某メーカーHPに記載のハンディ広告より。私の会社で使用している機種とはまた別物です。
ハンディ(ハンディターミナル、HHT)と言うのは、物流センターや店舗での入出荷・在庫管理などの作業で使用する携帯端末です。商品のバーコードをそれで読み取り、ハンディの画面に示された作業指示に基づき、検品や出荷作業を行います。私のバイト先では、主にカゴ車やドーリー等の出荷台数のカウントに使っています。
そのハンディの扱いを巡って、またバイト先のブラック社員・井下との間で一悶着ありましたので、早速ブログで報告させてもらいます。
井下の事は今までこのブログでも散々ネタにしてきましたので、読者の中には「ああ、またか」と思われる方もおられるかも知れません。また、社外の一般読者にとっては馴染みのない業務上の機器類や用語の名前も記事の中には一杯出てきます。出来るだけ、そういう方にも分かるように記事を書いているつもりですが、それでも、中にはよく分からない方もおられるかも知れません。そして何よりも、この7月15日には衆議院で戦争法案の強行採決が行われようとしているのに、「職場ネタなんか取り上げている場合じゃないだろう」という意見も当然あるでしょう。
でも私は言いたい。ブラック企業の搾取の実態や、自分にとって最も身近な職場の矛盾に目をつむったままで、戦争法案反対も派遣法改悪反対もないでしょう。むしろ、職場の搾取や矛盾に対して何も声を上げて来なかったからこそ、安倍政権のようなキチガイ政権が、ここまでのさばり返るようになってしまったのではないですか。そういう意味では、安倍政権の暴走を許しているのは、むしろ私たちなのです。
以上、前置きが長くなってしまいました。再び本題に戻ります。
前述のハンディですが、午後から仕分けする商品については、私たちは使用しなくても良くなりました。
なぜかと言うと、私たち早番勤務のシフトは、早朝7時から夕方4時までなのですが、午前中に仕分けた商品は昼過ぎには配送車に積み込まれて出て行きます。午後から出荷する商品は、翌日早朝6時まで私の勤務先のセンターで保管されます。私たちは夕方4時までの勤務なので、それ以降の作業については、夕方ぐらいから順次出勤してくる深夜勤務のバイトに引き継がれる事になります。
その中で、ハンディの読み込み作業についても引き継ぎが行われていたのですが、それでも「どこまで読み込んで、まだどれだけ残っているか」はっきりしない事が多々あったので、数日前から、午後から入荷する商品については、早番のバイトは商品の検品・仕分け・出荷のみ行い、ハンディの読み込みについては全て遅番のバイトが担当する事に変更されました。
ところが、井下と来たら、そういう肝心な連絡を、早番のバイトに全然行っていなかったのです。お蔭で私たちは、その日一日、何も知らずに、このくそ忙しい中で、不要なハンディの読み込み作業までやらされる破目になりました。
これが一度や二度なら、人間誰しも間違いはありますので、私たちも単なる「うっかりミス」「よくある話」で受け流す事が出来ます。しかし、井下の場合は、同じような事がこれまで何度も繰り返されてきました。私たちはそのたびに煮え湯を飲まされてきたのです。それは、これまでも、このブログでも何度も取り上げて来た通りです。
しかも、この会社と来たら、そんなダメ社員でも、全然指導もせずに何十年と放置して来たのです。井下はこの会社に入社して既に20年位になります。今ここにいる社員の中で一番古くからいるのです。そんな社員が、何十年も他部署に異動もされずに、この部署で「飼い殺し」にされているのです。多分、他部署に異動しても使い物にならないので、ここに「塩漬け」にされているのでしょう。無責任なのは井下個人だけでなく、会社も同罪です。
それだけでなく、数日前からは、井下同様に使い物にならない崖淵(がけっぷちw:仮名)という社員まで、こちらに配属されるようになりました。私たちにとっては、井下が二人に増えたようなものです。お蔭で、職場は以前にもまして大混乱です。
