エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

解散風とホラ吹き

2014-11-12 13:39:28 | エリクソンの発達臨床心理

 

 解散風をホラ吹きが吹かせていると言います。

 良かったと思います。

 徹底的に「NO」を言うチャンスだからです。

 私が思う争点とすべき点をいくつか記しておきたいと思います。

①原発は今後一切稼働させない。稼働に繋がることも一切させない。その代わり、自然エネルギーの代替システム開発のための開発を国家事業とする。

②消費税は上げない。むしろ減らす。まずは5パーセントに戻す。

③子どもと高齢者の人間らしい暮らしを保証するために、保育所、特養、子どと高齢者の在宅サービスのシステムをよりきめ細かく、作り直す。個別のサービスに対する補助単価を、従事者が人間らしい暮らしを持続できる程度に改善する。

④法定労働時間を順守する法整備をやり直す(サービス残業も含めて、残業は原則禁止)。同一労働同一賃金を徹底する法整備をやる(=正規と非正規間の差別を解消する)。

⑤自衛隊は、救助隊に発展的に解消し、5000000000000の予算は、福祉と教育に回す。

まっ、これくらいすれば、情けない日本の現状も、相当「人間らしい」社会に変わるはず。

よろしくね。

 

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人を大事にする可能性

2014-11-12 11:13:59 | エーリッヒ・フロムの真まこと(の行い)

 

 現実には、資本主義の原理と人を大事にする原理が両立するかもしれない、と言うのがフロムの主張のようです。

 p122の3行目から。

 

 

 

 

 

 しかし、こうは言っても、現在の社会システムがずっと続くと期待できるだとか、同時に、自分の兄弟を大事にする理想が実現しそうだと希望することができるだとか、などと言いたいわけではありません。現在のシステムの下では、人を大事にする能力は、必然的に例外的です。人を大事にすることは、現在の西洋社会では、必然的に、取るに足らない現象です。多くの職業が人を大事にする態度を許さないからじゃぁなくて、モノを生産することを優先する精神の故に、商品に飢えた社会は、同調主義を是としない人だけしか、モノを生産することを優先する精神に抗して、自分を上手に守れない社会になっているんですね。

 

 

 

 

 

 人を大事にすることは、今どきの社会では難しい。モノを生産することを第一にする精神は、ほとんどの人を飲み込んでんですからね。そうしなくては、なかなか暮らしが成り立ちませんしね。システムの同調せずに生きることは、今の世の中では非常に厳しい。個人よりも、システムが圧倒的な力があるから、個人はほとんど無力だからです。

 同調主義を是としない、ほとんど例外的な人だけが、開明的に、人を大事にすることを、日々の生活の中でやっているのかもしれませんね。

 システムを「より人間らしくしていくためには、今よりもはるかに意識的態度が必要ですね。

 

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黄金律の不思議

2014-11-12 08:41:24 | アイデンティティの根源

 

 世界のメインテナンスにも、やり取りが必要なようですね。

 p220第2パラグラフ。

 

 

 

 

 

 私の基準線は、黄金律です。黄金律とは、自分が他の人にしてもらいたいこと(してほしくないこと)を、他の人にしてさしげなさい(してはならない)と薦めるものです。几帳面な倫理学徒たちは、たくさんの筋が通った道義はあっても、時代遅れの先祖を軽蔑することがよくあることです。そして、バーナード・ショーは、黄金律は簡単な目標であることに気づきました。すなわち、人からしてもらいたいことを人のするな、とショーが警告したのは、ショーの好みが皆さんの好みと違うからです。でもね、この黄金律は、大海と時代とで隔てられた昔の人々の間に、不思議な一致点を示しましたし、多くの思想家が残した記憶すべき言葉の中に、隠れたテーマを提供もしてきました。

 

 

 

 

 不思議ですね。黄金律は、洋の東西を問わず、あります。キリスト教圏の「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」、儒教圏の「己の欲せざるところ、他に施すことなかれ」、ヒンドゥー教圏の「人が他人からしてもらいたくないと思ういかなることも他人にしてはいけない」、イスラム教圏の「自分が人から危害を受けたくなければ、誰にも危害を加えないことである」。

 ユングが言った「元型」と同様に、黄金律も、人間の心の深いところのあるルールなんでしょう。すなわち、最深欲求に結びついたルール。

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