エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

気分も態度も健康も良くなる方法

2016-03-20 11:03:10 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
キリスト・イエスのまこと 改訂版
  「キリスト・イエスのまこと」。こういわれてピンと来る人はどれくらいいるのでしょうか。これは、新約聖書の「ガラテャ人への手紙」第2章16節の言葉ですが、新共同訳...
 

 

 発達トラウマをにも、能動的に関わることが大事。

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第14章 Languare : Miracle and Tyranny「言葉 :奇跡も残虐も(、もたらすもの)」p.242の、3行目から。

 

 

 

 

 

 研究チームは、学生保健センターに訪ねて来た、研究に参加してくれた学生の数を、研究する前月の数と、研究の翌月の数を比べました。トラウマに関する事実と気持ちの両方を書いたグルーブが、一番効果があったことは確かなことです。このグループの人たちは、他の2つのグルーブの人たちと比べて、医者のところに行った人が50%多かったです。トラウマに関わる、深い思いや気持ちを書きだせば、気分は前向きになりますし、態度も肯定的になりますし、健康にもなります。

 

 

 

 

 

 深い思いや気持ちを書く出すことは、その深い思いや気持ちを意識する始めです。トラウマに関する深い思いや気持ちを書きだすことは、自分のトラウマに向き合い、意識する上で欠かせない王道でしょう。

 傷でも意識することが出来れば、気分も態度も健康も良くなるって、不思議ですね。

 

 

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#ニッポンの学校教育制度の破綻 #ニッポンの崩壊は始まっている

2016-03-20 10:14:54 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
免罪符 カネ勘定の恵み
  中世のカトリック教会は、天国よりも地獄の方が現実味があったらしい。 Young Man Luther 『青年ルター』のp188の第5パラグラフから。&...
 


 昨日のブログ 発達トラウマ ― 無知な「専門家」のミスリード発達トラウマ 心理的支援の3つの方法は好評だったみたいでよかったです。やっぱり真実の力ですね。ウソとゴマカシのオベンチャラ、太鼓持ちをいくらやっても、子どものためにはなりませんからね。こんだけ至る所で、発達トラウマに苦しんでいる子どもがいて、その対応に困っている親や保育士、教員などなど…がいるのに、無知な「専門家」から、見当違いのことを「正しいこと」のように言われたら、子ども等が浮かばれませんからね。

 昨日は、無知な「専門家」が、自分の勉強不足は棚に上げといて、昔からの自分の研究の枠組みにこだわるあまり、発達トラウマの苦しむ多くの子どもたちがゴマンといる現実を無視してるんですね、というお話でした。

 今現在の、被災地の心理的支援が、なぜうまくいかないのか?を考える2日目です。

 今回は、もっと社会的な問題です。それは、発達トラウマを抱えた愛着障害の子どもが多すぎる、ということです。そして、いまのニッポンの学校教育の制度とはミスマッチなっているため、ニッポンの学校教育制度の制度疲労は極致まで達して、破綻しているということです。

 発達トラウマがある場合、その多くが愛着障害になります。安定した愛着が育ってない子どもです。そういう子どもは、根源的な愛着がないわけですから、一対一の二項関係もできてない訳ですね。二項関係の出来ていない子どもは、三項関係が出来るはずがありません。発達心理学の常識でしよう。しかし、ニッポンの学校教育を思い出してもらいたいのですが、ニッポンの学校教育は、ほぼ100%が、三項関係の活動でしょ。すなわち、子ども、教員、算数の課題・時間割・ルール、振り返り・年間計画…の3つが△になって、活動するわけです。しかし、発達トラウマがあると、まだこの3項関係で何かをやるのは無理がありますから、小学校に入ってはならない訳です。ところが、ニッポンの保育所にも、幼稚園にも、小学校にも、ヨーロッパの国々にあるような、落第がありませんでしょ。どなたでも、6歳になった春には、小学校に行かなくてはなりません。できもしないことを押し付けられるという、非常に不親切な制度、それがニッポンの学校教育制度です。

 ですから、発達トラウマを抱えた愛着障害の子ども等は、二項関係もできてないのに、到底できましない三項関係を、小学校で強いられてしまうケースがあまりにも多いんですね。