どんなにダメな社員でも、雇入れた以上は、教育する責任が会社にはあるはずです。ところが実際はかくの如し。まあ、以前の配属先では、必要備品のドーリー不足にも手をこまねいたまま何も対策を取らず(参考記事)、今の配属先でも、私の労災事故も私傷病扱いで揉み消そうとした前科のある会社ですから(参考記事)、経営者や幹部が自分たちの保身しか考えず、現場の矛盾をずっと放置してきたのも、ある意味「当然」なのでしょうが。
しかし、それでは現場の人間は堪ったものではありません。そこで、バイトに毎日提出が義務付けられ、責任者による確認印の欄もある作業日報の余白や裏に、またいつものように、文句を書いて出す事にしました。これも、今までは少しでも意見を取り上げてもらうべく書いていましたが、最近はもう、取り上げてもらおうが、そうでなかろうが一切関係なく、単に職場実態告発の証拠資料として活用するようにしています。少なくとも、こういう目に見える形で記録に残しておけば、会社も、あからさまにシラを切る事は出来なくなります。
その中で、井下に関しても、単に前述の「うっかりミス」だけでなく、これまでの行状も洗いざらい取り上げ、当人と会社から文書回答を求める形にしました。こうしておけば、会社には回答する義務がある訳ですから、何らかの回答をせざるを得なくなります。それでも会社が無視するようなら、「もはや、その程度の会社だ」と言う事で、更に会社の本質がバイトの前に曝け出される事になります。後は、戦争法案の強行採決で支持率が更に急落する安倍政権と同じ道をたどるだけです。
では、その私が7月13日から14日にかけて会社に提出した作業日報や意見書の控えを、ブログでは実名部分を伏字にした上で、下記に掲載します。
●7月13日付作業日報に書いて出したコメント(上記写真の赤枠で囲った文章)全文:
1便農産ドーリー仕分後のハンディ作業(鳴き)が中止になった件、本日の2便朝・終礼でも1便朝礼でも連絡がありませんでした。これでは、いくら朝・終礼の回数を増やしても無駄です!
「体調管理をしっかりせよ」とか、上から目線で命令口調に朝礼で偉そうに言う前に、まず自分達社員の方で作業管理をきちんとして下さい!
朝礼が「いい加減」なのは、今に始まった事ではありません!以前からです。もういい加減にして下さい!
●翌7月14日に所長に提出した補足文書(上記写真)全文:
昨日付の日報で指摘した社員・井下の無責任な仕事ぶりについて
2015年7月14日 (会社名) (私の本名)
昨日指摘した標記の件は、別に昨日だけに限った話ではありません。今までも同じ様な事が何度も繰り返されて来ました。もう、いい加減にして下さい。
① 午前9時15分からの現場全体朝礼で、自分から朝礼開始の号令をかけてバイトを召集しておきながら、いつまで経っても朝礼を始めず、中止の連絡もせずにバイトをそのまま放置した事が何度もあった。(2014年頃)
② (系列会社名)店舗ドーリーのカゴ車への積み替え解消の連絡を朝礼で一切せず、それをバイトから指摘されても「ファックスの通達文書を掲示板に貼っておいたので説明は不要」と返答。(2014年6月14日)
③ 「うり坊」(割れやすい西瓜)積み方・取扱い注意の連絡を、他の社員は朝礼でちゃんと行ったのに井下だけ一切せず。(同年夏)
④ 私が腰痛治療の為に提出した公休(定休)申請を二度も無視し、勝手に出勤や有休扱いにして、しかも当人から抗議されるまで本人に連絡もせず。(同年8月19日、12月21日)
⑤ まだ午後作業の準備(カゴ車セット)も完了していないのに一方的に清掃開始の放送を入れる。(同年秋頃)
⑥ 作業配置を巡ってバイトとトラブルになり子供みたいに逆切れ。(同年11月18日)
⑦ 棚卸等で2便配送無し店舗の連絡を朝礼で一切せず。(×××店・他)
⑧ 〇××新店オープンに伴うF・G待機庫レイアウト一部変更の朝礼での連絡も、今に至るも全く行わず。
