何度も言いますが、軍隊は国民を守るために存在するのではありません。国民を弾圧する為にあるのです。

ここが一番言葉が足りない。「自衛隊は国民を護ってくれるに違いない」と思って居るであろう大多数の国民、「自衛隊は必要」と思って居る多数の国民に向けて自衛隊の活動を必要な範囲や、法で定められた範囲で存在を【認め】その範囲の【逸脱】に警鐘を鳴らすべきで、説得的にこの個所を説明しないといけない。「だから言ったこっちゃない」的な「自衛隊いらない」立場からの切り込みだけではダメだと思います。
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どちらの観点も必要不可欠 (社会主義者)
2007-06-08 11:53:54
>>何度も言いますが、軍隊は国民を守るために存在するのではありません。国民を弾圧する為にあるのです。
>ここが一番言葉が足りない。(中略)自衛隊の活動を必要な範囲や、法で定められた範囲で存在を【認め】その範囲の【逸脱】に警鐘を鳴らすべきで、説得的にこの個所を説明しないといけない。「だから言ったこっちゃない」的な「自衛隊いらない」立場からの切り込みだけではダメだと思います。

 修正資本主義者さんからの上記指摘については、情報流通促進計画さんのブログ記事の内容が参考になると思いますので、こちらでも紹介させて貰います。

(以下引用)
 防衛省設置法4条とは、次のようなもの。

第4条 防衛省は、次に掲げる事務をつかさどる。
1.防衛及び警備に関すること。
2.自衛隊(自衛隊法第2条第1項に規定する自衛隊をいう。以下同じ。)の行動に関すること。
3.陸上自衛隊、海上自衛隊及び航空自衛隊の組織、定員、編成、装備及び配置に関すること。
4.前3号の事務に必要な情報の収集整理に関すること。
(以下略)

 つまり、塩崎長官の言う、必要な情報の収集整理とは、あくまでも、防衛、警備、自衛隊の行動、組織そのほかに関する情報の収集整理であって、市民をスパイすることを認めているわけではない。

 違法な行為をする側は、何でも拡大解釈して問題ないと説明するだろうが、それを「はい、そうですか」と市民側が納得してしまっては、旧軍の暴走の再来を許すことにつながる…。

 そして、自民党が、市民に対するスパイ活動を批判し、自衛隊幹部を更迭することができないなら、やはり、自衛隊に対するシビリアンコントロールは利いていないということになる。(引用終了)
 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/70ebea3cbac14b504710344bbdb1704f

 また、下記の朝日新聞の社説記事も、近年稀に見る良質な内容なので、こちらも紹介。

・情報保全隊―自衛隊は国民を監視するのか(朝日新聞・社説)
―自衛隊は国民を守るためにあるのか、それとも国民を監視するためにあるのか。
―イラク派遣の是非は政治が判断すべき問題だ。(中略)イラク派遣については、自衛隊のことを思えばこそ反対した人たちも少なくなかった。イラク派遣に反対することが「反自衛隊」だとはあまりにも短絡的な考え方である。自衛隊がそんな態度をとっていけば、せっかく築いた国民の支持を失っていくだろう。
―自衛隊は国を守る組織だが、それは自由な言論や報道ができる民主主義の国だからこそ真に守るに値する。(中略)武力を持つ実力組織は、国内に向かっては治安機関に転化しやすいという歴史的教訓である。戦前、軍隊内の警察だった憲兵隊がやがて国民を監視し、自由を抑圧する組織に変わっていった。(中略)こうした事実を政府がうやむやにするようでは、文民統制を信じることはできない。国会も役割を問われている。
 http://www.asahi.com/paper/editorial20070607.html

 それと同時に、やはり、軍隊が所詮は人民弾圧の、国家の暴力装置にしか過ぎない事も、抜かしてはならない点だと思います。だから安倍も必死になって「沖縄の集団自決は、軍が関与しない、住民自身の選択による"清い死"だった」などと、それを打ち消す為のデッチアゲに狂奔しているのでしょう。県内市町村議会の抗議決議もハナから無視して。勿論、修正資本主義者さんの上記指摘も、その事は当然踏まえてのものと、私は理解していますが。
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Unknown (まこと)
2007-06-09 05:40:41
日本共産党はいつから自衛隊の存在を「法で定められた範囲内でその存在を【認め】」るような主張を多数の国民に語り掛けるような立場に変わったのですか?熱心な共産党支持者である修正資本主義者さんらしくないご発言だと思います。



