満月の夜も、不思議を感じ、不思議に想いを馳せる時。
The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』から p93の第2パラグラフから。
楽な姿勢で腰かけて、望遠鏡のピントを月に合わせてください。ジッとして待ち望ことを学ばなくちゃね。というのも、渡りの道に何十分と待ってなきゃ、渡りは見られないんですから。待ってる間は、月の地形でも学んでね。さほど良いものではない望遠鏡でも、上っ面しか見ない子どもを引き付ける細部が見えますから。
ここを読むと、自然の不思議の体験は、神の不思議の体験と同じだと分かります。いずれも、ヒュポメノー υπομενω 「ジッと待ち望むこと」が必要だからです。
人はジッと待ち望み続けることができる時、自然の不思議にも、神の不思議にも出合い、その意味を、υπο(=下に)μενω(=留まる)<under(=下に)stand(=留まる)理解することができるんですね。
そして、この不思議を体験することこそ、ヌミノース 圧倒的な、静かな感動 です。