みんなが宗教家か哲学者になる時代?エリクソンを正しく理解することにおいてさえ、いいえ、だからこそ、肩書や社会的地位とは関係ないんですね。「権威」と言われている「権威」がニセモノであることが日本...
ルターは、自分自身になること、≪本当の自分≫になることを、何よりも大事にしていました。
今日から、Young Man Luther 『青年ルター』p.251、第Ⅷ章 終章(エピローグ)の第3パラグラフ。
このルターのメッセージを、偉人を、あまりにも人間的にしてしまいたくないからと言って、理解しないことは、ルター自身は、自分のことを、面白みも楽しみもある人物として描いてはいるけれども、私ども自身が、現代の「誘惑」に誘われる危険から身を守ろうとしているだけでしょう。それはちょうど、ルターが自分の時代の誘惑に誘われないようにしていたのと同じです。歴史を分析することは、私どもの時代の課題を、より深く学ぶことであるべきで、偉人の陰に、私どもの時代の課題を隠すことではありません。
エリクソンの歴史研究の神髄、ここにありですね。