不思議を感じる心は永遠です。
The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』から p106の下から3行目から。
自然と触れ合うことの限りない悦びは、科学者のためにあるんじゃなくて、大地、海、空、それからその不思議な生命から吹く風を感じる人なら、誰にでも味わえるものなんですね。
私も、そういう風を感じて生きていきたいですね。
不思議を感じる心は永遠です。
The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』から p106の下から3行目から。
自然と触れ合うことの限りない悦びは、科学者のためにあるんじゃなくて、大地、海、空、それからその不思議な生命から吹く風を感じる人なら、誰にでも味わえるものなんですね。
私も、そういう風を感じて生きていきたいですね。
ルターは、ドイツ神秘主義に心惹かれながらも、ドイツ神秘主義に与しませんでした。何故でしょうか?
Young Man Luther 『青年ルター』p189の下から2行目から。
モノをモノと見て、イデアをイデアと見る見方に基づいて、自分を確かにする道に対する一番共通した感じは、主としてオッカムによって確立されました。オッカムの影響で、「実在論(リアリズム)」という言葉の意味が、「ありのままの物事」という意味に代わりました。オッカム主義が熱心に理念化されたのは、信頼の王国が、あまりにも具体的に、あまりにも人間的に陥りがちになった時でした。神は高利貸、法律家、警察署長のような考えの存在になっちゃうわ、聖なる家族は、とっても遠い存在の父なる神に近づくのじゃなくて、取引をしているおじさん、おばさんになっちゃうわです。
実在論はこうして、安物の世俗を用意しました。
そして、小学生のことを考えることが、今私どもは、どのような社会に暮らしているのか? を考える上で、一番大事な点かもわかりません。
私どもは、どんな社会で暮らしているのでしょうか?
いまは春休みに入っているので、子どもたちと学校で会えていませんが(近所ではよく合う)、また、学校が始まれば、子どもたちを支援する仕事が再開します。このブログでも、繰り返し申し上げているように、今の小学生は、愛着障害だらけ。親が教員が、子どもに信頼をプレゼントできていないからです。親も教員も忙しくて、余裕を失っている場合がほとんどだらがです。
じゃぁ、親や教員がダメなのでしょうか?
「YES」と「NO」の両方ですね。
まず、「NO」から。
親は、その多くが労働者。長時間労働とサービス残業が、日本では当たり前。北欧のように、一日7時間労働で、原則残業もない、通勤も30分以内が多いのとは、大違い。しかも、北欧では、失業保険が、所得の8割~9割、エンドレスで貰えるのと、どうしてこんなに違うのか。また、オランダのような「同一労働同一賃金」でもない。つまり、非常勤では、年金も保険も自腹ですから、正規雇用の人と社会的・制度上の差別がある。しかも、今や働く者の、3人に1人の労働者が非常勤でしょ。ボーナスはもちろん、有給休暇もないまま、サービス残業に明け暮れているのが、今の日本では「当たり前」になっています。もちろん、先ほど、北欧やオランダの労働環境について申し上げましたが、グローバル・スタンダードから言えば、「奴隷並みの非人間的な状況」です。「過労死」は、英語では、killed in overworkとは言いません。「karoshi(カローシ)」と言うくらいです。異常な状態です。首都圏ですと、一時間半くらいかけて通勤していることもざらでしょう。7時前に家を出て、帰りは10時過ぎ、ということもさほど珍しいことじゃない。そうすると、子どもと接する時間が物理的にない、ということです。日本の労働政策が貧困だからです。安倍政権は、その上、「残業代は払いません」「金さえ払えば、いつでもクビ」ということを制度化しようとしてますでしょ。ヒットラーでも、そこまでやんないでしょ。子どもに、日本の労働政策の貧困が、しわ寄せされているんですね。特にバブル崩壊以降の、「空白の20年」(http://members3.jcom.home.ne.jp/okikeiji/11blanktime.html を参照くださ)
の間、労働条件が悪化したんです。長時間働いても、賃金は下降する、ということです。ですから、子どもは、大人から「相手にされない」。ですから、子どもが「愛着障害」になり、人間にとっても、最も大切な「信頼」をプレゼントされずじまいになっちゃってる。教員も長時間労働、サービス残業が当たり前。でも、親や教員が悪いのじゃぁない。
「YES」のところ。
親や教員が悪いところもある。それは「声を上げないこと」。パレーシアじゃないってこと。アンパンマンじゃないけれども、「損は覚悟で、本当のことをハッキリ言う」ということがない。だから、人権を踏みにじることを平気でやりながら、美辞麗句(やれ、「女性が輝く社会」【実際は、何百万の女性が貧困に喘いでいる)《今度の月火の、クローズアップ現代が楽しみ》、やれ「積極的平和主義」(実際は、戦争で人殺しをすることになる)】と情報操作でゴマ化されてんですね。ゴマカシに積極的に加担しているところもあるので、親や教員が悪いところもある。
ともかく、子どもの事を考えると、子どもに不信を植え付けている社会に、私どもが暮らしていることがハッキリ分かります。