もちろん多くの日本の民衆は自衛隊の存在を支持しているという現状があり、また「自衛隊は国民の生命・財産を守るために存在してくれているんだ」と素朴に信じている人々が少なくないでしょうから、“軍事組織の本質論“などよりも“防衛省設置法・自衛隊法の規程を逆手に取った法律論“の方を一般国民層に対して押し出していくということは、アピール戦術としては「アリ」でしょう。



しかし、そうしたいわば相手方の土俵を利用した「戦術」を用いるからと言って、こちら側が自衛隊の存在そのものの存在を積極的に認める必要は無いと思います。

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手段と目的 (pochi)
2007-06-09 08:49:34
 TBありがとうございます。お礼がおそくなってもうしわけありません。
 こちらからもTBさせていただきました。

>ただ安倍の特異な所は、その「美味しい国」の搾取の仕組みを守るのに、過去の遺物でしかない時代錯誤な靖国神社や万世一系の天皇神話などをわざわざ引っ張り出してきて後生大事に奉り、世界で物笑いの種になっている点です

 本当に「特異」だと思います。
 ただ、書き方の問題だとは思いますが、どうかなと思うのは、「搾取の仕組みを守る」ために「過去の遺物でしかない時代錯誤」を使っているのでしょうか?
 「搾取の仕組みを守る」というのは、これまでの自民党政権の延長線上です。必ずしも「過去の遺物でしかない時代錯誤」は必要ないような気がします。逆に、「過去の遺物でしかない時代錯誤」は、時に「搾取」の障害にもなりかねないような気がします(先日、アメリカに行って「従軍慰安婦」問題での謝罪など)。
 安倍さんにとって、「過去の遺物でしかない時代錯誤」は「手段」ではなく「目的」なのではないでしょうか。
 安倍さんが「特異」なのは、恐ろしいことで、とても信じられないことですが、本気で「過去の遺物でしかない時代錯誤」な日本を希求していることでは、と思えて仕方がありません。

 舌足らずで言いたいことが上手く書けませんが、漠然と思っていることです。
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役割分担 (社会主義者)
2007-06-09 10:20:19
 pochiさんどうも。pochiさんが仰る事は、凡そ次の諸点ですね。

・安倍の怖い所は、その特異な歴史観・国家観・道徳観を、単にそれを財界支配の手段として利用しているのではなくて、安倍自身が本気でそれを信じ込んで(政治目的化して)しまっている点にある。
・安倍の特異な歴史観・国家観・道徳観は、グローバル資本にとっても支配の足枷になっている。

 これは私もそう思います。安倍の靖国史観をそのまま突き詰めていくと、米・日・中・インドその他との経済一体化を志向する国際資本の利害とも正面衝突してしまいますから。米国も従軍慰安婦問題で安倍を制御し、政府御用の産経が西村真悟叩きに走るのも、彼らがやりすぎて財界の支配体制にまで累を及ぼすのを回避しようとしているのでしょう。

 その上で、財界中枢たる国際資本は、彼らを特攻隊として適度に利用しているのでは。謂わば、資本家がスト破りに暴力団を利用するようなもの。財界中枢は彼らを戦後レジームの突破口として呈よく利用し、散々汚れ役を演じてもらった後で、不人気になればお役ゴメンで彼らを退場させ、次の役者に政治を任す。

 しかしその次の役者(麻生か誰か知りませんが)にも、ネオコン・ネオリベ政治の基本は継承させる。そうして社会全体の右傾化・軍国化基調そのものは維持する。あくまで財界の利益を守るために、財界の利益を損なわない範囲で。
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全国紙は朝日以外沈黙するも、多くの地方紙が社説で警鐘 (社会主義者)
2007-06-10 09:44:11
 このニュースについて、全国紙でまともに報じているのは朝日新聞のみ。やらせ命令放送のNHKと、政府・財界御用のフジ・サンケイグループに至っては、どのメディアも一切沈黙。しかし、目を地方紙に転じれば、多くのメディアが社説で警鐘を乱打している。特に下記の北海道新聞の社説は、政府答弁の欺瞞を見事に突いていて秀逸。