 しかし、それだけじゃぁ、ないんです。

 発達トラウマを抱えた愛着障害の子どもは、何かを強いられることが、禁忌なんです。ですから、発達トラウマを抱えた愛着障害の子どもたちは、「教育」の名のもとに、禁忌とされていることを税金によって、されている、というのが、ニッポンの学校制度の恐ろしいところです。

 これは、欧米のように、個別教育計画、IEP(individualized educational program)の完全実施が必要になります。しかし、それはまた別の機会といたしましょう。

 自分が得するために平気で不正とウソをつく恥知らず大国のニッポン学校も,すでに崩壊しているんです。

 

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強制はダメよダメダメ

2016-03-20 08:52:52 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
何か大事なものを映す美
  強さの在り処はどこですか? The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』から p100の下から2行目途中から。 &nbs...
 


 さっきのブログニッポンの学校教育制度の破綻の関係で、今日はブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog 6章の最後のパラグラフ、p.214、最後のパラグラフも、ついでに翻訳することにしましたよ。

 

 

 

 

 

 トラウマは、ネグレクトが原因のトラウマも含んでいますけれども、故意のものか偶発的かに関わらず、ストレス反応の仕組みに対して重すぎる負荷をもたらすことになりますから、ストレス反応の仕組みは混乱しますし、トラウマを抱えた愛着障害の子どもたちの治療は、「安全と安心がありますよ」という雰囲気の中で始められなくてはなりません。この「安全と安心がありますよ」という雰囲気を実現する、一番簡単で、一番効果的なのは、子ども自身が見通しを持てるし、尊重される関係を実現することです。トラウマから快復するためには、トラウマを抱えた愛着障害の子どもたちは、安全と安心を感じて、自分で自分をコントローラ出来ると感じる必要があるんですね。したがって、一番やってはならないのは、子どもに治療を強制することと、何かを強制するやり方を用いることです。

 

 

 

 

 したがって、ニッポン中に溢れかえっている、発達トラウマを抱えた愛着障害の子どもたちに、3項関係ばかりではなくて、日課やルールなどを強制する、いまのニッポンの学校教育制度は、非常に有害な制度になっちゃってん訳ですね。

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子どもが語ることに、耳を澄ませば  鼻が大事

2016-03-20 02:24:11 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
キリスト・イエスのまこと 改訂版
  「キリスト・イエスのまこと」。こういわれてピンと来る人はどれくらいいるのでしょうか。これは、新約聖書の「ガラテャ人への手紙」第2章16節の言葉ですが、新共同訳...
 

 

 「バレなきゃいいや」は結局バレル。それは、三井不動産レジデンシャルの杭の偽装がバレ、広島の中学3年生自殺の学校のウソとゴマカシがバレつつあるのを見れば、分かる人には分かりますね。ついでに、大川小学校のアホ教育委員会のウソとゴマカシもバレることでしょう。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog より、p.214、最後のパラグラフ。

 

 

 

 

 

 私はこの事件の検事さんから時々聴いています。その検事さんは、それからずっとジェームズと新しい養父母と関わってくれています。ジェームズは名前を変えましたし、一番最近の話では、新しい暮らしはうまくいっているそうです。ジェームズの「破壊的な」行動や「無断外出」は、全てが助けを得ようとする企てだったわけです。ジェームズは自分の命を救っただけじゃぁなくて、兄弟姉妹の命も救ったと確信しますね。ジェームズの話を思う時、私は、自分の直感が語ることと、子どもが語ることにいつでも耳を傾ける続けることが正しい、って信じたことを思い出します。それは、他のセラピストや、公式文書や、親が何と言っても、変わらないことなんですよ。

 

 

 

 

 

 ブルース・ペリー教授もなかなかの臨床家ですね。臨床家は鼻が命。直感が語る囁きに敏感です。ブルース・ペリー教授もなかなかの鼻をお持ちです。

 それと、子どもが、言葉や態度で語ることもとても大事です。子どもは態度で語ることの方がかなり多いのですが、ジェームズのような聡明な子どもは、話し言葉で語る場合もあります。しかし、それは例外かもしれません。多くは態度で語ることを読み取る鼻、すなわち、子どもの言葉に耳を傾ける場合も、鼻が必要です。

 臨床家は鼻が命。それから、優れた臨床家には、独特の香りがするものです。

 

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