エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

深い味わいのある生活

2015-03-07 13:28:26 | 間奏曲

 

 渡り鳥のやり取りを聴くと、こころが澄んでいくのを感じます。

 The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』から p92の7行目途中から。

 

 

 

 

 

 

私は渡り鳥のやり取りを聴くたびに、いろんな気持ちが綯い交ぜになった気持ちの波を感じます。一人ぼっちになった感じ、意思の力や否定を超えた力が働き、方向付ける小さな命に慈しみを感じる感じ、これまで、説明しようとする人間を困らせた道や方向に対する確かな直感に対して感じる、押し寄せるような不思議な感じ。

 

 

 

 

 こういう深い味わいを毎日の生活の中で、感じていたいものですね。

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1人では無理な、自分を確かにする道

2015-03-07 11:03:41 | アイデンティティの根源

 

 カテドラルも、儀式も、もともとは神聖な意味がありました。

 Young Man Luther 『青年ルター』のp186の第2パラグラフの10行目途中から。

 

 

 

 

 

儀式を様式化する時、(神様との)縦の関係と(世俗的な)横に関係が出合いました。教会がヒエラルキーを作りだす雰囲気が、聖餐式のパンと葡萄酒から、裁判所やら、市場やら、大学やらに拡大して、中世の人々が自分を確かにする道に、形、色、音の拠り所を与えてくれます。中世の儀式を大事にする人は、人間を、象徴的で寓話的な秩序の中に、不動産と社会的地位という永遠を固定化した中に、位置づけようと試みもしました。それは、厳密で細々とした「正しい行為」の律法を整えることによって、そうしたのでした。このように、突飛なほど違いのある役割と服装で区別された儀式によって、自分を確かにする道を手に入れることで、人は、巨大にして、厳格な秩序に参加するのでした。

 

 

 

 

 このようにして、人は、神とは無関係に自分勝手に、自分を確かにする道、「正しい行為」をすることでね自分を確かにする道を手に入れたと、錯覚するんですね。これがあらゆる誤りの始まりだとも知らないままに…。

 一人では無理なんですね。自分を確かにする道は。

 

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安倍内閣の、権力の濫用

2015-03-07 07:32:35 | エリクソンの発達臨床心理

 

 安倍晋三政権。権力の濫用が目に余りますから、それをこのブログで明確に告発しておきたいと考えます。

 それは閣議決定で、立法権を侵害している、いや、権力を濫用している、ということです。

 ひとつは、集団的自衛権の行使容認です。これまでの政権は、集団的自衛権の行使はこれを認めない、ということでした。しかし、国会で、集団的自衛権の行使を認める、ということが議決され、法律になってもいないことを、しかも、国の命運を左右することを閣議決定で決めてしまえるはずがない。行政府は、法律の執行が与えられた権限であって、それ以上の権限はない。法律の定めがないことを、行政府が勝手に決めることはできません。国民が集団的自衛権の行使を容認していないのに、一内閣がそれを覆すことはできないからです。それを平気にやるのが、安倍晋三政権の権力の濫用です。

 もうひとつは、自衛隊のシビリアンコントロールを止める、という閣議決定。これも、しかり。シビリアンコントロール、自衛隊の文民統制は、究極的には、国民が自衛隊をコントロールする、ということです。それは、旧日本軍、関東軍が中国東北部で勝手に戦争を拡大し、泥沼化したことの反省の上に築かれた制度でした。実際には、国会を通して、間接的に国民が自衛隊をコントロールするのですが、それを一内閣が、勝手に変更するのは、権力の濫用です。

 このほど左様に、閣議決定で、民主主義と国民主権という、憲法の原則を覆しているのですから、権力の濫用も甚だしい。こういう政権には、1秒でも早く退陣してもらいたい、と再び申し上げておきます。

 

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