(以下引用)
 見過ごせないのは、こうした集会やデモを「反自衛隊活動」と色分けし、集会での声を「(イラク派遣を)誹謗(ひぼう)する発言」と断じたりしていることだ。
 政治的に中立でなければならない自衛隊が、守るべき一線を踏み越えているといわざるを得ない。
 自衛隊は制度上、厳格なシビリアンコントロール(文民統制)のもとに置かれている。日本には戦前・戦中、軍部を暴走させてしまった苦い体験があるからだ。
 自衛隊にこんな勝手を許せば、文民統制まで危うくなる。
 情報保全隊の本来の任務は、自衛隊の秘密を探ろうという外部の動きや襲撃から自衛隊を守るための情報収集であり、市民監視ではない。
 塩崎恭久官房長官は、防衛省設置法が定める「必要な情報の収集整理」を根拠に今回の監視活動を正当化したが、この規定も国土防衛や警備を第一に想定したものであるはずだ。(引用終了)
 http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/30942.html?_nva=28
 
・情報保全隊―自衛隊は国民を監視するのか(朝日新聞)
 http://www.asahi.com/paper/editorial20070607.html#syasetu1
・自衛隊の内部文書/自由の国で気味が悪い(河北新報)
 http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2007/06/20070608s01.htm
・陸自情報保全隊 市民を見張ってどうする(新潟日報)
 http://www.niigata-nippo.co.jp/editorial/index.asp?syasetsuNo=648
・自衛隊 市民の自由を尊重せよ(東京新聞)
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2007060802022626.html
・市民監視 自衛隊の信用にかかわる(信濃毎日新聞)
 http://www.shinmai.co.jp/news/20070608/KT070607ETI090004000022.htm
・情報保全隊/「本来任務」といえるのか(神戸新聞)
 http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu/0000372493/.shtml
・陸自の「市民監視」 文民統制への懸念募る(中国新聞)
 http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh200706080109.html
・「監視」ならばやり過ぎだ 自衛隊情報活動(西日本新聞)
 http://www.nishinippon.co.jp/nnp/column/syasetu/20070608/20070608_001.shtml
・この人権感覚は問題だ(沖縄タイムス)
 http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20070608.html#no_1
・自衛隊の国民監視 矛先の向かう先が違う(琉球新報)
 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-24442-storytopic-11.html
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なぜナチスを阻止できなかったのか-マルチン・ニーメラー牧師の告白- (南雲和夫)
2007-06-10 22:27:49
 今のような状況に、次の言葉は絶対に思い返さなければならない警句だと思います。(特に出典は記しませんが、様々な場所で知られている言葉だと思います)

「なぜナチスを阻止できなかったのか-マルチン・ニーメラー牧師の告白-

 ナチスが共産主義者を攻撃したとき、自分はすこし不安であったが、とにかく自分は共産主義者でなかった。だからなにも行動にでなかった。
 次にナチスは社会主義者を攻撃した。自分はさらに不安を感じたが、社会主義者でなかったから何も行動にでなかった。
 それからナチスは学校、新聞、ユダヤ人等をどんどん攻撃し、自分はそのたびにいつも不安をましたが、それでもなお行動にでることはなかった。
 それからナチスは教会を攻撃した。自分は牧師であった。だからたって行動にでたが、そのときはすでにおそかった。

 ( 丸山真男 『現代政治の思想と行動』 未来社 )
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Unknown (まこと)
2007-06-11 07:10:08
地元の中日新聞は監視対象の団体名を全て掲載するなど、この問題を比較的大きく扱っていました。

あと、テレビメディアでは昨日の「サンデープロジェクト」が共産党の志井委員長をゲストに招いてこの問題を取り上げていました。「サンプロ」のコメンテーターの高野孟氏も北海道の連合系の集会でのイラク戦争批判発言が自衛隊の記録に残されていたとのことです。
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市民の人権を侵す組織は隊員の人権も守らない (社会主義者)
2007-06-12 23:51:16
 そんな中でも人権訴訟(セクハラ損賠訴訟)に立ち上がった女性自衛官の勇気に敬意を表します。拙ブログもこの人権訴訟を支援します。

・女性自衛官人権訴訟(法学館憲法研究所・憲法関連裁判情報)
 http://www.jicl.jp/now/saiban/backnumber/womansoldier.html
・女性自衛官の人権裁判を支援する会
 http://jinken07.10.dtiblog.com/
・女性自衛官:セクハラ国賠訴訟(「ヤカオランの春」周辺日記)
 http://blog.livedoor.jp/imran/archives/50458786.html
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