以上、今までの記憶を少したどっただけでも、これだけ事例を挙げる事が出来ました。その被害を蒙るのは私たちバイトなのです。
当人の仕事ぶりがここまで無責任で怠慢なのは、単に仕事が出来ないから(能力の問題)だけでなく、やる気も全くないからだ(人間性の問題)と言わざるを得ません。実際、日々の朝礼での当人の態度も横柄・投げやりで、報告の仕方も慇懃無礼(いんぎんぶれい:口調は丁寧だが言う事は尊大そのもの)、現場での対応も「上から目線」の口調に終始し、バイトを「物扱い」しています。これ以上、井下の怠慢・無責任を放置しないで下さい。この件に対する文書での回答(謝罪・総括・対策等)を当人と会社に要求します。
以上
まず、当日朝一番に副所長から、次の2点について報告がありました。
① 前日15日(水)に、井下と崖淵(がけっぷち)の両社員に、私が提起した件も含め、日常の仕事ぶりについてきつく注意を行った。
② 今後は朝礼についても、副所長の出勤日には副所長が行う事とし、両名にはさせない。
それを受けて、本日14時45分から約30分間、社内の会議室で、私と正・副所長の三者で面談が持たれ、冒頭、所長からまず私に、社員指導が至らなかった点についてのお詫びがあり、「今後も何かあったら直ぐに何でも報告してほしい」旨の依頼がありました。但し、井下・崖淵の両名にはあくまで口頭での注意にとどめ、私の名前を出したり、7月13~14日に提出した当該文書を見せたりはしなかったようです。この事から、私には「あくまでも穏便に済ませたい」というのが所長の意向であるように感じられました。
そこで、私としては、当初掲げた井下からの謝罪・反省文提出の要求は一旦保留にした上で、改めて下記の事を要求しました。
① 当人だけの責任に止めず、社員指導や業務改善を怠ってきた会社の責任も明確にする事。
② 比較的仕事のできる社員を大変な部署に「とりあえず」回し、その他の部署には「適当に」社員を配置、仕事のできない社員はどこか適当な部署に「釘付け」にして放置。そうして、「有能」社員も「無能」社員も単に「会社の手駒」として「使い捨て」にするだけで、一人の人間として育てようとはしない。そんな「その場しのぎ」で「人権無視」の人事政策は止めて欲しい。それでは、社員もそうだが、その下で働いているバイトやパートがしんどい思いをするだけだ。
③ 社員に何か言おうとしてもどこにいるか分からない状態では、意見も上げようがない。アンケートを定期的に取り、いつでも意見が投函できるシステムを作ってほしい。
④ 社員に業務改善研修を定期的に実施して欲しい。現状では「取りあえず目の前のノルマを片づける事だけが仕事だ」と勘違いしている社員が余りにも多過ぎる。
それに対しては、所長からも、「これから社会がますます少子化に向かう中で、今後更に人手不足が深刻になってくる」「その中で、パート・バイト職員の定着を図ろうと思えば、社員の業務力量やモラルも、もっと高めて行かなくてはならない」「ところが実際は社員のレベルが余りにも低過ぎる」という返事がありました。
以上が面談の大まかな流れです。会社の現状把握や社内改革の必要性については、正・副所長とも一定共有できましたが、「当事者である社員自身がどこまでそれを認識できているか」という最も肝心な事が、最後まで分かりませんでした。そして、「文書回答ではなく、あくまでも口頭での謝罪・反省にとどめようとしている」「建前論に終始している」感じがどうしてもぬぐえませんでした。
私としては、一応、正・副所長から正式に面談で謝罪や遺憾の意が表明された事もあり、井下に対する文書回答要求については引っ込め、ここで一旦矛を収めようと思います。但し、当人がまた同様の行為を繰り返したり、パート・バイトにパワハラ(嫌がらせ)行為に及んだ時は、いつでも糾弾(きゅうだん)闘争に打って出れるように、準備だけは怠らないでおくつもりです。