安倍晋三政権。権力の濫用が目に余りますから、それをこのブログで明確に告発しておきたいと考えます。
それは閣議決定で、立法権を侵害している、いや、権力を濫用している、ということです。
ひとつは、集団的自衛権の行使容認です。これまでの政権は、集団的自衛権の行使はこれを認めない、ということでした。しかし、国会で、集団的自衛権の行使を認める、ということが議決され、法律になってもいないことを、しかも、国の命運を左右することを閣議決定で決めてしまえるはずがない。行政府は、法律の執行が与えられた権限であって、それ以上の権限はない。法律の定めがないことを、行政府が勝手に決めることはできません。国民が集団的自衛権の行使を容認していないのに、一内閣がそれを覆すことはできないからです。それを平気にやるのが、安倍晋三政権の権力の濫用です。
もうひとつは、自衛隊のシビリアンコントロールを止める、という閣議決定。これも、しかり。シビリアンコントロール、自衛隊の文民統制は、究極的には、国民が自衛隊をコントロールする、ということです。それは、旧日本軍、関東軍が中国東北部で勝手に戦争を拡大し、泥沼化したことの反省の上に築かれた制度でした。実際には、国会を通して、間接的に国民が自衛隊をコントロールするのですが、それを一内閣が、勝手に変更するのは、権力の濫用です。
このほど左様に、閣議決定で、民主主義と国民主権という、憲法の原則を覆しているのですから、権力の濫用も甚だしい。こういう政権には、1秒でも早く退陣してもらいたい、と再び申し上げておきます。